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【web3】暗号資産(仮想通貨)におけるコンセンサスアルゴリズムとは?

1コンセンサスアルゴリズムとは?

直訳すると「合意形成」を意味します。互いに合意形成してデータを同期することで不正を防ぎます。つまり、データの真実性を担保するルールともいえます。具体的には、ブロックを「誰が」作るか、どのブロックを「正しい」として認めるのかを決めています。

ブロックチェーンの生成は、取引内容をブロックにまとめ、ハッシュ値で暗号化した上でブロックチェーンの最後尾につなげていくという流れです。この作業の実施により、暗号資産の取引は確定し、ブロックチェーンシステムが維持されます。

ブロックをチェーンをつなぐ際に、どのようなコンセンサスアルゴリズムを使用するのかは、暗号資産ごとに異なります。そして、それが暗号資産の特徴も決めているのです。

2、代表的なコンセンサスアルゴリズムを紹介

(1)PoW(プルーフ・オブ・ワーク)

PoWはビットコインに使われているコンセンサスアルゴリズムです。ブロック生成のためには、ナンス値を探して試行錯誤を繰り返さなくてはなりません。一番最初に正解であるナンス値を見つけた人がブロック生成の権利を得るのがPoWの特徴です。

(2)PoS(プルーフ・オブ・ステーク)

PoSは、ブロック生成の主体(誰が)についてランダムに決定されます。ただし、通貨の保有量が多いほど高確率となります。PoSはPoWとは違い、計算能力の競い合いではないです。ブロック生成作業に参入するのは比較的容易です。個人レベルの参入も可能です。承認されるスピードも速いです。

(3)PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)

PoIは、PoSの発展型とされる方式で、保有量や取引回数など、重要な指標を通じてスコアリングを行い、ブロック生成者を決めます。具体的にはネムで採用されています。

(4)PoC(プルーフ・オブ・コンセンサス)

PoCは、バリデーターと呼ばれる取引の承認作業に特化したノードが存在することが前提です。これらのノードが承認作業を行い、80%以上が作業を承認すれば取引ができます。この点、たしかに中央集権的だという批判も考えられます。一部の管理者が不正を行う可能性も指摘されます。もっとも、これを採用しているリップルは、国際送金システムとして利用され、その処理速度から世界的に注目されています。

(5)DPoS(デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)

DPoSはPoSの発展型です。保有量に応じて加重を加えた投票を行い、そこで承認の可否を決定します。リスクで採用されています。

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