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ブロックチェーンとは?初心者向けに概要や特徴、暗号資産との関係を説明します。

1、はじめに

ブロックチェーンときくと、新しい技術で、難易度の高いものと思われがちです。私自身も当初はそのように考えていました。しかし、実際に概要を知ると既存の知識を組み合わせて成り立つのがブロックチェーンであり、ひとつひとつの考え方がわかれば、概要の理解はそこまで難解でないように思います。
そして、何よりブロックチェーンは2020年代をリードしていく技術になる可能性が非常に高く、この分野を学ぶ有益性でこれに勝るものはないでしょう。
この記事ではブロックチェーンの概要や特徴、暗号資産との関係性をまとめてみました。

2、ブロックチェーンの概要

ブロックチェーンとは、取引データを記録したブロック同士をデータ上でチェーンで無数に連鎖させる技術です。取引データを保存していく仕組みといえます。
例えば、ビットコインはこのようなブロックが2020年時点で63万も連鎖しています。 ビットコインでは常に取引データの更新が行われています。 一つのブロックに記載できる取引データは1500程度で、ブロックのサイズは1 MB です。
ブロックに取引記録が入力されると、その内容をハッシュ関数に通してハッシュ値を出力します。なお、ハッシュ関数とは、任意のデータを入力することで不規則な文字列を出力する関数です。
そして、新たにブロックを追加する場合は前のブロックのハッシュ値をヘッダーに埋め込みます。こうすることでブロック同士がチェーンで繋がるのです。 ハッシュ値がチェーンのような働きをしてブロック同士を結合させます。

3、ブロックチェーンとビットコインの関係

ブロックチェーンを取り上げる際に欠かすことができない存在が、ビットコインです。
なぜなら、ビットコインはブロックチェーン上で動いているからです。このためブロックチェーン=ビットコインという図式で理解されていることも少なくありません。ただし、実際にはブロックチェーンを活用できる一つの方法が暗号資産ということにすぎません。ブロックチェーンは暗号資産以外にも様々な用途、可能性を持っています。
そもそもビットコインは2008年11月にサトシナカモトという名前でメーリングリスト上に論文が発表されたことがきっかけで誕生しました。 この論文をベースとして Bitcoin の実装がおこなわれ、2009年1月から実際にビットコインが動き出しました。世界的な注目を集めたのは2013年のキプロスの金融危機とことです。この時資金の流入先としてビットコインが注目されました。 日本で初めて取り上げられたのもこれと同時期です。

4、ブロックチェーンの特徴とは?

①真実性の担保

ブロックチェーンを改ざんすることは不可能に近いです。 完璧に不可能と言い切るのは難しいところがありますが、実質的に不可能と言ってよいでしょう。
なぜ このように言い切れるのかというと、途中の取引データを書き換えようとしてもそれ以降のデータを全て書き換えなければならないからです。ブロックチェーンは無数のブロックが連鎖しているため、途中の一箇所を改善するためにはそれ以降の全データの書き換えが必要となります。 ビットコインやイーサリアムのようにデータ量が膨大となる場合、書き換えが不可能とされる所以です。

②分散的管理システム

ノードが世界中に存在することもデータの改ざんを実質的に不可能としています。ノードとは、 ブロックチェーンのデータを入れているコンピュータのことです。ノードは企業はももちろん、個人も所有できます。
ビットコインは2009年1月から動いていますが、ノードとなるパソコンは世界中で1万程度存在するとされます。これらのパソコンがネットワークでつながっていて、 相互に監視しあっています。このように 分散的なシステムであることもデータの改ざんを困難にしています。

5、最後に

ブロックチェーンはパソコンやインターネットの登場と同じくらいのインパクトを持っています。1990年代のインターネットの普及や、2010年代のスマートフォンやSNSの普及に匹敵するほどのインパクトを社会に与えるでしょう。そのような意味で2020年代は新たな時代の転換点といえます。
新しい技術の登場を間にすると、既存の知識や世間の常識が往々にして障害になるものです。たしかに暗号資産やNFTなどブロックチェーンを用いた技術に対して批判的な見解があるのも事実です。しかし、1990年代以降はIT技術の進展が社会を変えてきたといっても過言ではありません。だからこそ今回も同様の変化のうねりがブロックチェーンに関連して起きる可能性は高いです。新しい時代に向かっているからこそ、新しい技術を学ぶ価値があるように、私は思います。


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