見出し画像

秋の薬膳スイーツ*杏仁のパウンドケーキ🧡②

それではいよいよ⁈ パウンドケーキのご紹介です。笑

秋に痛めやすい "肺" を労わろうと、"杏仁" (キョウニン)を使ってパウンドケーキを作ってみました。

杏仁は、杏(アンズ)の種の中にある仁を取り出したものです。杏仁には、苦味のある "苦杏仁(北杏仁)" と、甘味のある "甜杏仁(南杏仁)" の2種類があります。
苦杏仁は漢方薬のような薬として用いられ、甜杏仁は杏仁豆腐などの食材として使用されます。

今回は甜杏仁をミルでパウダーにして、小麦粉に混ぜて使いました。杏仁豆腐の香りがします。笑

画像2

それと、アンズのドライフルーツも一緒に混ぜてみました。

画像2

【甜杏仁】化痰止咳、潤肺平喘、潤腸通便
【アンズ】潤肺止咳、生津止渇
どちらも "化痰止咳平喘" の分類となる薬膳素材で、肺と大腸に帰経しています。帰経とは、食材が体のどの部位や臓腑に効果があるのかを示した中医学の考え方です。
咳や痰を鎮める、肺を潤す、腸内を潤おして便通を良くするなどの作用があり、秋の季節に起こりがちな不調を和らげてくれます。

また、アンズには "温肺" という寒邪によって冷えた肺を温める作用もあります。
秋の薬膳では、まだ暑さの残る初秋と冬の寒さが近づく晩秋とでは処方の違いがあったりするので、アンズはどちらかというと晩秋や冷えた肺の改善に適しているのカナと思います。

乾燥の対策なので、本当は焼き菓子ではなくプリンのような喉ごしのよいスイーツが良かったかも⁈とも思いましたが、これはこれでなかなか美味しくできました。
アンズがちょっと少なかったけれど。笑

秋は "収斂" の季節。万物が収束していきます。早寝早起きをして、気持ちを穏やかに行動もおとなしく。肺の気を整えます。これに逆らって暮らすと肺が傷つき、冬にお腹を壊しやすくなります。
「黄帝内経 素問」より

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?