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企業目線+データ分析でU-NEXTパイレーツ新加入選手を考察(最終回)

さて、結論です。
最初に言っておきます。すみません、長いです。6,000字超えてます。

まず、ここまでの分析のおさらいとして、各ランキングを置いておきます。

パイレーツのファン層を拡大させる選手

<フォロワー数ランキング>
1.渋川難波(雀王)40,047
2.山本ひかる(シンデレラリーグ2019)29,594
3.菅原千瑛(RTDガールズトーナメント2021)20,429

4.鈴木優(最高位)12,345
5.仲林圭(發王位)12,041
6.涼宮麻由(プリンセスオブザイヤー2021)9,695
7.逢川恵夢(女流雀王)9,600
8.小宮悠(女流名人)9,452
9.醍醐大(前最高位)9,307
10.河野高志(令昭位)8,834

<単推しファン数ランキング>
1.山本ひかる(シンデレラリーグ2019)25,315
2.菅原千瑛(RTDガールズトーナメント2021)8,214
3.渋川難波(雀王)7,650

4.逢川恵夢(女流雀王)3,413
5.涼宮麻由(プリンセスオブザイヤー2021)3,335
6.汐宮あまね(RMUティアラ)2,981
7.鈴木優(最高位)2,938
8.河野高志(令昭位)2,677
9.仲林圭(發王位)2,224
10.小宮悠(女流名人)2,071

<単推しファン率ランキング>
1.山本ひかる(シンデレラリーグ2019)86%
2.汐宮あまね(RMUティアラ) 71%
3.藤川まゆ(将妃)49%
4.菅原千瑛(RTDガールズトーナメント2021)40%
5.逢川恵夢(女流雀王)36%
6.涼宮麻由(プリンセスオブザイヤー2021)34%
7.河野高志(令昭位)30%
8.内間祐海(女流最高位)29%
9.廣岡璃奈(桜蕾戦)26.9%
10.皆川直毅(日本オープン)26.7%

番外:渋川難波(雀王)19%
番外:鈴木優(最高位)24%

パイレーツファンの熱狂度を上げられる選手

<つなぎとめられるファンの数ランキング>
1.渋川難波(2,327人)
2.河野高志(606人)
3.鈴木優(555人)
4.菅原千瑛(540人)
5.逢川恵夢(507人)
6.仲林圭(461人)
7.涼宮麻由(325人)
8.醍醐大(313人)
9.小宮悠(276人)
10.竹内元太(195人)

<推しチームのないフォロワーをたくさん抱えている選手ランキング>
1.山本ひかる(25,561人)
2.渋川難波(10,269人)
3.菅原千瑛(9,377人)
4.逢川恵夢(4,530人)
5.涼宮麻由(4,007人)
6.河野高志(3,996人)
7.鈴木優(3,410人)
8.仲林圭(3,036人)
9.汐宮あまね(3,012人)
10.小宮悠(2,794人)

<推しチームのないフォロワーを抱えている率ランキング>
1.山本ひかる(86%)
2.汐宮あまね(72%)
3.藤川まゆ(56%)
4.内間祐海(48%)
5.逢川恵夢(47%)
6.菅原千瑛(46%)
7.河野高志(45%)
8.中山百合子(43%)
9.涼宮麻由(41%)
10.皆川直毅(35%)

<小林・瑞原両選手とファン層が重なる選手ランキング>
1.渋川難波(17,818人)
2.仲林圭(5,891人)
3.菅原千瑛(5,588人)
4.醍醐大(5421人)
5.鈴木優(5,401人)
6.小宮悠(4,039人)
7.矢島亨(3,581人)
8.逢川恵夢(3,165人)
9.河野高志(3,098人)
10.涼宮麻由(3,097人)

以上の結果を踏まえて、「仮に自分がチームの担当者であれば」、まず以下のように候補人材をリストアップすると思います。

指名候補の人材プールは5層

①渋川さんは絶対指名したい

以下のどれをとっても高水準であり、現時点での完成度は群を抜いています
 ① 新たにパイレーツにファンを呼び込む
 ② 失うかもしれないファンをつなぎとめる
 ③ 小林&瑞原に続く3人目の推し選手としてパイレーツの魅力を上げる

