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企業目線+データ分析でU-NEXTパイレーツ新加入選手を考察(第3回その2)

第3回その1の続きです。。。。
渋川さんが、朝倉・石橋固有ファンの喪失を食い止められる人材だ、というところで話が終わってます。

パイレーツへの応援順位を引き上げられる選手は?

現行メンバーの契約満了により、パイレーツがファンの1番ではなくなる可能性


前回は、両選手の契約満了によって失われるファンについて分析しました。

ただ、契約満了がパイレーツファンに与える影響はこれにとどまりません。
Mリーグやパイレーツを引き続き応援し続けるファンであっても、朝倉さん、石橋さんがいなくなることによって、パイレーツがその人にとって「1番応援したいチーム」でなくなる可能性があるからです。

その場合、当該ファンがお金を使う先はパイレーツではなく、他のチームになってしまう可能性が高いです。
したがって、小林さん・瑞原さんが仮にファンを多く抱えていたとしても、それすなわち安泰ということにはなりません。

推しチームがないファンをたくさん抱える選手ランキング

では、パイレーツはどのように「パイレーツを1番応援するファン」を増やすのがよいでしょうか。
パイレーツ単推しファンを増やすのに一番手っ取り早いのは、「今のところ推しチームはないけど、今回の新選手指名によってパイレーツが推しチームになった」というファンを作り出すという手段です。

そこで、どの選手が「推しチームのないフォロワーをたくさん抱えているか」についてみていきたいと思います。
完全には符合しませんが、現時点で推しチームがないフォロワーは、当該選手の指名により、パイレーツが推しチームとなる可能性が認められる(可能性が「高い」とまでは言えませんが。)からです。
具体的には、当該選手のフォロワーのうちMリーグの8チームのどれもフォローしていない人の数を比較していきたいと思います。

<推しチームのないフォロワーをたくさん抱えている選手ランキング>
1.山本ひかる(25,561人)
2.渋川難波(10,269人)
3.菅原千瑛(9,377人)
4.逢川恵夢(4,530人)
5.涼宮麻由(4,007人)
6.河野高志(3,996人)
7.鈴木優(3,410人)
8.仲林圭(3,036人)
9.汐宮あまね(3,012人)
10.小宮悠(2,794人)

第2回でみたように、女優としての側面のファンを多く抱える山本さんがダントツ1位です。
そのようなファンの全員が山本さんのMリーグ参入を契機に麻雀を見始めるかというと、そこは微妙なので、ある程度割り引いて考えないといけませんが、非常に強い結果といっていいでしょう。

続いて驚きなのは渋川さんが2位
あれだけMリーグに露出しているにも関わらず、渋川ファンだけど推しチームなしという人が推定1万人以上いる結果となりました。
正直渋川さんに関しては、だいぶ順位は低いだろうと思っていただけに、これは大変驚きの結果でした。

3位は菅原さんです。いや、なんというか、ええ、強いです。

4位・5位はいつもの関西協会姉妹が入っています。
この人たち、どういう指標で見ても必ず4位・5位を占めていて、本当に興味深いですね。。。

ちなみに、Mリーグの推しチームがないフォロワー率で見ると、以下の通りでした。

<推しチームのないフォロワーを抱えている率ランキング>
1.山本ひかる(86%)
2.汐宮あまね(72%)
3.藤川まゆ(56%)
4.内間祐海(48%)
5.逢川恵夢(47%)
6.菅原千瑛(46%)
7.河野高志(45%)
8.中山百合子(43%)
9.涼宮麻由(41%)
10.皆川直毅(35%)

全体的に女流の皆さんは、Mリーグにあまり関心のないフォロワーが多いといえそうです。

特筆すべきは河野さんで、男性プロの中ではMリーグに関心のないファンを非常に多く抱えています。
長いプロ生活の中で独自の生態系のファン層を形成してきたといえるでしょう。こういう人の基盤は非常に強いことが多いです。

小林・瑞原両選手とファン層が重なる選手ランキング

上記とは別に、小林さん、瑞原さんがいるパイレーツに、さらに「推し選手」が加わった場合、パイレーツを応援順位が上がる可能性が高いということができます。
すなわち、これまではパイレーツへの熱狂度はそこそこだったけど、当該選手の加入により、パイレーツが一気に推しチームになる、ということがありえます。
そして、小林さん、瑞原さんとファン層が重なる選手については、パイレーツへの応援度を押し上げてくれるポテンシャルがあるということができます。

