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子供のパワー②

ライブが始まった。
始まったというか「始めるよー」と言ってもとんでもないガヤガヤでなかなか歌い出せる状況じゃない笑

強行突破で自己紹介から始めた。
「ギターのてっちゃん、ピアノのなっちゃん、タンバリンのうめちゃんです!。」

さっきまでガヤガヤしていた子供たちが一斉にこちらを向いて名前を復唱してくれる。面白い。

最初は手拍子の練習をした。「うめちゃんのマネしてね」って色々なパターンのリズムを繰り出したけど、みんな上手に出来ていて、何よりワクワクしてる感じが手拍子から伝わってきた。

演目は子供たちも知っていそうなアニメソングやTikTokで流行っていた曲をやった。

分かるかな?反応悪かったらどうしようと心配していたけど、予想以上の反応だった。

手拍子の練習してたのが全く無意味なくらい、全員が手が腫れるんじゃないかってくらい手を叩いてくれていた。
もはやリズムという概念じゃなく、歌詞の部分を歌ってるように手を叩くという何とも自由度が高い手拍子。

そして、一番驚いたのは子供たちの歌声。
知ってる歌を演奏した時の大合唱。声で吹き飛ばされるんじゃないかってくらい絶叫しながら歌ってくれた笑

歌うことについて勉強を始めた時、子供の声があんなに通って聞こえるのは理にかなっているということを学んだ。
声を響かせているところが本当に素直。

この日の目的は子供たちに生演奏ライブというものに触れ合ってもらいたいって想いがあったけれど、あの手拍子や歌声を聴いたら成功だったんじゃないかと思う。

ライブが終わってから、挨拶を無視してた子供たちも寄ってきて「うめちゃん、うめちゃん!歌上手だね!」とか「うめちゃん、また絶対来てね!」「うめちゃんも先生になって!」とか手を繋いでなかなか離れてくれないくらい大人気になった笑
なんて、可愛いんだ。

帰り際、一際人見知りそうな女の子が小さな声で話しかけてきた。
「わたしも今度ピアノの発表会があるから、頑張るね。」だって!!!あぁー勇気を出して声かけてくれたんだ!!
本当に嬉しかった。

子供たちからものすごいパワーをもらって帰ってきた。

音楽って素晴らしい。

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