下馬評通りではありますが、指名回避する理由がないと言って差し支えないほどです。
楽屋での「実況:瑞原、解説:渋川」配信や、チームの垣根を超えた「渋川vs堀」コンテンツなど、パイレーツのコンテンツ候補がより豊富になるのも容易に想像がつきます。
あと、楽屋で延々と瑞原さんにいじられ続ける渋川さんを見たい人も多いでしょう。
そして、自信満々で歌う渋川さんに、小林さんが無感情でハモり続けるのを見たい人もたくさんいると思います。

あと、個人的には、パイレーツにはなんとなく「非リア充感」を残しておいてほしいと思うところ、渋川さんはこのニーズも完全に満たします。
↓↓↓石橋さんに代わる人絶対必要

唯一の弱点は、パイレーツのユニフォームが致命的に似合わないこと。


②渋川さんに続く指名候補は3名

具体的には、菅原さん、鈴木優さん、山本さんです。

(1)菅原さんの評価
菅原さんは、パイレーツファンにもその人気が既に浸透
していつつも、既存のパイレーツファン以外のファン層を非常に多く抱えています
そういった意味で、菅原さんは、ファン層拡大及びファンの熱狂度増加に貢献できることに疑いはなく、渋川さんに続いて現時点での完成度が高い選手です。

また、桜蕾戦を優勝しているため、伊達さんとの対決にスポットライトを当てることができるほか、RTDガールズトーナメントでABEMAお披露目済みという強みもあります。

強いて弱みを挙げるとすれば、パイレーツカラーの選手ではないというところでしょうか。
私自身あまり菅原さんを見たことがなかったのですが、ツイートを見るに、キラキラしすぎていて元祖陰キャ集団のパイレーツとはだいぶ毛色が違う気も

いずれにしても、パイレーツが「連盟からは指名しない」と決めていない限りは、有力な候補として考えるべき人材です。

(2)鈴木優さんの評価
鈴木優さんもファン層のバランスがいい選手の一人です。
最高位戦のトップ選手であることから、朝倉さん、石橋さんのポジションをそのまま引き継ぐようなイメージがありますが、実は異なるファン層も抱えており、現時点では渋川さん、菅原さんに及ばないものの、完成度が高い選手といえます。

イメージ的にも爽やかで、思わず応援する気が失せるくらいかっこいいので、Mリーグに入ったら更に人気が得られるでしょう。

↓↓↓↓これ本当にかっこいい。近藤さんもかっこいい。

魚谷さんとのストーリーなど、Mリーグに入った後、脚光を当てやすい素質も十分にあります

現在、最高位でもあり、Mリーガーとしての資格申し分なしといえる人材です。

(3)山本さんの評価
山本さんはファン層拡大超特化型の人材
と言えます。
これまでの分析で見られたとおり、麻雀界以外に広いファン層を抱えており、Mリーグの「熱狂を外へ」という理念に最もふさわしい人材といえます。

パイレーツの運営もこのことは十二分に認識していて、それゆえ、既におしパイにゲストとして招いたと推察されます。
本人も、「自分がパイレーツの新メンバー候補者リストに入っている」ことは気づいているのではないでしょうか。

この番組を見ていて思ったのは、パイレーツのメンバーとの立ち回りも非常に上手だということ。
あとなんとなくですが気が強そうなので、渋川さんと一緒に加入した場合は、渋川さんをコテンパンにやっつけてほしい、というのもあります。

強いて弱みを挙げるとすれば、直近とったタイトルが3年前のもの
であることでしょうか。「旬」さでいうと、前2者と比べて若干劣るのは否めません。

ただ、最もメディア慣れしているだろうことも踏まえると、山本さんもMリーガーとしての資格申し分なしといえる人材です。

③十分ありえる関西協会姉妹2名

逢川さんと涼宮さんは、上記ランキングで非常に安定していい結果を残していました。
完成度は、前4者と比べると劣りますが、なんというか「(エンタメ的な意味で)キャラクターの差別化」がしっかりできているので、その点を加味すれば、ワンチャンありうる候補かと思います。

