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お母さんの紙芝居

数年ぶりに図書館に行って来た。
なんなら東京に来てから初めてな気がする。

図書館という空間がすごく懐かしかった。
考えてみたら一番よく行っていたのは小学生の頃で、
大人になればなるほど、私にとって図書館は遠い存在になっていた。

独特の匂いと静けさのせいか図書館という空間の中で、隠れていた思い出が湧き出てくるように思い出された。

小学校低学年くらいだったかな。
母はよく図書館に連れていってくれた。
好きな紙芝居をいくつか借りて来て、自宅で紙芝居会が開かれていた。

母の読み聞かせは本気だった。
効果音のオノマトペや登場人物の声色の使い分け
それはもう、、、凄かった!!

ただ正直いうと、話の内容とか何の紙芝居だったのかさっぱり覚えていない。
何よりも楽しそうに演じている母を見るのが好きだった。

老婆の声とかおじさんの声とか思いっきりやってみては、
面白くなって自分で笑ってしまい、それにつられて私と姉が笑う。
もう一度読み直そうとするが、
笑いすぎて物語がなかなか先に進まない。
でも、その空間がすごく好きだった。

大人になった私は、
母との血の繋がりをものすごく感じている。

図書館編は次回に続く。

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