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スタートアップウィークエンド Before/After

目次

  1. スタートアップウィークエンドに参加して感じた自分の変化

  2. 初参加の振り返り

  3. 2回目参加の振り返り

  4. 得られた気づき・学び

1.スタートアップウィークエンドに参加して感じた自分の変化


今朝、スタートアップウィークエンドで優勝する夢を見た。そして、オーガナイザーチームに対してフィードバックしたり、どこか遠くの海外で開催されているようだったので慌てて帰りのバスに乗ろうとしている、そんな夢だった。

実際には、初参加したSW Makers(大田区)では箸にも棒にも引っかからないピッチ、チームにもほぼ貢献できずに終わり、悔しさと疲れ、そしてチームメンバーとの素敵な出会いだけが残っていた。
2回目参加したSW SPORT(沖縄市)では見事リーダーとして3位入賞。Painは見出せたが、Gainはこれから設計、ともっとできた感を持ちつつも、仲間と一緒に事業化しようと盛り上がっているし、課題も明確になった。
その間3年ほど。もちろん自分の変化として外部環境や仕事で培った経験スキルは高まっているが、その前提を除いても変わったことが3つある。

  • スタートアップ・起業家の考え方が体感できてきた

  • All actionの意味が腹落ちした(それは表面的に行動することではない)

  • 決断力がついてきた(誰の、どんな課題を解決したいか絞る。誰をチームに迎え入れる)

自分の変化に焦点をあてて振り返っていきたい。

2.初参加の振り返り

マイクロソフト本社が金曜日、幕開けの会場だった。ピッチでは手を挙げなかったしチームもイマイチここだというところがなかった。リーダーの人柄だけでチームにジョインした。今思うと違う動き方があるし、ピッチは絶対した方が学びが深まる。リーダーになれても、リーダーになれなくても、ピッチというactionは一歩になる。
DAY2の夜8時、やっと顧客が見つかったものの、チームでの活動はDAY3の午前中が最悪だった。とにかく顧客を見つけよう!と意気込んで遠方まで訪問したがなしの礫。
生産者は不在だし所在もわからない。市場はそもそも休日でヒアリングができない。そんなこと事前に調べればわかるし、何よりリーダーと2人で同じ場所に行ってしまうことでチーム活動が停滞してしまった。
ピッチは顧客、課題というより表面的な事象を並べて妄想を述べて終わった。エンジニアのおかげでものづくりは何とか形にできたが、そもそもビジネスアイデアになりきれなかったことで全く評価されなかった。
今振り返ると恥ずかしくなるが、ここで出会ったチームメンバーはその後も友人としてつながりができたのは財産だ。

3.2回目参加の振り返り

移動の道中、5時間ほどを費やしチームリーダーとしての戦略を組み立てる。どうやって1分ピッチを行うか、これまでのSW運営経験や他アクセラレータープログラムなどの体験を総動員してビジネスアイデア仮説、チームづくりのaction plan、つくりたくない場面から逆算して人材要件の想定、シミュレーション、事前準備がとにかく重要であり、限られた時間でアウトプットを最大化するには何が求められるかビジョンを決めた。
DAY1はlagoonにて幕開け。仕事の都合で会場に到着するのがギリギリになったため、懇親会ではあまり繋がりがつくれなかった。しかし、ここは重要ではないとある種見極めていた。
ここからが本番。1分ピッチを周到に準備する。飛行機の中で描いた戦術メモ通りにしっかり整える。細部の言葉づかいまで気を遣う。いかに共感を得るか、票を得るかを考慮。
結果、リーダーとしてチームをつくることに成功した。現時点でベストなチームづくりができ、ホッとした。
DAY2のコーチングセッションまでのactionは反省が多い(詳細は別途)が、ようやく形が見えてきた時に「課題」を絞るある意思決定をした。ニーズ検証から見えてきたこの課題に決めるのは勇気がいったが(最初のアイデアとは全く別物だったからだ)、今振り返るとその時の決断は間違っていなかったと思える。
あとは地面に激突する前に飛行機を組み立てていくピッチ準備の作業だ。
チームメンバーのパフォーマンスがとにかくグングン上がっていく。
疾走感のある中であっという間にDAY3が終わる。
ピッチの順番は最後にした。きっと、最後の方が目立てるし質の高いピッチができれば飽きさせることなく終えられる。意外だったのは他チームが最後にしたいと言ってこなかったこと。自信がないとトリはつとめたいと思わないものなのか。
結果は入賞でき仲間とも起業しようと準備に入っている。懇親会ではとにかくコーチ、ジャッジからフィードバックをもらい厳しい意見を集めた。もっとできたし悔しい気持ちをもとにサービスを磨こうと思えている。

4.得られた気づき・学び

  • スタートアップ・起業家の考え方が体感できてきた

  • All actionの意味が腹落ちした(それは表面的に行動することではない)

  • 決断力がついてきた(誰の、どんな課題を解決したいか絞る。誰をチームに迎え入れる)

スタートアップ・起業家は何を考え事業をつくっているのか、そのほんの入口だけでも体感しているからこそ、限られたリソースをどう確保して何に集中するのかを決めることができる。そしてたくさん失敗もする。失敗しても学びに変えてまた検証を続ける。起業にまつわるHowは数多あるが、正直どれでもいい。自分が信じる手法に則る。その上で、今この瞬間に一番重要なactionは何か見極めないと飛行機はあっという間に地面に激突する。
ピッチ当日に定休日である市場へ往復3時間かけてリーダーと出かけることは死を意味する(当たり前、調べなくとも一瞬でわかる)。
本気でactionできるコミットできる仲間だけでチームをつくらないと空中分解する(本気で起業する時の自分を想像すれば直感的にわかる)。
顧客を見つけ課題を磨くとその一点突破でやるべきことやりたいことが湧いてくる。「私たちが解決したい課題はこれだ!」と確信が持てる。このサービスによって世の中がちょっとだけ良くなる、すれちがいが解消される、他のマーケットにも転用ができる。
周囲から「絶対うまくいかない」「そんなの時間の無駄」と言われてもへこたれないチームがつくれる。

改めて今回の自分の変化に焦点を当てて振り返ってみて思うのは、「振り返り」そのものの重要性だ。SWファシリテーターのタクトさんはなぜ「振り返り会」を習慣にしているのか、その理由がよくわかる。スタートアップウィークエンドに限らず、自身の変化を感じられるような機会を経験した時は「自分の変化に気づく振り返り」をお勧めします。

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