東日本大震災から13年と猫達のための備え

東日本大震災から13年が経ちました。改めて、亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。

あの日、私は自宅で猫達と過ごしていました。当時、小鉄と金蔵は13歳でした。三男猫のどんじろうはこの震災の1ヶ月後に産まれたと推定されています。既に皆この世を去っており、時の流れを感じます。

当時住んでいた東京郊外の我が家は震度5弱。最初の揺れでリビングのペンダント型の照明がぐらんぐらん揺れて、私はテーブルに上がって照明を押さえました。小鉄は平然とオイルヒーターの横で寝ていたけど、ヒーターが倒れたら大変なので大声で逃げるよう促したことを覚えています。金蔵は大きな揺れにパニックで家中走り回って吐いたり、大をあちこちにしてまわったりと大惨事に。断続的に揺れが襲う中、家中トイレットペーパーと洗剤を持って掃除するハメになりました。

外を見ると電線が大きく揺れています。テレビを付けると信じられない津波の光景が映し出され、言葉もなく見つめていました。

最初の地震から2時間経ち、家から徒歩5分の小学校に通う息子が帰宅していないことに気付いて学校に向かいました。電話が不通で連絡網が機能しなかったので気付かなかったのですが、急遽保護者が引き取りに来る必要があったようです。息子は5年生だったので、特に混乱することもなく友達と迎えを待っていました。

その日、夫は都心の職場で被災し、近所の同僚と一緒にようやく動いた私鉄やタクシーを乗り継ぎ深夜に帰宅しました。その後、計画停電で電気が使えない日々も経験しましたが、そこから2ヶ月くらいの記憶は曖昧で、その時期は猫達の写真も残っていませんでした。

そして、13年後の今、日本は地震活動が活発化しており、備えの大切さを痛感しています。

我が家は公的機関が提示する以上の備蓄はしていますが、それ以上に力を入れているのが猫達のための備蓄です。

災害時には人間のための物資が優先される傾向があり、それはやむを得ないと思っています。また、大きな地震の後、生産拠点や流通の不具合で物資が入手しづらいことも起こりうるリスクかと思います。我が家では、猫達のごはんはウェットが半年分、ドライは8ヶ月分備蓄しています。先入れ先出しで使いながら補充して、常に備蓄の量をキープしています。猫砂も3ヶ月分、水道が復旧するまでペット用の水も2リットル6本買ってあります。ペットシーツ、おやつも十分な量をキープしています。

現在は服薬している子がいないので特に何もしていませんが、東日本大震災の後は服薬している子の薬は1ヶ月分余計に処方してもらっていました。

災害時、特に大規模な災害が起これば猫を守ることができるのは飼い主だけです。どうか十分な備えを愛猫のためにお願いします。

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