見出し画像

タイ入国と、気になるASQ隔離生活について【前編】

2021.1.19_rewrite アプリのダウンロードについて
2021.3.26_rewrite 隔離期間の短縮について

----------

クリスマスイブの日。息子と仲良く遊んでくれていた友達とその家族がタイから日本へ本帰国した。
その少し前から、クラスの友達も数名本帰国。
また、この冬休み期間に合わせて、日本からタイへ入国した方々も多くいらっしゃるようだった。

日本とタイの間の特別便も少しずつ増えてきた矢先、両国ともに感染拡大がじわじわと拡がり、日本では12月28日から全世界からの新規入国拒否の措置がしかれることとなった。


●新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置(2020年12月26日付)


欧州各国、そして日本でも変異型ウイルスの感染確認がされるなど、新型コロナウイルスの感染拡大は新たなフェーズに入ったように思う。
しばらくは、国間の人々の往来もこのように制限されるのは致し方ない。



現時点では先行き不透明な部分が多い。
ただ、入国手続きや航空便そしてASQホテルの予約手続きなど、これまで行われてきた諸々の手続きについて、追加される項目があったとしても、無くなることはないと思われる。

今後もタイへの入国を計画、準備されている方々もたくさんおられると思う。
また実際に、私のInstagramの投稿を見てくださり、ASQでの隔離生活について、DMでお問い合わせをいただくこともあった。

はからずも、このようなタイミングになってしまい、すぐに役立つ情報とはならないけれど、
私の隔離生活体験記が、誰かのお役に少しでも立てるかも知れないと思ったので、記録として残しておこうと思う。



(事前のおことわり)

このnoteでは、私が2020年9月下旬に、家族でタイヘ入国した際の「タイ入国時の様子」、「ASQでの過ごし方」、「どのように2週間を乗り切ったか」について前編・後半に分けて記していきます。

ビザの申請、入国手続き(COE)、引越し手続き、入国前のPCR検査申請および受理、ASQ予約手続き、航空便手配方法については、自身で直接手続きをしていないものもあるため、このnoteでは触れておりません。ご了承ください。


ASQとは?
「ALTERNATIVE STATE QUARANTINE 」の略称で、政府代替検疫施設のことを指しており、タイでは複数のホテルがその指定施設となっている。現在、タイ入国時は新型コロナウイルスCOVID-19感染拡大防止措置として14日間の隔離が義務付けられている。http://site.thaiembassy.jp/jp/(2020年12月30日現在)

また、ASQの検索サイトも登場し、サービス内容や価格比較も容易に。対象施設も増えているようです。2つのサイトリンクをつけておきます。

https://adc-japan.com/thailand/corporate/5987.html


ちなみに、いまはこんなASQプランも登場…!
ゴルフ好きな方、必見です。運動不足問題もクリアですね。ゴルフをしながら14日間隔離滞在できるプラン。


ゴルフと隔離。タイの強みも活かしつつ、14日間の隔離生活をとてもポジティブに捉えた政策に脱帽。こういう柔らかな発想、日本だと温泉の湯治文化があるから例えば、温泉で隔離滞在というのがマッチしそうですけど、観光庁がやろう!といっても、厚生労働省が首を縦に振らなそう…。  タイでは、そういう行政の縦割りを、どう乗り越えてるのか気になります。


【※以下の内容は、2021年1月19日追記】

「ThailandPlus」アプリのダウンロードについて
また、2021年1月14日から、海外からタイへ入国するタイ国籍を有しない方は、タイ入国前に新規アプリ「ThailandPlus」アプリケーションのダウンロード登録が必要となったそうです。詳しくは、在京タイ王国大使館のサイトをご確認ください。

◎在京タイ王国大使館ホームページhttp://site.thaiembassy.jp/jp/news/announcement/9763/

----------

【※以下の内容は、2021.3.26追記】

隔離期間の短縮について

タイ政府が、2021年4月以降の隔離期間の短縮について、正式発表しました。原則は10日間、ワクチン接種の有無によって隔離期間や隔離中のcovid test の回数が異なるようです。詳しくはこちらJETROのサイトをご覧ください。




いつ、タイに入国したのか?

