兵庫県立美術館 特別展「開館20周年記念 李禹煥」~展覧会#29~
李禹煥(リ・ウファン)という人
もの派
国立国際美術館と大阪中之島美術館で「GUTAI」の展覧会をみました。そして今回、兵庫県立美術館で「李禹煥」の展覧会をみました。
李禹煥は、「もの派」を代表するアーティストと言われています。
「具体」と「もの派」は、1960年代から70年代にかけて日本の現代美術界に出現した2大潮流と言えます。
奇しくもこれらの展覧会を続けてみる機会に恵まれたのですが、いずれも観覧者に難しい問いを投げかけてくる展覧会でしたね。
「もの派」の大きな動向は半世紀も前のことになりますが、李禹煥は現在もその延長線上で活躍し、「もの派」の論理を深化し続けていました。
李禹煥の作品は、石や木や鉄のような自然の素材を、ほぼ未加工なままで提示し、「もの」と「もの」、あるいは「もの」と「見る人」との関係を考えさせるものでした。それはまさに「哲学」としか言いようがないものでした。
今回の展覧会で画期的だったのは、スマホを使った無料の音声ガイドです。このガイドによって、「哲学」がほんの少しこちらに近づいた気がします。
平日は写真撮影可だったので、見て、聴いて、写真を撮って、ひととき「李禹煥」の世界に浸ることができました。
それでは「李禹煥」の展示室に入場しましょう。
作品
ここからは、ひたすら作品の写真が続きます。
李禹煥(Lee Ufan)の展覧会は、2023月2月12日までです。
サポートありがとうございます。 いただいたサポートは狛犬研究など、クリエイターとしての活動費として使わせていただきます。