2人の強みは、麻雀界に大きな影響をもつインフルエンサーに近いこと。
逢川さんは、しぬこさん

涼宮さんは麻雀遊戯王です。

インフルエンサーに近いこと=拡散力が高いことなので、2人から発信される情報の拡散効果のポテンシャルは絶大です。

また、特に逢川さんについては、女流雀王に幾度となく輝いており、「めちゃくちゃ麻雀が強い」ことは証明済みともいえます。

2人とも青似合わなさそう、というのが弱点でしょうか。。。
あと個人的には、涼宮さんには在野で今のキャラ続けてほしい・・・・。

④ダークホースは醍醐さん、仲林さん、矢島さん、河野さん

醍醐さん、仲林さん、矢島さんの人気は、パイレーツのファン層に既に浸透しているほか、「強さ」に定評のある3人だけに、パイレーツの現メンバーから「強さ」の点で圧倒的な推薦があるような場合は、ワンチャンありうると思います。
河野さんのファン層は非常に特徴的。あくまでダークホース的な位置づけとは思いますが、もし選ばれた場合、パイレーツファン層の拡大及び熱狂度増加に(他の選手とは全く違う経路で)貢献してくれる選手だと思います。

⑤ネクスト候補は4名

現時点ではまだ上記の皆さんほどには完成度は高くないものの、次なる候補として、いばらぎさん、梅村さん、藤川さん、廣岡さんあたりがリストアップできるかと思います。
それぞれどういうポテンシャルがあるか、というのは第2回、第3回で述べたとおりですが、これから先、実績を積み重ねていき、ファン層を拡大することで次なる候補として名乗り出てほしいと思います。

いばらぎさんは、天鳳名人戦がんばって・・・・。

では担当者だったら誰を推すか

基本線は、渋川さん+もう一人


ファン層分析に基づいて素直に考えれば、方向性としては渋川さんに加え、菅原さん、鈴木優さん、山本さんのうち誰を選ぶか、というのが次なるステップかと思います。

そこで、3人にどのように優先順位を設けるかが課題になります。

数字だけを見れば、菅原さんが有力です。
ファン層も既に大きく、バランスもいいので、ファン層の拡大・熱狂度の増加の両方を同時に達成させることができます。

次点は鈴木優さん
ファン層拡大ポテンシャルの点では菅原さんに及ばないものの、非常に高い完成度と言えます。
また、最高位を戴冠している点で「麻雀の強さ」の証明度合いでいえば、3人の中でもっとも秀でているでしょう。

山本さんはファン層拡大に圧倒的なポテンシャルを持ちます。
既存のパイレーツファンに山本さんの人気がまだ浸透していないという点がネックですが、瑞原さんのときも同様だったといえますし、サプライズ指名に必ず付く問題といえるので、特に問題視しなくてもいいと思います。
むしろそれを無視できるくらいの、圧倒的なファン層拡大ポテンシャルといえます。

ただ、数字以外の要素についてもしっかり考える必要があります。
そして、この点について、「1人目に渋川さんが選ばれること」を前提とした場合、ある候補者には非常に非常に大きな強みが生じることとなりそうです。

チームメンバー間のシナジー・ペアリング


上で名前を挙げた菅原さん、鈴木優さん、山本さんは、全員「能力が高い」
ことは疑いようがありません。
Mリーガーとしての資格は十二分にあるわけです。
誰が選ばれたとしても失敗はありません

他方、Mリーグの特徴はあくまで「チーム戦」であることです。
そして、これを踏まえて、どうやって注目を浴びるような仕掛けを作るか、はドラフトの段階で考えておかねばなりません。

この点で最も一般的に使われている手法が、「タキヒサ」「るみあき」「ショーマツ」「牌×牌」(「元カレ&元カノ」)といったペアリングです。
広い意味では、堀さんvs白鳥さんのライバル関係、堀さんvs岡田さんの何ともいえない師弟関係も、ここでいうペアリングに含まれます。
(こういった関係性を意図的に構築しているあたり、堀さん、岡田さん、白鳥さん(及び森井さん)は賢いなぁ、と思います。)