画像3

私は、2020年9月24日にタイ航空の特別便(TG643)で成田国際空港からタイへ入国しました。
市内の指定ASQホテルでの2週間の隔離生活を経て、バンコクでの生活をスタート、入国して丁度、3ヶ月が経ったところです。

当時は、週に1〜2便のペースで、タイへの特別便が飛び始めていた頃でした。タイ入国時に必要なPCR検査も控えていたため(渡航前72時間以内に発行された英文のRT-PCR検査による新型コロナウイルス非感染証明書が必要)、自身や家族の健康管理でとてもぴりぴりしていたことを、今でも思い出します。
また、特別便も便数が増えてきていたとはいえ、
予約受付開始とともに瞬く間に席が埋まるような状況でしたので、ほぼ毎日と言っていいほど、在東京タイ王国大使館のホームページをチェックしていました。今回、搭乗便やその後のASQの手配は、主人の派遣元となるJICAさんがすべて対応してくださっていたので、ただただお待ちするという身でした。

直前まで東京では、公務員宿舎に入居していたため、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、ソファー、布団などといった大型の家具や家電はすべて処分。
船便には、食器や夏物衣類(冬物の衣類は、私の実家にすべて送る)、本やおもちゃなどを詰めて送り出しました(箱の数は45個くらい)。


また、引越し業者との荷物搬出日時の調整も、フライトを確保された方から順に手続きすると言われていたので、ここでも予定がなかなか決めきらず難儀しました。

家を引き払った後は、渋谷のホテルに4泊、前日に成田空港近くのホテルへ移動し1泊。
その間に、携帯電話の休止手続きや区役所への転出届、息子の小学校教科書の受け取り、ビザ申請などを行いました。
また、タイ入国時に必ず必要となる「新型コロナウイルス非感染証明書陰性証明書」は72時間以内に発行されたものが必要となるため、滞在先の渋谷のホテルで唾液検体を採取(唾液の量がそれなりに必要で結構大変。子供はもっと大変そうでした)、検査指定病院へ提出、後日証明書の受け取りをするという手続きもありました。

仕方のないことですが、どの手続きも事前に終わらせるという類のものではなく、直前に色々な手続きが重なってしまう、しかもどれも重要でタイミングを合わせながら行わないといけない、ということがなかなかのプレッシャーでした。
特に、PCR検査の陰性証明書は、ここで陽性判定が出てしまうと、航空便もASQホテルの予約もすべてがパァになります。
私が「あぁ、本当に出国するんだ、わたしたち…」と心の底から実感できたのは、搭乗便の座席についた時でした。

ちなみに、成田国際空港での搭乗手続きは、想像以上に時間がかかりました。ご覧と通り長蛇の列。

画像4


通常の海外旅行やビジネスでの利用時は、2時間前の空港到着で問題ないと思いますが、私たちと同じようにこれからタイで暮らすという方が多かったようで、どの方も比較的、預け荷物が大型かつ量が多い印象。そのため、どうしても預けの手続きにかなりの時間を要します。
その後の出国手続きは、この日の出発便がこのタイ行きの便くらいしか無くゲートがガラガラだったため、すんなり通りましたが、私たちが搭乗口についた時にはすでに搭乗手続きが始まっていました。最後に日本のお菓子でも買いたかったのですが、お店に立ち寄る時間もありませんでした。空港へ行かれる際は、かなり余裕をもって行かれることをおすすめします。
ちなみに座席は、感染対策で間引かれているのかと思いきや、ほぼほぼ満席状態でした。





タイ入国。空港はどんな様子だったか?

画像1

スワンナプーム国際空港に到着後、早速、関係書類やパスポートの確認、そして検温があります。
しばらく歩いていくと、等間隔に並んだ椅子がずらり。異様な雰囲気です。
事前確認をするので、と1人ずつ椅子に座らされ順番待ちをします。

画像2

画像5

▲本確認の前に、すべての書類が整っているかをスタッフが事前確認。ここでも検温。


この列の前方にある本確認のデスクに辿り着くまでに、1時間ちょっとかかりました。
子供がいらっしゃる方は、機内などで事前にトイレを済ませておく方が良さそうです。
また、待ち時間が長く子供は飽きてしまうので、本やゲーム機などがあると良いかもしれません。

