自己主張が苦手な『繊細さん』
こんにちは、コバシです。
今回は自己主張が苦手だと思っている人でもコミュニケーションが取りやすくなる考え方をシェアしていきたいと思います。
自己主張というと、なんとなく「自分の意見を意地でも押し通す」みたいなイメージがありませんか?
とくに『繊細さん』は、この「自分の主張を通す」という行為がとても苦手です。
それはなぜでしょうか。
「自己主張」するときの頭の中
まず「自己主張」は、自分の意見を受け入れてほしいときや、自分の意見を通すためにしますよね。
では「自己主張」するとき、頭の中は誰のことでいっぱいになりますか?
おそらく主張を通すため、相手からの反論にどう切り返そうかとか、言葉や顔色をうかがって、意識は「相手のこと」でいっぱいになってると思うんですよね。
ここで『繊細さん』は敏感すぎるセンサーがはたらいて、必要以上に感情のブレーキをかけてしまいます。
口数が少ない『繊細さん』
たとえば『繊細さん』の特徴で「相手の変化に気づきやすい」という特徴があります。
表情や声色から相手の本心を読むのが得意なんですね。
だから「これを言ったら相手が傷つくんじゃないか」とか「これを言ったらケンカになりそうだな」のように、相手の感情を先回りして言葉を飲みこんでしまうんです。
僕は典型的にこのタイプだったので、子どものころはよく母親に「思ったことは口に出さないと何も伝わらんよ」と言われていました。
その罪悪感は思い込みでした
思ったこと(ネガティブな内容)をそのまま伝えたり、自分の意見を主張するとき、なんだか傷つけているような裏切ったような気持ちになり、罪悪感におそわれることがあります。
なんなら自分が折れて相手の意見に合わせたほうがラクだったりします。
かと思えば、一方で思ったことをズバズバと言ってしまう人もいますよね?
でもそういう人が嫌われてるかといえば、不思議と好かれている人も多いんです。
あなたのまわりにもいませんか?口が悪いのになぜか許される人や人望が厚い人が。
瞬間的には傷つくことを言う人でも、はっきりとものごとを伝えてくれるほうが信頼感がありますし、トータル面で好かれるんですね。
この現象からもわかるように、相手への罪悪感はだいたいこちら側の勝手な思い込みだったりします。
感情をおもてに出しているか
思ったことを口に出せないのは、潜在的に「自分が傷つきたくない」という感情があるからだと思います。
相手に傷つくことを言ってしまうと、少なからず自分も傷ついてしまいます。
もちろん大切な人であればあるほど言葉も選びますし、傷つけたくないと思うのは当然のことです。
でも裏を返せば、「嫌われたくない」「傷つきたくない」という感情も含まれています。
心の内をみせないのはミステリアスといえば聞こえはいいですが、悪く言えば何を考えてるのかがわからないので付き合いにくい印象も与えてしまいます。
その点では先ほどのズバズバと言える人は、感情を解放しているので「自然体」なんですね。
自分も相手も傷つかない表現のしかた
お互いが「戦闘モード」で反論ばかり続けていたら、勝ち負けが目的のドライな会話になってしまいます。
かといって一方的に相手の主張を受け入れてモヤモヤするのも精神衛生上よくありません。
ではどうすればいいでしょうか。
僕が個人的に効果を感じている方法は、まず全身で「僕はあなたの敵ではないですよ」オーラを出すことです。心の底からです。
抽象的すぎて答えになってませんよね(笑)。でもこれが相手と会話する心構えとしてめちゃくちゃ重要なポイントなんです。
会話をスタートするステージが変わりますから。
なぜかというと、人間には『ミラーニューロン』という機能がそなわっています。
かんたんにいうと、「共感細胞」ですね。相手の感情が理解できたり、相手と同じ体感を感じることができるのもこのモノマネ機能のおかげです。
ということは、相手もこちらが敵ではないことを五感で感じ取ってくれるので、お互いが身構えることなくリラックスして会話をはじめられます。
この状況がつくり出せれば、こちらの感情を開示しやすい雰囲気ができあがります。
あくまでも「自己主張」するのではなく「自己表現」する感覚ですね。
「わたしはこう思う」「わたしはこうしたい」とちゃんと伝えることで、勝つことを目的としない心の通った会話になるはずです。
感情を言語化するとラクになりますし、和やかな雰囲気のなかでは、気の利いたひとことが自然と出てくるようになります。
主張が苦手な『繊細さん』は「自己表現」ぜひためしてみてください。
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