「あのね、」の妄想

フォロワーから頂いたお題を元に書いた作品。
結末は神のみぞ知る終わり方にしたため、これから書くのはただの妄想です。
皆さんも皆さんなりの妄想を繰り広げてくれたら嬉しい。

それでもよければ、どうぞ〜。

"私" のイメージは、頭のいい優等生。
クラスの友達に、よく言えば頼られていて、悪く言えば仕事を押し付けられていた。
しかし、"あなた" の存在によってとうとう嫉妬までを向けられてしまうことになる。
「釣り合ってない」
「身の程知らず」
周りからいろんな言葉をかけられるようになった。
それを知ってか知らずが、あなたはいつも通り私に話しかけてくる。
それが私にとっての救いだったことも、あなたはしれないだろう。

あの人からあなた、あなたからキミ、
時間が経つほどに相手への呼び方が変わる。
少しずつ仲良くなっていく。
そんな心地よさがあった。
そして、相手への好意を抑えられなくなってしまった。

教室で咄嗟に告白をしてフラれた私は、
周りから向けられていた感情、目線、かけられていた言葉通りになってしまったことに悔しさが押し寄せた。
上手くいくなんて思ってなかったし、そもそも言うつもりなんてなかった。
キミへの気持ちはどこにも行かずに留めておきたかった。
"身の程知らず" なんてことは自分が1番よくわかっていたから。

しかし、不思議と解放感もあった。
周りの期待に応え、頼まれごとにも押し付けられた仕事にも、一言も文句を言わずにやってきた。
そんな私が、周りの思惑ではなく自分の気持ちに正直になれたのだ。

"私" はきっとこんな感じで吹っ切れるんじゃないかと思っている。
一通り落ち着いた後に、
「対角線上じゃなくて、ねじれの位置にいたらあの人と関わったりしなかったかもなぁ」と数学の時間に思ってくれたらいいなぁ。

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