「利他的なゴール」には自分の幸せも含まれていい
コーチングでは「現状の外側のゴール」を設定しましょうと言われます。
また、「利他的なゴール」を設定しましょうとも言われます。
この2つのゴールは、抽象度を上げていくと同じことを言っているわけですが、今回はこの「利他的なゴール」について考察していきたいと思います。
そもそも利他的という言葉を調べてみると、だいたい『自分を犠牲にして他人のために尽くす』的なことが書かれています。
だから言葉のとおりに解釈してしまうと「自分を犠牲にして他人のために尽くすゴール」を設定することになってしまいます。
これってどう考えても不自然ですよね?
自分を犠牲にしろとは言っていない
利他的なゴールって自己犠牲のことじゃないですからね。自分も幸せになるエッセンスが入ってないと。
「selfless」ではなく、「unselfish」です。「他人に重きをおいて、自分はほどほどに」が正しい解釈だと思います。
自分や自分のまわりの人が幸せになってないのに、他人のことを幸せにできますか?という話ですね。
自分がいっぱいいっぱいの時に、他人のことだけを考えて行動できる人は、残念ながらほとんどいません。
極端に利他的なゴールは良くないですが、自分をないがしろにする必要もないんですよね。
まずは自分の機嫌をとる
自分の機嫌がとれていない人は、端から見ても魅力的には映らないですよね?
たとえば、お客さんの立場から見て、パッとしない面構えの人から、商品を買いたいとかサービスを受けたいとは思わないはずです。
利他的と言いながら、自分が整っていない状態でサービスを提供するなんてお客さんに失礼すぎますしね。
お客さんに喜んでもらわなければ、やりがいも貢献感も得られないので、完全に負のループです。
本当に利他的なマインドで相手に接するには、まずは自分が満たされている状態でいることが大切ですね。
ゴキゲン鳥なマインドの使い方
自分のゴキゲンをとったり、マインドを整えるのに、コーチングの考え方は非常に役立ちます。
僕自身、少々の事では動じなくなりましたし、俯瞰的に物事を見れるようになったので、以前より問題がシンプルに見えるようになりました。
また、世の中の矛盾に疑問を持つ視点も養われ、情報を鵜呑みにすることも少なくなりました。
コーチングを知らなかった昔に比べ、圧倒的に生きやすくなったんですね。
そしてまわりにも優しくなれます。(某ファミレスのハンバーグの上に載ってきた目玉焼きが、食品サンプルのようにカッチカチでも笑って食べられるぐらい優しくなれたんですよw)
喜怒哀楽の「怒」と「哀」の感情が少なくなれば、あなたも自然とゴキゲン鳥になれます。
抽象度の高さで物事の見え方が変わる
ゴキゲン鳥になるコツは、日頃から抽象度を高く物事を見る習慣をつけることですね。
視点が高ければ高いほど、上から物事を見渡せるので、いろいろな情報を得ることができます。
気付ける事柄が多くなるということは、それだけ相手の気持ちにも寄り添えるということ。
だんだん利他的なゴールとは何かが見えてきましたねw
本当の利他的とは
僕が考える「利他的なゴール」とは、相手に失礼がないように自分を整えた上で、「いま目の前にいる人やこれから出会う(出会いたい)人の役に立てることは何かを真剣に考えること。」と定義します。
相手に喜ばれてナンボですよね。
利他的という大義名分でお茶を濁し続け、誰の役にも立っていない独りよがりなゴールからは何も生まれない。
そう気付かせてくれる人に出会えるのも、抽象度の高い視点で生きているからにほかなりません。
あなたも「利他的なゴール」を設定するときは、自分を犠牲にするのではなく、「半ばは自己の幸せを、半ばは他人の幸せを。」
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