空

🎈空

ただ、鷲を追いかけてただけなのに、いつのまにか空の壮大さに見惚れてた

1分1秒で変わりゆく色に、私の心も同じスピードで変わりゆく

見渡すたびに心の奥がドキドキしてきて、
深い息が口を出入りする


見惚れる


同じ空でも、心の感じ方は変わるだろう。

何かに遮られている空は狭く感じる。
別にわざわざ顔を上げて見ることもない。
ただ、当たり前に頭上にある存在。明るくなれば朝だと感じ、眩しい光が目に入ってきたら昼だと感じ、暗くなってきたらもう夜か、と時計を見なくても1日の流れを感じさせる、体内時計。
雨が降れば気分を落ち込ませることもあるだろう。雨が好きなら別だけど。

一方で、遮るものがなにもないずーっと奥まで見える空は広く感じる。壮大。まるで、自分がその先にある陸地に行けるかと思うくらい、わくわくする。なにもないただの水平線でも、地平線でもぼーっと眺めてしまう。そのまま体が揺れだし、いつのまにか鼻歌を歌ってる。
口から深い息が出入りする。
特になにも考えず、ただただ、目の前を景色に心も体も見惚れている

実は人も同じなんじゃないかって思う
都会にいれば見える範囲は狭くなる。
毎日に追われ、1日やるべきことを終わらせるのがノルマになっている。ノルマを達成していくことで1年、また1年と時間が過ぎていく。
その1年が積み重なり、少しづつスパイスが増えていき、混ざり合い、苦くも甘くもその人にしか表現できない人生になっていく。

じゃあ、人でいう広い空ってなんだ？
都会の反対だから田舎?ではない気がする。
海外? 人によってはそうだか、ある人によってはそれは狭い空そのものだ。

ただ、今の私が考えることは、
狭い空とは今生きている環境で、ワクワクする心自体を感じない。小さい頃に夢見ていた、大きなわくわく。
趣味やちょっとしたご褒美のそれとは違う。
その感情すらも、忘れているかもしれない。

そして、広い空とは心がワクワクするような環境にいること。

社会に飲み込まれている人が、海外に挑戦した
学生が学校を辞めてみた
小学生が早退して明るい時間に帰ってみた

どのイメージもパッとこないけど。
小学生の頃、早退して太陽の真下を歩いていたとき、すごくわくわくしてスキップしたの覚えてる

いつか答えが出るといいな
そのとき私は広い空にいるんだろか
答えが出た頃には、見上げた空は狭い空に変わっているのだろうか