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大東文化大学というチーム


前書き


「本日はだいぶお日柄もよく(あって欲しい)、過ごしやすいというかクソ暑いというかかき氷が食べたくなるような陽気でございますね」
とかいう読むに堪えない前書きからスタートすることどうかご容赦願います(__)

はい、ハイテンコーギーと申します。
こちらでは開店休業状態で、実質アカウント再作成の出戻り犬(?)です。
ご存知の方ばかりかとは思いますが、鳥のマークのあのSNSで頻繁に悪目立ちしている者です。
ですのでめんどくさい自己紹介等はここでは完全にぶん投げていきます。

陸上競技や駅伝を愛する皆さん(それ以外の方も)元気ですか?
日々の学業やお仕事の合間を縫って(テレビや配信含めて)観戦を楽しまれていることとは思いますが、これから体力的に厳しい日々が続きますので体調に留意しながら一日一分一秒たりとも油断せずに楽しんでいきたいものです。

さて、本題に入ります。
長くフォローしてくださってる方であればご存知かと思いますが、私は大学駅伝に於いては大東文化大学(以下大東大)を推しております(男女種目関係なくですが、今回は男子長距離ブロックが対象です)
ただ、これまではあまりチームについて語ることはなかったと思います。そこで今回、我が推しチームの大東大について語っていきたいと思います。


そもそも何故大東大推し?

まずはここからお話しなければなりませんね。
きっかけはある選手との出会いにまで遡ります。

それは川澄克弥選手(茨城・水城高出身 2019年度卒 元Kao)です。
水城高時代には茨城県代表として都大路の1区を走るなど同郷の選手として注目していましたが、進学先が大東大だと知ってからより注目するようになりました(因みに恩師の小松崎禎行監督も大東大OBです)
1年目から全日本大学駅伝・箱根駅伝に出走すると、2年目からは同期の奈良凌介選手(宮城・仙台育英高出身 2019年度卒 現ヤクルト)らとチームの主力として頭角を現していきます。

川澄選手の走りで最も印象に残っていたのが2018年の関東インカレ1部男子10000mでの走りでした。格上の選手たちに勝負を挑み、気がつけば5位入賞を果たしたレースを現地で見たときの興奮は昨日のことのようです。

そんな同郷から大学トップレベルにまでステップアップした選手の姿を見て「このチームは面白そうだ」と興味を持ちました。
ただ、これはあくまでもきっかけです。次は私視点から大東大の魅力を語っていきたいと思います。

ただその前に二点注意を。
①関係者でもなければOBでもないので所謂「どこにも出ていない情報」を持っているわけではありません。期待はしないでください。
②ただのファンの戯言の範疇を越えることはありませんので極力憶測や推測は省いて語りますが、事実と異なる場合がありましたらご指摘ください。


大東大の魅力とは?

①心根のいい選手しかいない

「心根がいい」というのは聞き慣れない表現だと思いますが、要は「持って生まれたその人の本性や性質」ということです。青山学院大学の原晋監督が自らの著書の中で、「選手をスカウトする時の基準として心根のいいヤツを採る」と記されているので、それらを読まれた方は分かるかもしれません。

これは所謂「推し補正」というものであることは百も承知なのですが、どの選手の目を見ても「輝いて」いるんですよ。走ることに対してただただ純粋な気持ちを持った少年がそのまま大人になったかのような、そんな選手しかいないんですよね。

真名子圭監督は就任直後の大学駅伝2022春号のインタビューで選手たちと初めて対面した時の印象を「勝手な想像ですけど、もうちょっとひねくれているかと思っていたんです。4年生(現在の社会人1年目)にとっては、在学中に3人目の監督になるんですから、良い感情を持っていなくてもおかしくない。気持ちが乗らない部分もあるだろう、と。それが全くなかったので、すごく嬉しかったですね」と語っています。

