P2P(ピアツーピア)とは?仕組みやメリット、活用事例を詳しく解説!
P2P(ピアツーピア)とは、サーバーを介さずにクライアント同士で直接ファイルをやり取りする技術のことを指します。「Peer to Peer」の略語で、データをやり取りするコンピューター同士が対等に通信することからこの名が付けられました。この記事では、P2Pの仕組みやメリット、活用事例について詳しく解説します。
P2Pの3つの通信方式
P2Pは通信方式の違いによって、以下の3つに分類されます。
ピュアP2P
ノード同士が必要なデータ情報を検索し合い、足りない部分を補い合うことでデータを共有する方式。ハイブリッドP2P
やり取りするデータの情報を中央のサーバーで一括管理する方式。各ノードは自分が持っているデータ情報をあらかじめインデックスサーバーに申告しておく。スーパーノード型P2P
分散したデータの所在情報を特別なノードが分担して持つ方式。
P2Pのメリット
P2Pを使うメリットとして、以下の2つが挙げられます。
ゼロダウンタイムを実現
特定のクライアントが稼働を停止しても、他のクライアント同士のつながりは残されるため、システム全体が止まることがない。管理コストがかからない
ネットワーク上のコンピューター同士はすべて対等の関係にあるため、特定の端末を管理する必要がない。
P2Pの活用事例
P2Pは様々な分野で活用されています。主な事例としては以下のようなものがあります。
コミュニケーション手段
SkypeやLINEなどのコミュニケーションツールに使われている。仮想通貨
Bitcoinなどの仮想通貨のブロックチェーンの運用に活用されている。動画やファイルの共有
大容量ファイルの共有に使われることが多い。
P2Pのセキュリティリスク
P2Pにはセキュリティリスクも存在します。主なリスクは以下の2つです。
ウイルス感染の可能性
特定のセキュリティ管理者がいないため、悪意を持ったユーザーがコンピューターウイルスを通信相手に直接送り込めてしまう。違法アップロードの温床になりがち
著作権的に問題のあるコンテンツを効率的にばら撒くことが可能なため、違法アップロードの温床になりやすい。
まとめ
P2Pは、サーバーを介さずにクライアント同士で直接ファイルをやり取りする技術であり、ゼロダウンタイムの実現や管理コストの削減などのメリットがあります。一方で、セキュリティリスクも存在するため、適切な対策を講じる必要があります。
今後もP2Pは様々な分野で活用されていくことが予想されます。基本的な仕組みやメリット、リスクを理解した上で、うまく活用していくことが重要でしょう。セキュリティ面で不安がある場合は、オンラインストレージの利用も検討してみてください。
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