見出し画像

『健康』を大切に ~小豆玄米を食べ始めてからのよい変化~

食べることはしあわせ。

そんな当たり前のことにわたしはあまり大切にしてこなかった。
一緒にくらす家族はもちろん美味しい食事が楽しみだし、
その時間が幸せそうだ。
もちろん、わたしだってそうだ。

けれど、わたしには美味しさより健康のほうがどうしても気になる。
美味しいけれど、身体に負担がかかる。 
そういう食事はできるだけ避けるようにしている。

健康をないがしろにしている人はそういないから、
わたしがそういう考えをしていても別におかしなことではない。

しかし、美味しさ優先より健康のための栄養バランスを気にするため、
コレ!といった美味しい味覚から食事が離れることが多いのも事実だ。

私の料理の腕が今一つなのもあるのだろう。
きっと料理が得意な人であれば、
栄養バランスが整っていて、
なおかつとっても美味しいご飯を作るのだろう。

わたしの家族が好む味はどちらかと言えば、
濃い目の味付けやジャンクフート的なものだったりする。

わたしが健康のために、
と作った食事は残念ながら満足されることはあまりない。

具体的な例をあげれば、
家族は白くピカピカと輝くやさしい甘みの炊き立ての白米が好きだ。

しかし、うちで毎日炊いているご飯は、
玄米に小豆を少し入れて半日ほど浸水させてから炊いた
「小豆玄米」だ。 
見た目はほぼ赤飯だ。

小豆玄米を3日ほどおいておけば、
「発酵玄米」と呼ばれるご飯になる。

以前、発酵玄米が身体にいいと聞き、
一度だけ作って食べてみたことがある。

わたしに発酵玄米を勧めてくれた知人は 
「とてももちもちっとしていて、美味しくって、腸にもいいのよ」 
と、大絶賛だった。

たしかに三日ほど寝かせた発酵玄米は、
予想以上に美味しくて胃にも心にも大満足なご飯だった。

しかし、発酵玄米を作ってみたことがある人はお分かりだと思うが、
炊飯器を保温状態にしてそのまま3日寝かせるという工程は、
食べられる日数やタイミングを見計らなくてはならず、
結構めんどうだ。

なので、うちでは発酵させる工程は諦めて、
炊き立ての小豆玄米をそのまま食べることにした。

発酵玄米ほどの栄養価はないかもしれないけれど、
たんぱく質もとれる小豆と栄養価高い玄米の組み合わせは、
十分に体に良いと思った。

主食を小豆玄米にしたことで、
家族から 「えー!」 と抗議の声があがるかと思ったが、
小豆玄米を毎食出しても、誰もなにも言わなかった。

これまでの経験からわたしに抗議しても、
無駄だと思ったのかもしれない。

そういうわけで来る日も来る日も、
小豆と玄米を浸水して炊き続けた。

そうして数週間経った頃、
身体の変化に気が付いた。

その当時、わたしは家のことや仕事のことなどで
オーバーワークだった。

身体が重く感じられ、
てきぱきと動くことが出来なかった。 

それがずっと当たり前になっていたので、
自分でも疲れているのが自覚できていなかったほどだ。

しかし、小豆玄米を食べ始めてから身体の動きが
あきらかに変わったのを感じた。 

それまで重りのように感じていた身体が、
ラクに軽やかに動くようになった。

この疲労感の軽減がどうしてなのか、
すぐには気づかなかった。

しかし、しばらく考えて、
主食を小豆玄米に変えたことが
身体に良い変化をおよぼしたのだろうと
いうことを理解した。

そして小豆玄米の効果はわたしだけにとどまらず、
夫にも良い変化をもたらした。

夫はもう何年も前から、
国の難病指定である潰瘍性大腸炎を患っていた。

重症にまでいたらず薬を飲んでいたため、
仕事や日常生活は健康な頃とさほど変わらず過ごせていたが、
定期的な検診や投薬は決して欠かすことはなかった。

完治が難しいため難病指定ではあったが、
重症でなければ一見元気に見えたし、
本人もひどく病気があることで苦痛など常にあるわけではなさそうなので
大丈夫そうに見えた。

ただ、潰瘍性大腸炎は大腸がんなどのリスクが高まるため、
決して簡単に考えてはいけない病気だった。

そのため、夫の病状が悪化しないように食事や健康管理に気を遣った。
それでも特効薬がないため、
一生付き合っていかなくてはならない病気だった。

ただ夫本人はさほど潰瘍性大腸炎のことを気にしておらず、
以前を変わらい様子で出張先や会合の時など、
暴飲暴食を行っていた。

ただでさえ完治が難しい病気なのだから、
夫の健康管理ができていないため
病状が落ち着くはずがなかった。

けれども、小豆玄米を食べ始めて
1年、2年近くなった頃だろうか。
その頃には暴飲暴食もしなくなっていたということもある。

潰瘍性大腸炎の定期検査で医師より
「ほぼ完治ですね」 と告げられた。

完治ではないが、ほぼ完治。

夫いわく、潰瘍性大腸炎の症状がある時は
毎回下痢に近い状態だったそうだ。

しかし、ここ最近は健康な状態の便に変わった、
とのことだった。

あくまでこれはうちの家族の話であり、
必ずしも小豆玄米が病状を改善させると
いうわけではないかもしれない。

また、それだけを食べれば大丈夫というものでもないだろう。

ただ、主食であるご飯を変えたことで、
身体に何かしら大きな良い変化をもたらしたことは実感している。

なので最近は、周囲の身近な人が慢性的な体調不良に悩んでいたら、
この小豆玄米の話をしてみるようにしている。

だれかの健康を取り戻せるきっかけになればいいな、と願っている。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?