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「私を構成する、5つの漫画」で、自分の棚卸しをしてみた。

 今年のGW。旅行もできないし、家で何しようかなぁ、なんて考えてたら、noteに #私を構成する5つのマンガ  という、なんともタイムリーなお題…!早速、投稿作品を覗いてみる。

 「わぁ、これ私も好き!」
 「あ、これもいいよね、はまったーー」
 「わ、何これ。気になる、読んでみたい…!」

と、いろんな漫画が。読むのもいいけど、
私も投稿してみたくなった。

 小さい頃から、絵を描くことも、漫画を読むのも大好きだった。こんなふうに描いてみたい、色んな漫画を傍に、真似をして描いてみたり、自作の漫画を見よう見まねで描いてみたり。じつは、中学生くらいまで、漫画家になりたい、と思っていたくらい。
 いつしか絵は、描かなくなったけれど、漫画は今でも大好きだ。

 好きな漫画は数多くあれど、今回は、おすすめではなく、「私を構成する漫画」というお題。
私を組み立てている、かたちづくっている漫画。
ということで、GWの初日に、私も考えてみた。


①なんて素敵にジャパネスク 

 平安時代を舞台にしたラブ・コメディ。最初に読んだのは、小学校の頃にコバルト文庫の小説で。懐かしいなぁ…。友達と毎日、いろんな小説を貸し借りし合って何冊と読んだことか。

 この漫画は、同名小説を漫画化したもの。当時は「花とゆめ」で連載されていました。出てくる男の子が、みんなイケメンなのは、さすが少女漫画。笑ったり、涙したり、いろんなときめきを貰いました。多感だったなぁ。舞台が平安とあって、歴史の勉強も、ここから好きになりました。
 なんといっても、氷室 冴子さんの原作がやはり素晴らしい。「海がきこえる」も、好き。


②SLAM DUNK(スラムダンク)

 言わずと知れた名作。当時、毎週ジャンプを買って、弟と読んでいました。リアルタイムで連載も読んでいた自分は、まさに高校時代を花道たちと、同じく過ごした同級生世代。ほんと、みんな同い年?って感じだったけど(ゴリとか牧とか)、毎週どきどきしながらのめり込んで読んでいた漫画。湘北高校バスケ部だけでなく、登場人物ひとりひとりの名シーンや名言がたくさんあるように、それぞれの個性がたまらない。安西先生の「あきらめたら、そこで試合終了ですよ……?」とか、みんな心に刻まれちゃってるじゃないですか。ほんと名言だらけの漫画。人生のバイブル。
 ちなみに、私の推しメンは「安西先生…‼︎バスケがしたいです………」の、ミッチーこと三井 寿。そんな話するのも、当時楽しかった。


③はちみつとクローバー
 

 もう、多くを語るまい。これもね、たくさんのときめきと、それ以上の切なさを貰った。人生、うまくいかないことの方が多いんじゃないかって、妙にリアルで。絵がかわいいから、ぐさっとは来ないんだけど、こう、真綿でぎゅぅって締まってくるような。人生です、ここにも人生が詰まってる。立ち行かない時とか、単にきゅんきゅんしたい時に、何度も何度も、読んだ。不器用な彼らが、とにかくたまらなく愛おしい。そんな私はいま、浜田山近くに住んでる、不思議。
 好きな二人は、山田(あゆ)と野宮。東京と鳥取の壮大な行き違いのシーンとか、ぐっときちゃって。野宮ーーーーー!何してんの! うぅ…、また読みたくなってきた。その後の二人を描いたスピンオフもよかった。


④さよなら みどりちゃん


 ほかの4つとは、全く異質かも知れない。
勧善懲悪、すっきり明解、問題解決、ハッピーエンド!みたいな漫画ではない。それこそ、おすすめの漫画とは、言い難い。でも、私を構成する漫画だなぁと思う。心が、ざらざらする読後感。ちょっとひねくれてて、すこし斜め上あたりから、ふぅん、ほらね、あんたもそうでしょ?って、諭されてるような感じが、なんとも、ざわつく。
 ネタバレになってしまうけれど、結局、私と同じ名前のみどりちゃんは、最後まで出てこない。出てこないけど、ずっと登場人物たちの心をかき乱す。いるね、いるよね、こういう女。そして、思い当たる節が無い訳では、ない。
ちょっと、昔のあれこれを思い出して、ひりひりする、そんな作品。


⑤3月のライオン

 またもや、羽海野チカ先生。やっぱり好きです。好きだし、ここにもドラマが、というか人生が、たくさん詰まってる。名言、名シーンが、私の背中を押す、時に突き放す、そして、寄り添う。ずっとそばに置いておきたい作品。
 はちクロもそうなんだけど、心情、ひとつひとつの言葉、物事の捉え方が、いちいち腑に落ちる。
 私には言語化したり、それこそ絵に描いたりできないけど、あぁ、そうか。私があの時、言いたかったのは、これだったんだ、あの時伝えたかったのは、この言葉だったんだ、そして、私があの時、欲しかったのは、この言葉だったんだ、とわたしの中の曖昧さを具現化してくれる。
 見えている景色も、重なって、表現できない自分が、なんだかもどかしく、余計切なくなる。
 でも、ここに登場する人物たちから、たくさんのこと教えてもらった。だから、とても大切な作品。新潟で原画展を見た時、感激したのを、いまでも覚えてる。



最後に
 

 5つの作品に共通することは、何なのかを考えてみたら、主役をはじめとする登場人物たちが、とても身近に感じるということ。なんか、近くにいそう、そういう奴いるよね。って。そこが、魅力であり、すごく説得力を持って、色んなことを、それぞれが伝えてくる。
 時代も背景も違うけれど、それぞれに個性があって、生き生きとしてて。でも、いつも元気で前向きなわけでもなく、私たちと同じように、彼らも漫画のなかで、悩んで、もがいて、苦しんで、時にずるくて、いやらしくて、滑稽で。
 そして、それのどれもが、わたしを構成してるパーツだなぁと、思った。