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書評

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#ECD

赤裸々とはこういうものだ

赤裸々とはこういうものだ

赤裸裸とは、一糸纏わぬ丸裸という意味だ。ECDの『失点イン・ザ・パーク』は赤裸裸というにはあまりにも赤裸裸すぎて他に表現する言葉がないほどリアルだった。ECDにとってHIPHOPはライフワークだった。それは遺作となった『加山雄三の新世界、君といつまでも』のリリックを読めばよくわかる。彼はHIPHOPを死ぬまで愛していたのだ。そのラップで売れ始めた途端、彼はアル中になった。ラップで働かなくても良いほ

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