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私に無いもの

はじめに

先日、会社の後輩の女の子(以下Aさん)と、昼ご飯に行った時。何を食べるか、メニューを見ていた。

私「多くて決められな~い。」
Aさん「女子ってあまり決められないですよね〜。〇〇(私の名前)さん、女子みた〜い。」


女子か…….。

母にも、「アンタって、ガツガツしてないわよね〜。」と言われる始末。

あ〜、そうか……。私に無いもの‥‥‥‥。


競争心ね‥‥‥‥。


元々、競争心が皆無だった私

一人っ子の私。だから、親の愛情は100%受けてきた。甘やかされて育ってきたと言っていい。欲しいものは、何でも買ってもらえた。オモチャからゲームまで何でも。一度たりとも「我慢しなさい。」と言われた事はなかった。

その影響だろうか、他人が持っているものを欲しいとも思わなかった。常に満ち足りている日々を送っていたからだ。他人と何か比較する事はなかったので、競争心とは無縁の生活だった。


社会人になってからも芽生えなかった競争心

新卒で証券会社の営業職に就いた。
大手ではなかったので、過剰なノルマを課されていたわけではなかったが、一応営業なので、目標の数字は与えられる。

そこで、数字をこなしていくものの、やはり競争心は芽生えなかった。実際、同じ営業の男性と話すより、年上の女性の営業事務の人と話す方が、楽しかった。


一体、どうしてなんだろう。営業の仕事をしていけば、自然と競争心って芽生えるものだと思っていたのに‥‥‥‥。

そして、2020年1月~退職するまでの2021年の3月。このときは、数字が全くとれず、上司(当時の支店長や課長)からは詰められ、競争心どころではなかった。自分の事だけで精一杯。

心が完全に折れた。

幸い、妻の支えもあって1年は耐えることはできた。その後、2ヶ月の無職期間を経て、現在の会計事務所に落ち着いた。


一生、競争心は芽生えないなと悟った私

今の職場は、所長と私を除いて、後は女性。所長も最近は、ほとんど外出している。そのため話すのも、冒頭で出したAさんを含め、全員女性。家に帰れば、妻がいる。

仕事上のお客さんとのやりとりは、チャットワークというアプリを通じて行っている。基本的には話さない。

そうなると、男性と話す日がないってことはざらにある。

最近、決算が近いこともあって打ち合わせをするお客さんも女性だ。

女性しか話していない!

だからか、女性と話すのは今は抵抗ない。逆に男性と話すのに、少し抵抗を感じるようになってきたぐらいだ。

今の職場は、前職ほど数字のノルマがない。
比較的落ち着いて仕事ができる。そのおかげか、ストレスもあまりない。

先月は、抱えていた仕事が多すぎてパンクするという事態はあったが、とりあえず乗り切れたので、今は自分のペースで仕事ができている。


女性が多い職場、ノルマがなく、マイペースで仕事が進められる、この環境に1年いて悟った。

一生、競争心は芽生えないな。



平穏な暮らしで十分

今の職場は、「男なら競争心を持て!もっとガツガツいけ!」と言われるような職場ではない。

元々の平穏な性格が年々加速してきたと実感している。

今ある生活や自分と妻の家族、Twitterやnoteを通じて繋がったフォロワーさん含め、自分の身近にいる人達を大事にする平穏な暮らしが自分にとって合っていることがわかった。

この平穏で当たり前の暮らしができること。それだけで、十分としよう。今、この幸せを噛みしめて今日も生きている。

おしまい。
















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