タキヒサを例に考えてみると、寿人さん、滝沢さんのいずれも個人として非常に人気のある選手です。
それに加えて、「タキヒサ」というペアリングが非常に強力があるゆえに、例えば「2人の楽屋での絡みが見てみたい」「2人が共闘しているのを見てみたい」というように、2人の価値をさらに上げることに成功しています。

これは一般社会でも多く見られることで、人気のある商品がコラボレーションすることで、さらに大きな価値を生み出す、PR効果を作るということが往々にして観測できます。

例えば、↓↓↓

この点、時限的とはいえ、渋川さん、鈴木優さんが加入した場合には、パイレーツのメンバー全員が各団体orMリーグの頂点に君臨する選手(将王、最高位、雀王、MリーグMVP)となり、
「最高位×雀王」「最高位×将王」「雀王×MVP」「麺麺位×最高位」というように、いろいろなラベリング・ペアリングを使えるようになります。

いわば、「全員頂点」なわけです。
そして、特にシーズン序盤は、パイレーツからは常に「頂点」が出場することになる、という文句を使うこともできます。
(←多井さんや堀さんがこれに噛みつく、までがパッケージ。)

また、頂点4人が集まって麻雀談義をしたり、練習をしたりするだけでも、コンテンツとして大きな需要がありそうです。

これは率直に大きな強みです。

ただ、ペアリングが生み出す効果の評価は、人によって大きく異なる点に注意が必要です。
私自身は、わりと重視する方ですが、全然加味しない人もいます。

細かい論点:ペアリングによるリスク(読み飛ばしてOK)

他方、ペアリングによる欠点としてよく挙げられるのは、ペアリングしたどちらかの評判が下がった場合、もう一方の評判も下がってしまう、というものがあります。
例えば、同じLVMHグループに属するルイ・ヴィトンとディオールが永遠にコラボしないのは、ペアリングによるリスクをとらないため、と言われたりもしています。
ブランド価値は一度失われるとなかなか回復できないというのもあり、コラボによって一時的な利益を得るよりは、長期的にブランド価値を失うリスクを避けようという戦略が背景にあるわけです。

ただ、このリスクに関しては、パイレーツのペアリングに当てはまりません。なぜなら、このペアリングは選手個人に焦点を当てたものではなく、あくまでタイトルに焦点を当てたものだからです。

例えば、次のシーズンで渋川さんがタコ負けしたとしても、最高位の価値が下がるかというと、そうではありません。

もっというと雀王の価値が下がることにも直結しません。
というのも、雀王の価値は歴代雀王(例えば、堀さんやたろうさん)によっても下支えされているためです。

というわけで、「全員頂点」というペアリングは、非常にトライしやすいペアリングということができます。

全てを踏まえた結論

以上を踏まえて、もし自分が担当者であれば、

  • 「渋川難波+鈴木優」がファン層拡大・ファンの熱狂度増加を達成する可能性が一番高いオプション

  • 「渋川難波+菅原千瑛」が次点のオプション(ペアリング効果を加味しなければ、最も有力なオプション)

  • 「渋川難波+山本ひかる」がファン層を拡大するポテンシャルが一番高いオプション

と意思決定権者にプレゼンします。

そして、以下の写真を見せて、意思決定権者がどう思うか、に委ねます。
皆さんは、どの4人が一番しっくりくるでしょうか

こう見ると、渋川さんってけっこうかわいらしい顔をしていることに気づきました。

というわけで、以上が一連の考察になります。
まぁ、結局、潜在的な候補者はもっと他にもいるはずですし、「麻雀の強さ」という数値化できないものが、判断のための必須要素である以上、この考察はただのお遊びにすぎないのですが、この考察を少しでも楽しんでいただけたのであれば、幸いです。

データ抽出やら分析やら執筆やらで丸二日間くらい使いましたが、いい日本語のリハビリになったし、結構楽しかったです。
Mリーグに関する考察も楽しいですが、団体間比較とかもやってみたら面白いかも、と思いました。

では、またの機会に。。。。

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