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Track25 1990年後半から2000年までをREALに聴き比べてきた私から見る、GLAYとL'Arc-en-Cielの違い。

 おはようございます。
明後日は7月31日ですね。そう、何を隠そう1999年7月31日はGLAYが幕張メッセ駐車場で単独アーティストの有料ライブとしては史上最大規模の20万人ライブを行った日です。

 そして、1999年はノストラダムスの大予言により世界が終わると予言されていた年でもありました。
 ちなみにこの年の夏のラルクはと言いますと、グランドクロスツアーを敢行しています。
 これはノストラダムスの大予言にかけたアルバムark、rayという2枚同時リリースのアルバムを引っ提げた野外ツアーでした。

 この記事ではそんな1990年後半から2000年をリアルタイムで追って聴いてきた私から見るGLAYとラルクを比べてみたいと思います!
 ちなみに私はサウンド面はラルク派のGLAYファンです(どっちやねん。)

1・メンバー構成面から

 まずは最大の特徴となるのがメンバー構成でしょう。
GLAYはボーカルのTERU、ギターHISASHIとTAKURO、ベースのJIROの4人から構成されたバンドです。
ドラムは5人目のGLAYと呼ばれるTOSHI永井さんが長年サポートメンバーでいらっしゃいます。
最大の特徴は、ドラムがいないこと、ツインギターで構成されているという点ですね!
 一方のラルクはと言いますと、ボーカルhyde、ギターken、ベースtetsuya、ドラム yukihiroの4人構成です。なんともシンプルでベーシックな構成ですね♪
もちろん、レコーディングではギターも多重録音されていますし、ピアノやキーボードも入ります。

 

2・サウンド面から

 ここが大きな分かれ道となる点です。
GLAYはツインギターなのでギターソロにもツインのソロの曲が多数存在します。
そしてHISASHI、TAKUROが使用するギターは二人ともハムバッカータイプのギターを使う場面が多く、押さえるコードもパワーコードが多い基本的なロックスタイルです。
まとめると、TOSHI永井さんとJIROのルート弾きでリズムの土台を作り上げ、その上にTAKUROのリズムギター、HISASHIの型に嵌らないギタープレイが乗り、唯一無二のTERUの歌声が乗ります。
 歌ってみると分かりますが、TERUの歌声は非常に独特で、通常男性が苦しく聞こえる音域を穏やかに聞かせられるのが特徴的です。
 次にラルクはどうでしょうか。
yukihiroのドラムは一見、基本的なリズムに聴こえますが、小技を効かせた部分が多く、リズムも的確でタイトなサウンドです。
tetsuyaのベースは歌うベースと称されるくらい動きがあり、グリスやスライド、左右にとてもよく動くベースプレイです。
そして、ギターのkenに関しては使用するギターはGLAYのギタリスト二人と対をなすシングルコイルを主としたストラトです。プレイ面に関しては、ストラトのクリーンを生かした開放弦を使ったオルタネイトピッキングを多用するアルペジオ、歪ませ過ぎないクランチなギタープレイ。ソロでは泣きのプレイが多いです。
 最後にhydeの持つ独特の中性的な世界観と美しいファルセット、低音までばっちり歌うレンジの広さが特徴です。
 おおまかに説明しましたが、これくらい両バンドは決定的に違うのです。

3・楽曲の作詞、作曲について

 ここでも大きな違いが出ます。
今ではメンバーがそれぞれ楽曲を出す動きを見せていたGLAYですが、初期は作詞、作曲はほとんどTAKUROによってされてきました。
ミリオンヒットを飛ばした曲は全てTAKUROによって書かれたものです。
歌詞に至っては、「ありそうでない言葉」が一貫して作詞されており、特徴的な歌詞で言うとBELOVEDやpure soul、などがあります。
 特に「あなた」が出てくる歌詞が多いのが特徴で愛を描いたものが多いです。
作曲に関しては、シンプルなメロディー、TAKURO本人曰く「キャンプファイヤーで歌える曲」と当時のインタビューで答えていらしたのが記憶にあります。
 その下敷きにはThe Beatlesがあり、本人著作の「胸壊」でも触れられています。
 一方、ラルクは初期から全員がソングライターであり、作詞のみhydeとなっています。
 バンド史上最も売れたシングル曲「HONEY」はhyde作曲、再活動後のシングル曲「虹」はken作曲。DIVE TO BLUE、READY STEADY GO、と言ったポップソングはtetsuya作曲。New World、DRINK IT DOWNはyukihiro作曲です。
主に洋楽から影響を受けている点でGLAYとは一線を介しています。
 一方、作詞ですがhydeによってほどんど作詞されていますが、見ていただくと、抽象的な歌詞が多く文学的です。

いかがでしたでしょうか?
あまり多く語るともう記事が十分に長くなりそうなので今日はここまでです笑
1990年後半から2000年代は両バンドは何かと比較されていました。
お互い不本意だったと思います。
ですが、それぞれに良い点があるのが音楽の面白いところ。
ぜひ聴き比べてみてはいかがでしょうか?

本日もここまで読んでくださりありがとうございます。

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