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【技術士二次試験対策#6】「デジタル田園都市国家構想総合戦略」を読む

もう気づくと5月ですね。試験本番まで2ヶ月しかありませんがここからどんどん勉強していきましょう。もちろんインプットだけではダメでしっかりアウトプットの時間も取らないといけませんが、まずはインプットの勉強で重要な「デジタル田園都市国家構想総合戦略」についてまとめていこうと思います。


デジタル田園都市国家構想総合戦略って何?

デジタルの力を活用して地方創生を加速化・深化し、全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会を目指すための、2023から2027年までの総合戦力が書かれています。
今回で重要なテーマであるデジタル×地方創生をかなり詳しく書かれているだけではなく、「問題」と「課題」がきちんと明記されており、施策についてもたくさん記載されています。本文自体は300ページ越えのボリューム多いですが、1章ははじめに、2章は施策の方向性、3章は施策を行うための地域や施策間の連携、4章は施策の具体的な推進について記載されています。
概要をまとめますが、一度目を通しておいた方がいいと思います。特に、「施策の推進」、「デジタル人材の担い手の確保」、「誰一人取り残されないための取組」については困りやすい課題解決した時に残るリスク等について該当する部分であり、引き出しを増やすためにも目を通しておくべき内容です。https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/pdf/20221223_honbun.pdf
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/pdf/20221223_gaiyou.pdf

デジタルを活用した地方の社会課題解決

地方に仕事を作る

問題:地方では特に労働人口が減少し、経済的に今後自立が厳しい
課題:経済的な自立のたおにはデジタル技術を用いて、いかに生産性の向上と地域内外のリソースを最大限有効活用して、雇用機会を創出するか
解決策:スタートアップエコシステム(官民連携しながらのスタートアップが育ちやすい環境整備)、中小中堅企業DX(DX支援体制の確保)観光DX等

人の流れを作る

問題:特に地方では労働人口が減少し、経済的に今後自立が厳しい
課題:経済的な自立のたおにはデジタル技術を用いて、いかに生産性の向上と地域内外のリソースを最大限有効活用して、雇用機会を創出するか
解決策:スタートアップエコシステム(官民連携しながらのスタートアップが育ちやすい環境整備)、中小中堅企業DX(DX支援体制の確保)観光DX等

結婚出産子育ての希望をかなえる

問題:結婚して子育てがしやすい温かい社会ではない。支援が不十分であり、子育てしにくい環境にある。特に地域では関係星が希薄かしているなど、さまざまな要因で少子化が進んでいる。
課題:デジタル技術を活用することで、いかに効果的なサービスを推進し、いかに子どもを育てやすい環境を作るか
解決策:デジタル化による少子化対策、子育て世代の支援
※建設業との関係性薄そうなので、省略

魅力的な地域をつくる

問題:人口構造の変化(少子高齢化、地域の過疎化)で地域活力低下が懸念される。
課題:デジタルの力を高度、効率的に使うことでいかに魅力あふれる地域を作るか。
解決策:地域交通DX(MaaS、AIオンデマンド交通、自動運転、地域交通のリデザインで自家用車から公共交通へ)、物流DX(ドローンの活用、物流業務のデジタル化機械化・省人化及び脱炭素化の推進)、インフラDX(BIMCIMの推進、画像解析などの業務デジタル化、現場にいなくても現場管理可能となるi-Constructionの推進、機械施工の自動化自立化、データプラットフォームの構築)、コンパクトなまちづくり(コンパクト+ネットワークの推進、3D都市モデルの整備・活用・オープン化(Project PLATEAU))、個性あふれる地域づくり(地域特性を生かした脱炭素やエネルギー地産地消の取り組み、分散自然共生ライフスタイル実現、循環型社会の形成→グリーンインフラの推進)、防災減災による安全な地域づくり(防災DXによる避難計画(デジタルテストベット、ハザードマップの3D化、マイタイムラインなど)、予測情報の高度化、水害リスク情報の充実、ダム運用の高度化、施設操作の高度化、災害復旧時にDXの活用)

デジタル基盤整備

①デジタルインフラ整備:地域間で整備状況に差があるため、5G、データセンター、海底ケーブル整備等の推進
②マイナンバーカードの普及促進:各住民に紐づけられたマイナンバーカードを普及を推進し、さらに利用方法の検討推進をしていく。
③データ連携基盤の構築:複数のサービス間でデータを連携し新たな価値を生み出す。(地域分割や競争にならないように、国が主導して実施したり、相互連携に必要となるシステム全体の技術開発を推進して行う。)
④ICT活用による持続可能性と利便性の高い公共交通ネットワークの整備;ICTを活用した公共交通ネットワークの推進やリニア等による都市間を結ぶ交通ネットワークの整備
⑤エネルギーインフラのデジタル化
エネルギーを効率的に使用できる、マネジメントの高度化、再エネ導入、省エネ促進

デジタル人材の育成・確保

①デジタル人材育成プラットフォームの構築:デジタルスキルの標準提示と教育コンテンツの掲載
②職業訓練のデジタル分野の重点化:民間委託による公的な職業訓練の実施や認定コースの設定
③高等教育機関等におけるデジタル人材の育成:優れた教育プログラムを国が認定し、それを受講することでデジタル人材の素養のある学生を輩出→企業に選ばれる→学生が受講するという循環を生み出すことでデジタル人材の育成
④デジタル人材の地域への還流促進:地方への人材マッチング支援、人材派遣、起業移住支援等

誰一人取り残されないための取り組み

①デジタル推進委員の展開:高齢者や障害者などのデジタル活用の不安解消に向けた取り組みの推進(講習会の実施、よろず相談体制の構築、サービス拠点の設置)
②デジタル共生社会の実現:地域でICT活用スキルを学ぶ機会を提供するグラブの普及
③経済的事情等に基づくデジタルデバイドの是正:学校でひとり一台の端末環境の整備や生活困窮者へのデジタル利用の支援、好事例の収集と横展開
④利用者視点でのサービスデザイン体制の確立:利用者目線でのアプリ開発支援、ガイドラインの整備
⑤誰一人残されない社会の実現に資する活動周知・横展開

まとめ

簡単にですが、「デジタル田園都市国家構想総合戦略」についてまとめてみました。
再度、振り返りますと
地方のデジタル化における課題は4点
①地方に仕事をつくる
②人の流れをつくる
③結婚、出産、子育ての希望をかなえる
④魅力的な地域をつくる
それらを支える基盤整備としての課題は3点
①デジタル基盤を整備
②デジタル人材の育成・確保
③誰一人取り残されないための取組
の大きな構成になっています。
特に、「④魅力的な地域をつくる」については、地域交通・インフラ・物流、まちづくり、防災・減災、国土強靭化などの視点が描かれているので、要チェックの内容となっております。
またデジタル化を進めていく上での「②デジタル人材の育成・確保」のは人材の視点で用意しておきたい内容です。
そのうえ、「③誰一人取り残されないための取組」や「①デジタル基盤を整備」については、
デジタル化の実施によるデジタル弱者などが取り残されてしまうリスクや横断的なデジタル化ができずに結局デジタル化されてない部分が残ってしまうためのリスクなどの解決策が記載されています。
本文内にはもっと具体的な施策の目標、工程表、横断的な視点についても描かれていますので必読する内容になると思います。
引き続き勉強、頑張っていきましょう!

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