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アニクラで初めてDJをした感想~フロアの盛り上がり要素の考察など~

 先日、初めてアニクラでDJをやらせていただいたので、例によってその中でいくつか感じたことを箇条書きにしていく(今回の日記は以下の日記の続きになります)。

(1)フロアの盛り上がり要素

 フロアが盛り上がっている時、いったい何が原因で盛り上がっているのかと考えた時に次の3つの要素があると感じた。

①セットリスト(曲目):

 そのDJがかけている曲。アニクラだとアニソン、ボカロ、Vtuberの曲、ゲーソン、声優・アイドル曲が含まれる。当然メジャー曲からマイナー曲、盛り上がりやすい曲からそうでない曲まで濃淡がある。

②曲の繋ぎ:

 曲と曲を継ぎ目なく繋いで、スムーズに聞かせられるかという要素。アニソンではそこまで重要視されないが、①がよくても②でそれを帳消しにする繋ぎというのも存在する。

③DJのジェスチャー:

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 意外と重要なのがこれ。①と②が良くても③が微妙だとイマイチ盛り上がりに欠ける。やはりDJはジェスチャーを派手にノリノリでやっていた方がお客さんもノリやすい。
 以下の記事では、特にジェスチャーを派手にする必要はないが、「自信」を持ってプレイすることの大切さを説いている。考えてみたら、モノを買う時も自信を持って売ってもらった方が買いやすいし、フロアでもDJの自信があった方がお客さんは音楽を受け取りやすいのかもしれない。

 個人的に、この①セットリスト②曲の繋ぎ③ジェスチャーの重要度を割合にするとこんな感じ。

①セットリスト:②曲の繋ぎ:③ジェスチャー=6:1:3

 繰り返すが、②曲の繋ぎはある程度基本ができているという前提なので、これができていないと全てが無になる可能性もある。あと、ひょっとしたらジェスチャーの割合は自分にそれが足りていないと感じているが故に割合が高めになっているかもしれない。

 ちなみに、お客さんのお酒が回っていたり、何人かのDJのプレイを経てあったまっているイベントの後半の方が盛り上がりやすい説もある。

(2)盛り上がりやすい環境

 おそらく、お客さんは多い方がフロアは盛り上がりやすい。なぜなら、曲が誰にも刺さらないという事態が減るから。

 例えば、こういうケースを想像して欲しいのだが、自分がDJをすることになってお客さんが1人ポツンといた場合、その1人に刺さる曲をかけるのは難しいと感じるのではないだろうか(刺さるとはその人の好きな曲をかけるという意味)。

 なぜなら、そのお客さんの好みが分からないから。

 「いやいや、お客さんの好みなんてそもそも分からないよ」

 と言うかもしれないが、もしお客さんが100人いたらどうだろう。適当にかけた曲が5人ぐらいに刺さって盛り上がるかもしれないし、5人とはいかないまでも、誰か1人には刺さるのではないだろうか。

 例えば、自分(DJ)がVtuberの曲が好きだったとして、それメインのセットリストを5人のお客さんの前でかけていた場合、ひょっとしたら誰もVtuberを好きではない可能性があるが、お客さんが100人いたら誰か1人は好きな可能性がグッと高まる。

 要約すると、お客さんの分母が増えた方が、お客さんが拾えるジャンルや曲が広がり、それがフロアの盛り上がりに繋がるのではないかという説。

(3)強いDJとは何か

 よくTwitterなどで「今日のDJは強かった」とか「ツヨツヨDJばかり集めました」なんてフレーズを見かけるが、はたして「強いDJ」とは何なのだろうか。

 考えてみたのだが、個人的に「強いDJとはずばり「安定的にフロアを盛り上げられるDJ」である。

 例えば、「たまたま」初めてのイベントでセットリストがお客さんにブッ刺さって爆盛り上がりしたんだけれど、以後のイベントでは小盛り上がりすらありませんというDJを考えた場合、そのDJは強いと呼ぶことは憚られるのではないだろうか。

 それは、そのイベントだけ見たらたまたま「強かった」のであり、それはDJの実力があると言うよりは運がよかったという方が適当。ここで「強いDJ」というのをさらに説明っぽく記述するとこんな感じ。

「イベントの趣旨や自分の経験、お客さんの年齢・性別・服装・容姿、自分より前のDJ(がいたら)で盛り上がった曲などを踏まえて、臨機応変にお客さんに刺さりそうな曲をかけて数多くのイベントを安定的に盛り上げていけるDJ」

 こんなん出来たらもうプロやんけ・・・ってレベルだが、個人的な「強いDJ」像はこんな感じ。

お前はどうなんだって?えぇ、もちろん「ヨワヨワDJ」です。

(4)アニソンバーでDJをやることとアニクラでやることの違い

 アニソンバーでDJをプレイしているのと、アニクラでお客さん相手にDJをプレイするのとで、どっちが面白いかと聞かれたら「アニクラ」。どっちが気楽かと聞かれたら「アニソンバー」と答えるだろう。DJを「アニソンバー」と「アニクラ」でやるのとでの違いをここで整理してみたい。

①アニソンバー:

1)メイン:店員とお客さんの会話。DJの音源はBGM代わりのため、大きく盛り上がることも盛り下がることもない。多くの場合、お客さんは店員と話すことに夢中になっている。

2)選曲:自由。自分が死ぬほど好きな曲があって誰かに聴いて欲しいんだけどマイナー過ぎてイベントだと盛り上がるか不安な曲を流すことも可能。

3)転換:DJが終わったら小休憩。それが終わったら次のDJがプレイ。スムーズな転換の必要はなし。

4)恋愛に例えるなら:告白してないのでフラれることもない。

②アニクラ:

1)メイン:DJの音源。DJはお客さんを盛り上げ、お客さんも盛り上がりに来ているのでフロア内の相対的な盛り上がりや盛り下がり、DJやお客さんの一喜一憂が存在する。

2)選曲:ガチンコ。自分の作りたい雰囲気を作るためにシビアに曲を選ぶイメージ。

3)転換:前のDJがかけている曲をスムーズに引き継ぐ必要があり。その際、機材の知識や繋ぎのテクが要求される。

4)恋愛に例えるなら:告白してOKをもらえるかもしれないワクワクとNGをくらうかもしれない恐怖が同居。

 個人的には、DJデビューは最初アニソンバーで、経験を積んだらアニクラというステップを推奨したい。なぜなら、ただでさえ緊張する最初の公の舞台で、①繋ぎをミスるかもしれない恐怖と②お客さんが盛り上がるか分からない恐怖、③上手く転換できるか分からない3つの恐怖を全て味わう必要はないと考えるため。

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(5)感想

 今までアニソンバーで何回かDJをやったことはあったのだが、今回初めてアニクラでやった感想を正直に言うと当日直前まで非常に緊張したのが第一。第二は、もう少し盛り上がると思った、である。

 今まで何回かアニクラに行って、自分ならもう少し盛り上げられると思っていたのだが、実際にやってみたらそこまで甘くはなかった。冒頭の方でも書いたが、あまり感情を外に出さないタイプなので、お客さんをジェスチャーでノセていけるようになるというのが今後の課題。

 正直、もう少し上手くできると思っていたので悔しかった・・・

 ちょっと期待値上げ過ぎて行っちゃったかな・・・ 

 でも、少しずつ進んでいこう。

 まだ、1回しかやってないんだし。

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もづりんのDJ音源はこちら。聞いていただけると飛び跳ねて喜びます。
https://www.mixcloud.com/anison-medley/

 

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