ここでは、当該選手のフォロワーのうち何人が小林さん・瑞原さん・パイレーツの全てをフォローしているかによって、ファン層の重なりを見ていこうと思います。
(追記)ちなみに、小林さん・瑞原さん、パイレーツの全てをフォローしているのは、29,980人です。

<小林・瑞原両選手とファン層が重なる選手のランキング>
1.渋川難波(17,818人)
2.仲林圭(5,891人)
3.菅原千瑛(5,588人)
4.醍醐大(5421人)
5.鈴木優(5,401人)
6.小宮悠(4,039人)
7.矢島亨(3,581人)
8.逢川恵夢(3,165人)
9.河野高志(3,098人)
10.涼宮麻由(3,097人)

ということで、予想通り、渋川さんがダントツです。

2位は仲林さん。麻雀遊戯王でアサピンイジリをしていたので、パイレーツファンからは受けが良くない可能性があるかも、と思っていましたが、少なくとも小林・瑞原ファンからは愛されていることがよくわかりました。

3位は菅原さん。菅原さんは、パイレーツ好きのフォロワーも、パイレーツに関心のないフォロワーも多く抱えており、パイレーツ視点だと、非常にバランスのいいファン層を抱える選手ということができます。

続いて僅差で、醍醐さん、鈴木優さんの順となりました。菅原さんを除き、5位までの選手は全員最高位戦または協会のAリーガーです。このあたりはかなり特徴的と言えるのではないでしょうか。

なお、ファン層が重なっている率で見ると醍醐さんがダントツの58%茨城さん(54%)、矢島さん(53%)が続きます。女性では梅村さんがトップ(49%)でした。

ファン層だけを見ると、ここに名前が挙がるような選手が、いわゆる「(小林&瑞原を中心として編成される)新チームのカラーに合う」人たちとして位置づけることができます。

特に茨城さん、梅村さんは、現在でこそフォロワーが比較的少ないものの、ファン層の重なりが十二分に見えることから、ドラフト候補として高いポテンシャルを持っているということができます。
実際に「おしえてパイレーツ」にも呼ばれており、U-NEXT側も明示的に「あなたのことを(将来の)ドラフト候補として考えていますよ」というメッセージを発信していることがその証です。

また、女性の中では、廣岡さんも連盟所属ながら42%を記録しています。
もしパイレーツが「連盟所属プロについても意識的にドラフトの対象として考えたい」ということであれば、ネクスト候補として位置付けてもよい人材かと思います。

小結論:渋川さん一強

もしファン層の深みをより追求したいのであれば、渋川さんを外す選択肢はありません
小林・瑞原・パイレーツ公式の全てをフォローしている人の半分以上が渋川さんをフォローしており、これは驚異的というほかありません。
推しチームがないファンを多く抱えながらも、朝倉&石橋固有ファンを引き留めることができ、小林&瑞原ファンとのシナジーをも生むことができるという意味では、非常に稀有な存在といえます。

また、引き続き菅原さんが強さを見せました。渋川さんと同様、推しチームのないファンを多く持ち、同時に、意外にも?既にパイレーツのファン層にしっかりと食い込んでいるという意味では、有力候補の一人としていいのではないか、と思います。
その他には、鈴木優さん、仲林さん、河野さん、逢川さん、山本さんあたりが爪痕を残していた、というイメージでしょうか。

小結論2:ネクスト候補は・・・

渋川さんや菅原さんが強いので、陰に隠れてしまっているものの、男性ではいばらぎさん、女性では梅村さんが「チームカラーに合うネクスト人材」と位置付けられるかと思います。連盟色をどこかで入れたいとなったら、廣岡さんも「チームカラーに合う人材候補」に挙げていい、と思います。

以上で第3回は終了です。

第4回では、これまでの分析+若干の調整事項を踏まえて、結論(「自分が担当者なら、どの選手を指名するのがよいと考えるか。」)について論じていきたいと思います。


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