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リワークについて

今回は、”リワーク”について書いていきたいと思います。

リワークとは、うつ病などの精神疾患で休職してしまった人のため、職場復帰のためのリハビリを提供するサービスです。

リワークって意外と知らない人が多いんですよね…。

”復職するためにリワークに3か月通ってください”
という風に会社から言われるまでは全く知りませんでした。


僕は現在も都内のリワークに通っています。
以前にも、職場があった関西エリアの障害者職業センターにも3か月通っていました。

複数のリワークに通っていたことがある人はあまり多くないと思うので、その点をうまく比較しながら紹介していきたいと思います。

リワークには大きく3つのタイプがあります。

①障害者職業センター
②就労移行支援事務所
③医療機関が提供するリワーク

それぞれで実施する団体が違います。
僕が現在通っているのは②就労移行支援事務所です。
都内のリワークに埼玉県から1時間近くかけて通所しています。

簡単に言うと

①障害者職業センターは、お国がやっている無料のサービス。各都道府県にある結構オフィシャルなリワーク。割と堅苦しいイメージ。

②就労移行支援事務所は、主体は色々。自治体の自立支援医療制度を使って利用できるケースが多い。前年の収入によっても利用料金は変わってくるが、どれだけ利用しても基本的にはMAX月9,000円くらいの人が多い印象。

③医療機関の提供するリワークは、主治医とのネットワークがしっかりしているのでサポート体制は万全なので安心。ただ、リワークを実施している精神科&メンタルクリニックはそんなに多くはないイメージ。

※詳しい内容は日本うつ病リワーク協会HPに書いてあるので、良かったらそちらも参照してみてください。


また同じタイプのリワークでも拠点が変わればスタッフも変わってきます。
なので、そこに在籍しているスタッフやその時に利用している人によって雰囲気も大きく違います。

リワークの利用を検討している場合には、見学にいってから決めた方が良いと思います。事前に雰囲気をなんとなくでも掴むことはかなり重要です。


ここで、リワークを利用して良かったことを3つほど紹介します!

①生活リズムを整えられる

リワークに通うことで、一人だとどうしても安定させることができない生活リズムを整えることができます。
プログラムの予定を組んだりすることで、自分自身の行動にもある程度の責任が発生します。次の日の予定を組んで、しっかりとそこに照準を合わせていく訓練は、復職に向けてのステップとしては必要不可欠です。

また電車への苦手意識をもつ人も多いので、電車を利用するトレーニングにもなります。会社に復職する前にそのような練習をしておくことはかなり重要です。

②病気への理解を深められる 

自分ひとりでも病気についての理解を深めることは可能です。
でも、同じような境遇の人たちばかりがいる空間で、色々な意見を出し合うことで改めて気づかされることがとても多いです。

また、休職というしんどい経験をしている仲間という意識が生まれるのでとても安心安全な空気感が作られています。

・認知行動療法
・アサーション
・疾病に対するコーピング(対処)
など、しっかりとした病識をつけることができるのもリワークの良いところです。

③家族以外とのコミュニケーションがとれる

休職をすると、なかなか外のコミュニティとの関係を続けることが難しくなる人が多いと思います。そのため、話す人は家族だけっていうパターンは本当に多いです。

リワークに通所すると最初は戸惑いもあり、はじめは緊張します。
基本的にリワークに通所している人はいい人ばっかりです。

・他人に気を遣うことができる
・話をしっかりと最後まで聞いてくれる
・しんどい話にも共感してくれる

めちゃくちゃいい環境だと思います。

ちなみに、以前通っていたリワークで仲良くなった人とは連絡を取り続けています。リワーク卒業後も近況を報告しあって、お互いの生存確認をしています笑

連絡が途絶えたときは
「あっ、鬱モードに入ったんだなぁ…」
と浮上するのをただゆっくり待ってあげる関係ですね笑


今回はリワークについてご紹介しました。

リワークについて少しはイメージができたでしょうか。
個人的にはリワークを利用することで多くの出会いがありましたし、学ぶことも非常に大きかったです。

僕自身は、リワークに対してネガティブな印象を持っていました。

「こんな施設に行っても意味ないんじゃね?」
「リワークとか通ってうつ病がよくなるのかよ…!」

利用する前は、こんな感じのことを思っていたのも事実です。

リワークに通わなければ病気が良くならないということはないと思いますが、何かきっかけが欲しい人は利用してみてもいいのではないかと感じています。

サラリーマンとして駆け抜けてきた40代や50代の男性が、リワークに通っているうちに段々と考え方が柔らかくなってくる姿をたくさん見てきました。
リワークへ通所しているなかで、自分の考え方や人生観が変わる人も多いので、ぜひリワークへの通所を検討してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!\(^o^)/