こちらの記事でも、監督の指導方針を語る中で選手たちの心根の良さが垣間見える発言がありますのでご参考までに

もう一つ選手たちの心根の良さが垣間見えるトピックを一つ挙げさせてもらうと、他のチームにはない「ファミリー感」を出すための行事ですね。月一回の寮の大掃除や、毎月の誕生会が部で行われていることを真名子監督も話されています。個々でも魅力にあふれる選手たちが、チームとして一枚岩になったときにさらに魅力的に写るところに惹かれたのかもしれないですね。

そんな心根のいい選手たちのリアルが見たいという方々の為に長距離ブロックのインスタのリンクも貼っておきます。

②指導者が熱い

次はこれですね。「いやどのチームの指導者も内に熱いものを秘めながら現場に立っているんだよ」というツッコミは一旦野良犬にでも食わせてしまいましょう。大東大特有の指導者の熱さというものがあると思うのでそのあたりのお話を。

大東大の指導者の熱さを語る上で外せない人物がいます。それは青葉昌幸先生です(「元監督」や「氏」と表記すべきかと思いますが、関東学生陸上競技連盟名誉会長であること、なにより今日の陸上競技部の礎を築いてこられたその実績に敬意を表し「先生」と表記させて頂きます)
青葉先生は選手を「見抜く力」「叩き上げる力」そして「熱さ」をお持ちでした。陸上競技部を一から創り上げ、叩き上げのチームで実績を重ねてこられました。「山の大東」というフレーズを耳にしたことのある方もいらっしゃるかと思いますが、それも青葉先生の熱い御指導の賜物なのです。詳しくは引用元に委ねますが、青葉先生を始め、歴代の指導者も胸に秘めた「熱さ」をもって監督業にあたってこられたのです。

指導者の熱さを語る上でもう一つ外せないのが「言葉の熱さ」です。今年の箱根駅伝が終わってから大手町で行われた報告会にお邪魔し、真名子監督のお話に耳を傾けていたのですが…

「シード権獲得を目指してやってきましたが、総合16位に終わり監督として力不足を感じました。でも選手たちは本当によく走ってくれました(中略)この結果があったからシード権を獲得できた、優勝できたと気持ちをもっていくことが大切だと思うので、来年は必ずシード権を獲得します」

言葉の一つ一つにまるで石を投げつけられたかのような重みを感じ、気づけば涙が流れていました…恥ずかしながらボロ泣きでした。誌面や映像などを通してですらじんじんと熱さの伝わってくる真名子監督のお言葉です、現地で耳にした時の心への響きようは言葉には表せません(一つ一つの言葉が響くのは真名子監督が教員出身者という背景もあるのかもしれませんが)

大東大のかねてのチームカラーとして「泥臭さ」があります(真名子さんが監督に就任してからは今までに増して個を重視するようになり、その色が少し薄れつつあるように思えますが、それ以前は泥臭く走り込んで鍛え上げるというのがチームカラーでした)
選手と同等に、いや選手以上に熱さをもって現場に立つ指導者の熱もそのようなチームカラーとは無関係ではないでしょう。

③チームを取り巻く人々が暖かい

最後はこれです。「チームの魅力」という観点からは少し逸れてしまうかもしれませんが、私はこれを挙げずにはいられませんでした。
ここでいう取り巻く人々とは、卒業生、保護者の会の皆さん(「青桐会」と言います。以下青桐会)、スポーツ新聞部(スポーツ大東編集部)の皆さんのことを指します。

特に青桐会の皆さんの応援ぶりにはいつも頭の下がる思いで胸がいっぱいになります。我が子を応援するかのように暖かい視線で、心で選手に寄り添う姿勢が素晴らしい(報告会等で失礼がないかいつもドキドキしながら拝見しております) 選手の目線から見てこれだけ熱い気持ちで応援してくれる人々の存在は有難いと思うのです。私は直接面識があるわけではないのですが、機会があれば一度ご挨拶してみたいとも思っています。

