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認知症になったほうが楽でええなぁ…って私そう思えるようになってん

認知症になったほうが楽でえぇなぁと言われた真意に対して
僕は
受け入れた
そして
その考えを知らずしてフレーズだけに惑わされてはいけない

利用者さんのご家族から
お世話になっていますと声をかけていただいた

この時
ご家族からの一言
『今になって思う
ここでお世話になってもう長いけど、
これが家だったら
ここまで長生きしてないわ』

そして
この言葉に行き着いた

認知症になった方が楽でえなぁ…って私そう思えるようになってん

使う言葉のフレーズ
もしかしたら認知症ケアを実践する人からすれば
辛いのも悲しいのも当事者
ご本人が一番初めに葛藤して今があると…
違和感あるかもしれない


その辛い時期に家族はどう接するかわからなかった
寄り添いお互いのための方向が見えず
思うようにいかなかった
のが
現実

そのまま適切でないことが繰り返されてたとしたら
ぶつかり合い
そして自分たちも苦しんでいれば
きっと
違う言葉を選んでいると思う
一緒に乗り越えることが一番かもしれません
でも
憎しみとか…
そうなると
施設入所の判断は間違いとは言わない

家族の心理
4つのフェーズ

ようやくたどり着いた4つ目のフェーズ
受け止め本人のあるがままを感じ取った
そのセリフが
今回出た言葉を僕はこう解釈をした

認知症になって辛かっただろうし何もしてあげれなかった
でも今こうして信頼できるみんなに囲まれて楽しく過ごせる時もあって有り難いことです


落ち着いた環境と介護が安定した生活に


一番辛かった本人と家族の葛藤と喪失体験を引き合いに出していると僕は思う

現在
認知症を理解して本人らしく生活する中で大きな病気もせず
穏やかに過ごしてる



家族の感じ方の一つ
こうやって
ここで生活できて
不安や認知症の進行による症状の悪化も緩やかとなりその状態に合わせて生活しているとしたら

それは
周りのサポートで穏やかに生活しているという状態
家族と乗り越えたフェーズではない
家族はその間レスパイトの時
施設で訪れた本人の葛藤からのフェーズ


それを家族はいま落ち着いた状態を迎えた


僕たちにできることは

家族と離れている方の不安や辛さを理解して寄り添うこと
家族が大切な人をもう一度愛情の眼差しで見られるまで
レスパイトする
その後
家族からこの様な言葉をいただいた時こそ
利用者さんと家族の絆を強固にしてコレカラの看取り期に備える
家族のエンパワメントをいかに呼び込むのかは僕たちがどう受け止めていくかにかかっている

ご本人と家族からあなたたちは家族以上の存在だったと心から言ってもらえるように





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