画像6

この長い列の先に、本確認のデスクがあり、
再度、パスポートや陰性証明書の確認そして検温が行われます。ここをクリアするとやっと通常旅行時と同じように、入国審査と手荷物の受け取り、となります。入国審査はゲートもがらがらなのでスムーズに終わりました。
息子も長旅でお疲れの様子でしたが、所々で会う警備員、警察官(かなり配置されていました)、空港グランドスタッフなどがみんな笑顔で声をかけてくれて、嬉しそうにはしゃいでいました。

空港を出るときは、各人の隔離ホテルへの移動用タクシーがすでに手配されていて、名前と行き先の確認後、スタッフがきちんと乗り場まで誘導してくれます。
飛行機を降りてからタクシーに乗るまで。これらの流れは、本当にシステマチックに整備されていてとてもスムーズでした。

画像7

画像8

画像9

気になる空港滞在時間ですが、空港到着からこの移動用タクシーに乗り込むまでで約2時間くらい。さらにここからバンコク市内に向かって車で1時間ほど移動しました。
私たちが空港を出発したのが、ちょうど18時頃。
市内ではもろに交通渋滞にハマりました。
時間帯によっては、スムーズにASQホテルまで移動できるかも知れません。

画像10

▲空港付近は快調に飛ばすも、街中に入るとスローダウン。



ASQに無事到着!

画像11

約1時間弱、車に揺られ19時少し前にASQホテルに到着。到着口は、フロントがある正面入り口ではなく、ホテルのバックヤードです。

ここでも感染対策万全のホテルスタッフたちがお出迎え。到着した順に、チェックインをします。
外靴からスリッパに履き替えを促され、ここでも検温とともに体調不良などが無いかどうかのチェック項目を確認し書類にサイン。
その後に、ルームキーや宿泊案内(ASQ版)、Wi-Fiのパスワード、食事オーダー用のLINEアカウント、提携病院であるサミティベート病院との連絡用LINEアカウントなどが渡されます。

スタッフも手慣れた様子。
その間、スーツケースや手荷物、外靴などはスプレー消毒の対応がされていました。

ここからは、私と息子が同室で主人とは別々の部屋で2週間過ごします。大きめのファミリールームもあるのですが、満室で取れなかったようです。
このあと主人と再会したのは、恐怖のcovid test(1回目)後である1週間後になります。
 ASQ施設では、政府のガイドラインにそって厳重に管理がされています。同じように家族別々に過ごされている方が、無断で部屋を行き来して、ホテルから厳重注意を受けたケースもあるようなので、ご注意ください。


ASQでの隔離生活スタート。

画像12

私たちが今回お世話になったのは、アソーク駅直結のソラリア西鉄ホテルバンコクさん。この春にオープンしたばかりとあって、新しくてとてもキレイ。施設内には、和食料理の「梅の花」さんも入っているので、滞在期間中に届けられる食事には、洋食やタイ料理だけでなく、しっかりと和食メニューも組み込まれていて、ありがたかったです。


主人とエレベーターで別れた後、私たちもスタッフに案内されてお部屋へ。
「わーい!」と、息子は早速大きなベッドへダイブ!本当に長い一日だった…!おつかれさま!

お部屋には、すでに夕食が届けられていました。
こちらは、出発前日にホテルからの連絡メールに返信し、日本滞在時に事前にオーダーしてあったもの。

画像13

画像14

▲初日は、鶏照り焼き丼をオーダー。
入国初日ということで、歓迎の手鞠寿司と天ぷら。嬉しい!


画像15

画像16

まずは、前編はここまで。

後編では、気になるASQでの2週間隔離生活について、書いていきます。例えば…

・どんなものを食べていたの?
・何をして過ごしていたの?
・外に全く出られないの?
・運動不足にならなかったの?
・面会もNG?
・covid test は痛かった?
・子供が飽きないように、どんな工夫をした?
・ASQ持ってきて良かったもの、あると便利なもの。


というお問い合わせをInstagramのDMでよくいただいていたので、こちらにお答えしながら詳しく書いていきたいとおもいます。少しでも今後の渡航に向けて参考になると嬉しいです。

画像17

初日の夜。眼下に広がるバンコクの夜景が美しかった。入国できた安堵感と喜びを噛み締めながら。

後編へ続く…!




\ 続きの【後編】はこちら!  /