【Web3.0】トークンの種類や仕組み、将来性を解説します。
Web3領域ではトークンというワードがよく使われると思います。しかし、なんとなくの意味はイメージできても、実際に厳密な意味を尋ねられた場合、説明しにくいと感じるのではないでしょうか。この記事では、トークンについて、概念や種類、将来性について紹介していきます。
1、トークンとは?
トークン(token)とは、直訳すると「しるし」や「象徴」という意味です。しかし、現在のIT分野では、直訳から意味が変化しています。
暗号資産でトークンと言った場合は貨幣の「しるし」という意味で解釈できます。また、決済での本人確認でのトークンといった場合は本人の「しるし」という意味合いと考えられます。トークンという言葉は多義的でもあるのです。
2、本人認証のためのトークンとは?
(1)ハードトークン
決済や送金を行う場合にワンタイムパスワードの入力が必要な場合があります。このときにパスワードを認証するためのデバイスが、ハードトークンです。ワンタイムパスワードを生成し、液晶に表示する小型端末のことです。セキュリティトークンと呼ばれることもあります。
(2)ソフトトークン
ソフトトークンとは、ワンタイムパスワードを生成するスマートフォンの専用アプリなどのソフトウェアのことです。
3、Web3におけるトークンとは?
(1)DeFi トークン
DeFi とは、分散型金融のことです。そして、DeFi トークンとは、従来の銀行や取引所などの仲介者を排除した金融システムの実現を目的として発行されるトークンです。
(2)非代替性トークン( NFT )
NFTとは、Non-Fungible Tokenのことで、直訳すると非代替的トークンを意味します。NFTの特徴はデジタルデータに唯一性を付与して、コピーや改ざんを不可能にする点にあります。
従来、インターネット上のコンテンツは、全て簡単にコピーできました。NFTの登場によりデジタルデータを唯一無二の存在として所有できることになったのです。
(3)ガバナンストークン
ガバナンストークンとは、ある特定の集団における権利を示すためのトークンです。トークンを保持することで、その団体の運営方針などの決定に参加できます。取引手数料の一部がトークン保有者に分配されます。
株式会社でいうところの、株式に近いかもしれません。しかし、DAOの場合は分権的であり、株式会社が中央集権的であるのとは対照的です。プロジェクトをトークン保有者で分権的に運営するための仕組みといえます。
4、トークンエコノミーとは?
最近はトークンエコノミーという言葉を耳にする機会が増えたと思います。トークンエコノミーとは、暗号資産としてのトークンを発行して、独自の経済圏を新たに作ることです。
トークンを発行することで資金調達も可能になります。現状では上場しないと広く一般から資金調達を行えません。しかし、トークンを利用すれば上場せずに資金調達ができるのです。
トークンの価値は需給のバランスによって決まります。つまり、そのトークンを利用する人が増えれば、トークンの経済的価値は上昇するのです。トークンエコノミーでは、円に代わる独自のトークンが発行されます。これが一般化すれば革命的なことだと思います。
5、最後に
トークンは暗号資産の分野でよく聞く言葉です。しかし、ここまで見てきたように実際は非常に多義的です。利用されるシーンによって意味が違いますので注意が必要です。今後、Web3の流れが強まるとトークンというワードの使用頻度もあがります。今のうちからしっかり意味を確認して、適切に使い分けられるようにするべきです。
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