人生で一番嬉しかった言葉

仕事が最終日だった。
朝、出勤してロッカーを開けると、同僚からの手紙やらプレゼントが詰め込まれている。

『朝からやめてよ～泣いちゃうじゃん』

すでに涙腺崩壊だった笑

午前中は恥ずかしながら、送る会で送ってもらう。
組んでいた人が『過去最高傑作！』と豪語するプレゼントをもらい、開けた瞬間号泣。

『こんなところで読めない！』と、慌てて閉じた。

中には溢れんばかりの写真と、職員全員からの寄せ書き。
退職を発表してから１ヶ月。
わたしが休んでいる間に、作ってくれていたのだろう。

パート勤務で作業できる時間は限られていただろうに、本当にありがたかった。

10年以上前に退職した職場でも、家宝になると思えるくらいのプレゼントを貰ったが、今回その上をいったかもしれない。
わたしが写真を管理していたから、どれも見覚えがあり、濃い１年が思い出される。

夕方は次々と『ありがとうございます』と挨拶され、次々とプレゼントを頂く。
汗と涙で顔はぐちゃぐちゃ、マスクもしてたから化粧なんて全部落ちた顔で、次々と写真を撮った。

我が家では花なんか育たないのに、職場全体以外に３つも頂き(実家行き笑)、ハンドタオルを３枚、焼き菓子と手紙は数えきれないくらい頂いた。

とにかく１日泣いて泣いて、新年度の準備を手伝って業務終了。
帰るころには、職員から勝手に詰め込まれてるロッカーが、更にパンパンになっていた。

実は近くの職場に次が決まっていて、それをみんな知っていることもあり

『また会おうね～！』
『きっとすぐ会うよね～』

と明るく送り出してくれた。

『また戻ってくればいいよ』

社交辞令かもしれないけど、嬉しい言葉もかけてもらう。

最後に、一回り以上年下だけど、今の職場の立ち上げから一緒に働いていて、公私ともに仲良くしていた子にお揃いのプレゼントを渡した。

『えぇ………もう………ヤダぁ………わたし何も用意してない…………』

２人で大号泣。

わたしの気持ちだからいいの。
全員に手紙を書いたけど、彼女には収まりきらないくらい、ギッシリ書いた。

彼女からの寄せ書きも、ギッシリ書いてあって、また泣けた。

『もうね、あのスペースじゃ収まらなくてね…。ちぃぃぃさい字で書いたんだけど。書きながら泣いちゃったんだけど…』

そう言ってくれる。
うん、その気持ちだけで十分。

そして距離的にも、プライベートでも彼女にはまた会うことでしょう！！
これからも仲良くしてね！

たくさん貰った手紙の中で、何度思い出しても泣ける手紙があった。
人生で一番もらって嬉しかった言葉。

『正直、本当にさみしいです。こんなにいい先生はいません。』

いろいろ援助が必要な人で、仕事を超えて妹のように心配していた人。

わたしの退職を知って、真っ先に泣いてくれた人。

あまりに泣くし、わたしも彼女の今後が心配で、『わたしは話を聞くことしかできないけど…いつでも遊びに来て！』

思わず次の職場を教えてしまったほどだ。

必死に向き合った１年。
そのすべてが報われるような言葉に、今でも涙が出る。
踏ん張って頑張ってきて良かった。

ずっと見守ってあげられなくてごめんね。
それだけが心残りです。
また笑顔で会いましょう！

業務量が多くて、クオリティも高くて、求められる質が高くて。
今の生活では、このレベルで仕事を続けられる気がしなくて、退職を決めた。

いい人たちに囲まれて、大変だったけど本当に楽しい時間だった。
本当にお世話になりました。
ありがとうございます！！

４月からは新年度。
張り切っていきましょう！！