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一推し! プロのマーケティングを学べる本のご紹介

おはようございます。
あと10カ月で今年も終わると焦る小松です。

今年も早いもんで3月になりましたね。
年齢を重ねるごとに時間の経過が早く感じられます。
誰かが言っていた「緊急でないけど重要なこと」にもっと時間をさきたいですね。
私の場合は、日頃の健康管理もそうですが、実家の会社のビジネスのことがずっと気になってます。

まずは自分のやりたいことを反映した事業構想を固めていかねば。
この工程が最上流のところで一番難しいけど大切です。
ミッション、ビジョン、バリューを定めて、どんな付加価値を提供できるのかを考える時に大切なのが本質的に顧客は何を求めているのか?

ここで、私の脳内ストックヤードから一冊の本を取り出します。

プロのマーケティングを学べる本

2019年だから今から5年くらい前に読んだのですが、森岡毅さんの「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」という本です。



著者の森岡毅さんはもともとP&Gのマーケティング部門で活躍したあとUSJ再建のためにヘッドハンティングされた方です。

2001年のUSJ開園時から右肩下がりだった来園客数をV字回復させた人物が著者の森岡さんです。
最近では、自分でマーケティング戦略会社「刀」を立ち上げて丸亀製麺をV字回復させたり、沖縄にテーマパークをつくろうとして話題ですね。


今のUSJ大人気の前に危機的な状況があったこと、みなさんはご存知でしょうか。

映画キャラクターをメインにしたUSJのアトラクションは初めこそ目新しさで来園していましたが、徐々にお客さんのリピート率が伸びなくて苦戦していました。

私の住んでいる九州にあったスペースワールドも苦戦して閉園に追い込まれたので、テーマパークの営業が難しいのは素人の私たちでもなんとなく分かります。

この種のエンターテーメント系のビジネスは、自分の感想では一度いってみて、もう一度行きたいと思うかどうかがポイントだと思います。

ジリ貧のUSJがとった再生計画は森岡さんのマーケティング戦略にかけることでした。

マーケティングとは?

この本では、個人も会社もビジネスで成功するためのカギは「マーケティング思考」と書かれてます

ここで誰でも思うことはそもそもマーケティングとは何ぞや?

日本の企業にはマーケティングを専門とした部署が少なくて、あっても営業部門のお飾りで何も権限が与えらていないことが多い。

外資の会社ではマーケティングを重視している企業が多く商品をいかにして売るかも大切な視点ですが、お客さん目線で求められている商品・サービスは何かを思考することがとても重要です。

よく日本企業でありがちなのは技術部門が先行して開発された技術をいかにして売るかを考えるのが一般的で、これでは本末転倒になり売れる商品・サービスは生まれにくいのです。

日本の大企業は、ここ30年でこれをやってきたのでモノが売れなくなりました。
どの会社もお客さん置き去りにして必要がない機能を追加した商品を売ろうとしていました。

テレビのリモコンみても使わない機能のボタンがありすぎて必要なボタンが分からなくなる有様。

また、商品を売るのは営業で商品を売れるようにするのがマーケティング。

マーケティングの本質は「売れる仕組みをつくること」

なのでマーケティングの最大の仕事は、消費者の頭の中に「選ばれる必然」を作ること、そのための活動が「ブランディング」です。


ブランディングとは?

マーケティングではブランディングが必要不可欠で、私たちが商品を買うときに知らぬうちに判断基準の一つにブランド名があります。

スポーツシューズを買うときにはナイキかアディダスか、
車を買うときトヨタか日産か、
炭酸飲料を飲みたいときにコーラかペプシかなど。

私たちは生きていくうちにテレビや雑誌などの広告宣伝に多く触れており、その過程で頭の中に刷り込まれている企業のブランドがあるものです。

このブランド力こそがマーケティングの本質である資産となっています。


マーケティング思考とは?

マーケティングを理解するために必要なものが戦略的思考。

戦略の定義は、目的を達成するために資源(リソース)をどこに配分するかの「選択」としています。

この考え方が仕事上すぐに実践できる考え方で私も使ってます。

資源であるヒト、モノ、カネ、時間、情報、知的財産には限りがあります。

これらのリソースをどこにもっていくか選択と集中を行うことが戦略

特に印象深いのは、やることを選ぶことは同時にやらないことを選ぶということ。

投資できるお金には限りがあるし過剰に投資してしまうとその回収に時間がかかってしまう。


さらに私が実践的に役立った考え方が、
目的→戦略→戦術の順に沿って大きいところから考えること。
普段の仕事の話をしてて戦略的な思考が不足することで非効率なことになったり、目的がどこにあるか見失ってることが。

この思考は普段の仕事、業務でもすぐに活用できるもので大変参考になりました。


最後の章で著者が書いていたことが意味深い。

これからの時代は会社と結婚してはいけない」、「終身雇用と年功序列は崩壊して生き残りをかけて企業は人事コストの最適化を図る」。

大企業の社長が「もう終身雇用は厳しい」という旨を発言したり、複数の企業がすでに45才での早期退職を始めています。

モノが売れにくくなったこの時代にブランディングやマーケティングなどのスキルが求められているのは明白です。

以上、また明日。

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