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阪急うめだギャラリー・阪急うめだホール「小松美羽展ー霊性とマンダラー」~展覧会#20~前編

ついに大阪にやって来た小松美羽みわ

以前から気になっていた小松美羽さんの展覧会が大阪にやって来ました。今日やっとその作品を間近に見ることができました。

写真撮影可の展覧会で、おまけに思いのほか来場者が少なかったおかげで、ゆっくり作品鑑賞ができ、写真もいっぱい撮りました。
会場に入ると、すぐ目の前にあるのはマンダラと霊獣。狛犬かなと思いましたが、一角と二角の一対でした。

第一室に、小松美羽さんの写真がありました。美しい人ですね。

小松美羽さんは、現在はさまざまなアート作品を創造していますが、もとは銅版画からスタートした人です。初期の銅版画の代表的な作品は、「四十九日」と題されたもので、祖父の死を扱ったものでした。

しかし、「ここにとどまらない」という決意から、小松さんは原版を断腸の思いで切断してしまいます。それが新たな出発点になったのでした。

銅版画作品たち。

だんだんとカラフルな作品が増えていきます。

「第三の目」の開眼

小松美羽さんは、伊勢神宮、出雲大社、タイの洞窟など、いろんなところでスピリチュアルな体験をします。それは「別の世界の扉が開かれた」ような貴重な体験でした。小松さんを導いたタイの高僧によると、それは眉間の少し上にある「第三の目」が開眼したのだということでした。

原始の世界から湧き出るような不思議な力に満ちた作品が、次々と登場します。

狛犬または神獣

小松美羽さんは、「狛犬」が趣味(の一つ)だそうです。絵の中に狛犬に似た神獣が登場し、さらに神獣自身が大きく描かれるようになっていきます。

神獣たちはやがて平面から立体になり、画面から飛び出していきます。有田焼の3点は、どれもすばらしいものでした。小松美羽さんの「有田焼狛犬」は、大英博物館のコレクションにもなっています。

小松さんは「狛犬」と呼んでいますが、頭上には一角と二角、翼があり、人魚のように下半身が魚のものまであります。自由な発想が、狛犬の姿を豊かに彩ります。
狛犬のような神獣の絵も続きます。

バリ島の寺院で見た聖獣の彫刻を思い出しました。

展示場の中はこんな感じです。誰もいなくなることがあるなんて、宣伝不足かな。東京だけでなく、香港でもたいへんな人気で、大勢の観客が集まったというのに。おかげで、ゆっくり楽しむことができました。

展示はまだ続きます。この次の大きな部屋が最終展示室になりますが、そこがクライマックスでした。
この展示の報告については、次回に回したいと思います。続きもぜひお読みくださいね。

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