後はスポーツ大東編集部の存在も忘れてはいけません。どんなに大手の新聞社でも立ち入れない学生ならではの視点で選手に切り込んでいく部員の皆さんの姿を時たま拝見していますが、遊びで陸上競技を追っている私とは比較にならないほどの熱量で活動されています(スポ大いつも楽しく拝読しておりますありがとうございます) 一人スポ大のOBの方で会うたびに本当に良くしてくださる方がいらっしゃいまして、OBならではの視点で部のことを語ってくれたり、時に有益な情報を下さったりします。そのようにチームへの温かい眼差しを向けておられる方もおりますので、取り巻く人々というのも大東大を語る上で欠かせないファクターの一つです。

ここからは今季注目の選手でも語っていこうかと思います。

今季注目の選手

①長島玲音選手(4年 長崎・瓊浦高出身)

自己ベスト 5000m:14:06.20 10000m:29:46.00 ハーフ:1:06:26

チームでは希少価値のあるスピードランナーで、1500mでも3:51.53という記録を持っている選手です。持っているスピードを距離が伸びたときに転用できると面白い選手ということで注目しております。瓊浦高校、大東大を通じて後輩である入濱輝大選手(2年)が昨シーズンから存在感を見せつつあるので先輩である長島選手もそれに続いてほしいというのも理由です。

また、部の公式インスタを見ると長島選手が部のムードメーカーである印象を受けます(事実、月陸の箱根駅伝2023公式ガイドに部のムードメーカーとして長島選手の名が記載されています) 創価大に昨シーズンまで在籍していた新家裕太郎選手(現愛三工業)、早大の伊福陽太選手(3年)など、大東大に限らず、ムードメーカーが結果を残すときはどのチームも強いという印象が個人的にあるのでぜひ長島選手にもそうなって欲しいと。

長島玲音選手

②佐々木真人選手(3年 東京・大東大一高出身)

自己ベスト 5000m:14:15.87 10000m:29:25.33 ハーフ:1:05:13

この選手に注目する理由は単純明快です。「大東を誰よりも知る男だから」です。付設校(大東文化大学を頂点とする学校法人の体系ではなく、同じ学校法人により設置された大学とはまた別の高校と言えば分かりやすいでしょうか)出身で「大東6年目」ということで期待せずにはいられません。

今季も成長の跡をしっかりと見せており、5000mの自己ベストは5/21の東海大記録会で出したもの。10000mやハーフの持ちタイムを見るとレギュラーの当落線上にいる選手ですが、勢いは確かにありますのでまずは全日本大学駅伝関東選考会にエントリー、そして出走となるか注目したいところです。

石塚陽士選手(東京・早稲田実業高→早大3年)、佐藤真優選手(茨城・東洋大牛久高→東洋大4年)、葛西潤選手(大阪・関西創価高→創価大 現旭化成)ら高校時代からその大学の色を知る選手たちの活躍が最近目覚ましいように感じますので、佐々木選手にも続いてほしいものです。

佐々木真人選手

③戸田優真選手(2年 福島・学法石川高出身)

自己ベスト 5000m:14:27.42 10000m:30:13.72 ハーフ:1:08:23

今の大東では希少な“サンショーランナー”の戸田選手。注目する理由は二つありまして、一つ目はサンショーでより頭角を現してほしいというところです。今年の関東インカレには惜しくも出場なりませんでしたが、昨年二部で優勝し、今年は一部で4位入賞を果たした佐竹勇樹選手(4年 滋賀・比叡山高出身)や同じく今年出場した庄司瑞輝選手(1年 山形・酒田南高出身)らと切磋琢磨して上を目指してくれればと思います。

もう一つの理由が「パイプを太くしてくれるであろう」という期待があるからです。学法石川高出身の戸田選手ですが、実は学石→大東というルートがなかなか実現せず、有力な選手は皆他の強豪校に進学するという状況が続いていました。そんな中でそのルートを切り開き、今後パイプを太く強くしてくれるであろう存在が戸田選手なのです。実際、今年は1年後輩の早乙女良真選手が入学してくれました。競技者として開拓者として今後の活躍に注目したいところです。

戸田優真選手



とまあこんな感じで長々と書いてしまいました。
次は時間あればまたなんか書きますはい。

Fin.

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