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図書館にまつわるエトセトラ。

私が図書館に通い始めたのは、高校生の頃だ。

子どもの頃、我が家にはたくさんの本があった。
よく入院する妹が、入院するたびに全集でドン!と買ってもらっていたのだ。(内心ちょっと羨ましかった、、、)
だから妹のおかげで、私も読む本には不自由しなかった。

不自由になったのは私が高校に入った頃。
妹が入院しなくなったのだ(笑)
本を読みたい!
困った私は親に「勉強して帰る」とかなんとか言って、図書館の自習室でちょっと勉強し、気分転換?と称して読書をした。

この図書館は新しく建て変わっているが、Uターンした6年前から再び私が通っている図書館である。


今回は、図書館と私について。
前回のnoteを書いていくうちに、色んな図書館にまつわる思い出が蘇ったのでまとめてみた。
少々長いのだけれど、お付き合いいただけると嬉しいです。


大学の図書館、広い!!

勉強しなかった高校生(私)も、なんとか大学生になった。
そこで初めて広い図書館に遭遇した。
”大学図書館”は、田舎の高校生では見たこともない規模の図書館だった。
だが、大興奮も最初だけ。
大学の図書館は面白くない!笑
読むべき本、借りるべき本は、ボロボロでカビ臭くて、なにより重い!
大学の図書館は、何時間でも居れるのに(当たり前だけど)本当に勉強するだけの、つまらない図書館だった、、、。


国立国会図書館???

大学2年生の時だったと思う。
上田秋成の『雨月物語』の演習授業かなにかで、欲しい資料が「国立国会図書館・所蔵」となっていた。

国立?国会?図書館???
なにそれ、、、
その名称、絶対すごい図書館に違いない!

国立国会図書館とは、日本で出版されたありとあらゆる書籍が保管収されている、国の唯一の機関。

い、行きたい!!

しかし、行くことは叶わなかった。
(詳しくは忘れたけど、そんじょそこらの学生が行けるようなところではなかった)
郵送で資料請求して、一か月くらいしてよく分からない読めない変体仮名のひどいヤツが送られてきた。(印刷代がバカ高かったのだけ覚えている!)


図書館で短期アルバイト

時は流れ、、、
次女の中学受験も終わり、軽い燃えつき症候群の時、新聞の折込み広告で「図書館軽作業募集」の文字を見つけた。

なに?図書館で働けるの?

その募集は約2ヵ月間の短期アルバイト。
専業主婦の私でも働けるかな?、いや、図書館で働くなんて仕事は見逃せない!
仕事内容は恐ろしく地味、、、。
本にICチップを貼りパソコンに書籍名を登録するという、今考えると気の遠くなる作業だった。
(若い方はご存じない?、ほんの20年前までは本の貸し出しはアナログだったのですよ、、、)

最初の図書館は隣町の「まんが図書館」。

棚から本を運び、パソコンに登録、ICチップを貼り、照合して、棚に戻す。
マンガだから一冊の重さが軽いのは良かった。

しかし、、、なにが軽作業だ!笑

あちこち湿布だらけの毎日だったけど、図書館のシステムを変える仕事をしていると思うと楽しかった。

アルバイトの募集先の会社(会社名は忘れた)は、毎月、全国の図書館にバランスよく本を選定して配送したり、新しく図書館が出来る時に何万冊と本を集めたりする会社だった。
(その後何度かお世話になる。)
世の中にはそんな会社があるんだ、と驚いた。


図書館開設準備①

2007年、当時住んでいた町に、図書館を含む生涯学習センターの建設が進められていた。
暮らしやすい町ではあったけれど、残念ながら大きな図書館がなかったのだ。
近隣の図書館で本を借りていたけど、とうとう近くに図書館が出来る!
利用することも楽しみではあったけれど、ICチップ貼りを経験している身とすれば開設にあたって何かお仕事があるに違いない!
できれば携わりたいな、、、。

そして、開館3ヵ月前、町の広報誌に図書館開設準備のための職員募集が載った。

何十年ぶりに履歴書を買い、写真を撮り、面接を受けた。
念願が叶った。
図書館オタク?が泣いて喜ぶ「図書館開設準備」のお仕事をいただいた。

図書館開設準備②

臨時職員となったのは私を含め、20代から60代くらいまでの男女15人。
簡単な図書館学、新設図書館のシステムなどをレクチャーされ、いよいよ作業が始まった。
空っぽの木の書棚、カラフルな児童用の書棚。
ここにこれから10万冊の新品の本が入るのだ。

あとは毎日が時間との戦いだった。
毎日何十箱と段ボールが届き、山と積み上げられる本、本、本、、、。
バーコードの貼ってある新しい本に透明フィルムを貼り、一冊一冊登録していく。
新しい図書館には、マンガ、CD、DVD、大活字版の本なども並んだ。
最新の図書館が日々出来上がっていく。

約2ヵ月の作業の末、図書館がオープン。
自分の図書館のように嬉しかった。
オープンからしばらく、図書館のボランティアスタッフとして活動した。
だって、どんな本がどこにあるか、全部知っているんだから(笑)

世界で最も美しい図書館

最後に、図書館を一つ。
昨年の台湾旅行で訪れた”臺北市立図書館北投分館”。

屋上で貯めた雨水を散水やお手洗いに使ったりするECOな建物としても有名

「世界で最も美しい25の公立図書館」に選ばれた台北市北投地区にある図書館である。緑の中に木のスタイリッシュな木の建物、眼下の小川のせせらぎも心地よいテラス席。
館内も磨きこまれた木の床、木の階段。

残念ながら本は借りられないので、代わりにお手洗いを借りてきた!笑

国内外を問わず、旅先で図書館に寄るのも面白いかもしれない。


皆さんは馴染みの図書館に、どんな思い出がありますか?


よかったらコチラのnoteもどうぞ。


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