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対称/非対称カードバトル『EAT/PAINT』にドハマリした件について

世間ではゴールデンウィークを迎えたばかりの
4月27日の土曜日。

国際展示場ビックサイトにて開催されたゲームマーケット2024春で、私は衝撃的な出会いをした。

その名も、『EAT/PAINT』!!

このゲーム……ホントに面白すぎるッ!!

私はこのゲームの面白さと奥深さの沼にドハマリし、
GW期間を丸々溶かすほど、その魅力にのめり込んだ。

なので、もっと知られて欲しい!!
もっと色んな人に遊んで欲しい!!


新参者ながらも、そんな1プレイヤーとしての思いで
この記事を書いていく。

めちゃくちゃ噛み砕いて書いていくので、良かったら最後まで見てね!

本記事ではこれらの点に絞ってまとめていこう。

※(注)
本記事の内容はあくまでも私個人の主観だったり、
2024年5月現在の情報となっています。
予めご了承ください。


・まず、EAT/PAINTって何?

EAT/PAINT(イートペイント)は、ボードゲームメーカーYUTRIO屋から発売されているカードゲームで、有名所の遊戯王やデュエルマスターズなどにも通じる要素を持ったトレーディングカードゲーム(以下TCG)。

TCGは今も遊んでるよ〜!という人には勿論のこと、
昔やってたけど、しばらく遊んでない…という人でも
とても遊びやすく、そして奥深く設計されており、
自分なりに考えてデッキを作る楽しさと、
作ったデッキで1vs1、もしくは2vs2での対戦を行える
熱いカードバトルがメインとなっている。

EAT/PAINT公式サイト

前述した遊戯王やデュエルマスターズを含め、既に様々な種類のTCGが世にはあるが、この『EAT/ PAINT』には、これまでのカードバトル性TCGとは一線を画す
とても新しく、そして斬新な点がある。

それが……『対称性/非対称性』といった点だ。

どういうこっちゃ?となるので簡単に説明すると、

双方同じルール同士での対戦方式→対称性と
全く異なるルール同士での対戦方式→非対称性

といった、

『遊戯王』VS『遊戯王』はもちろん出来るし、
『遊戯王』VS『デュエルマスターズ』も出来る


そんな夢のようなカードバトルが行えちゃうのが、
本作『EAT/PAINT』なのだ…!

本作では大きく異なる2種類のデッキがあり、
『竜人デッキ』『魔術師デッキ』がある。

『竜人デッキ』はデュエルマスターズやMTGのように、
コストを貯めたり使ったりして、カードの効果を発動して戦うデッキスタイル。

一方で『魔術師デッキ』は少し特殊な遊戯王のようで、
元から持っているコストを消費する事で、ワークと呼ばれるモンスターをバンバン召喚して戦うデッキスタイルとなっている。

左側が竜人の3キャラクター
右側が魔術師の3キャラクター

『竜人』VS『魔術師』

双方のデッキは組み方から異なっており、戦闘スタイルやセットアップ、カードの出し方すらも違うのだが、
ちゃんと対戦ができるのが本作のスゴいポイント!

勿論、『竜人』VS『竜人』での対戦や
『魔術師』VS『魔術師』の対戦も可能なので、
色んな組み合わせの中から『竜人で強いデッキ』
『魔術師で強いデッキ』を競わせていき、様々な対戦方式の中で、自分なりに最強のデッキを目指して作っていけるのも本作の魅力と言える点だ!


・どうやって遊ぶの?(準備編)

では、まず第一に、遊ぶ前にカードの種類とデッキの組み方について、軽く説明していこう。
ちょっとだけ複雑なので要注意。

・『竜人』か『魔術師』か
まず、そのデッキの顔役とも言える主要キャラクターを
選ぶ所からスタート。
主要キャラクターには『竜人』『魔術師』の2種類。
まずはこのどちらかを選んでいこう。


・『竜人』を選んだ場合

竜人キャラクターは全3人

『サビル』
『ヒメリア』
『エルト』


の3人のうちから1人を選び、それぞれの固有カード15枚をメインデッキとする。

上から順にサビル、ヒメリア、エルトの
"キャラクターカード"と"固有アクションカード"

メインデッキが決まったら、次はルーツカードと呼ばれるカード

『アプラ』(赤)
『カーシス』(青)
『レイン』(黄)
『フィーグ』(黒)
『ピッチ』(白)


これら5種類のうち1種類を選択する。

5種類の"ルーツカード"
左上から順にアプラ、カーシス、レイン、
フィーグ、ピッチ

ルーツカードには各色それぞれ7種類のカードが3枚ずつあるのだが、この内2種類(6枚)を使わないカードとして抜き取る。
そうして残った5種類(15枚)のカードをサブデッキとする。

例えば、ルーツカードであるアプラには、この7種類
この内2種類は使わずに抜いて、残りの5種類を使っていく

最後にメインデッキ15枚とサブデッキ15枚を合わせて、よくシャッフルしたらデッキの完成!!


・『魔術師』を選んだ場合

魔術師キャラクターは全3人

『エーカ』
『リオ』
『ミコ』


の3人のうちから1人を選び、それぞれの固有カード15枚をメインデッキとする。

上から順にエーカ、リオ、ミコの
"キャラクターカード"と"固有ワークカード"

そして、インクカードと呼ばれるカード

『レッド』
『ブルー』
『イエロー』
『ブラック』
『ホワイト』


これら5色のデッキから1色を選択する。

5種類の"インクカード"と"INKコスト"
左上から順にレッド、ブルー、イエロー、
ブラック、ホワイト

あとはルーツカード同様に、各色それぞれ7種類のカードが3枚ずつあるのだが、この内2種類(6枚)を使わないカードとして抜き取る。
そうして残った5種類(15枚)のカードをサブデッキとする。

最後にメインデッキ15枚とサブデッキ15枚を合わせて、よくシャッフルしたらデッキの完成!!

これで遊ぶ準備は完了だ!!


・どうやって遊ぶの?(対戦編)

デッキが組めたら、戦って試したくなるのがカードバトルの醍醐味!!
両プレイヤーは、ライフを25点ずつ持って試合開始!

勝利条件は竜人、魔術師ともに共通で、

・相手のライフを0にする。
・相手のデッキが0枚の状態で、相手がドローする。

この勝利条件を目指して、対戦スタート!!

・竜人デッキで対戦する場合

竜人デッキの大きな特徴は

・エナジーとして、貯めたコストを使って攻撃!
→ルーツを喰らって、場面を有利に!

・固有アクションカードはHEATに貯めよう!
→溜まったHEATを使って、強力な進化を!

これらが竜人デッキの特徴点。

"竜人デッキ"でのセットアップ

竜人デッキは、手札等から裏向きでエナジーエリアにカードを置き、そのエナジーエリアに貯めたカードを消費して、様々な効果を持ったカードをプレイしていく。

カードの左上には、そのカードをプレイするためのコストが書いており、

・線の入った◯…トラッシュアイコン
トラッシュアイコンの数だけエナジーエリアからカードを捨て札に送ることで、このカードを発動できる。

・ただの◯…レストアイコン
レストアイコンの数だけエナジーエリアのカードをレスト(縦向きから横向きにタップ)することで、このカードを発動できる。

左:ルーツカード。こちらはトラッシュ1
右:アクションカード。こちらはレスト2

また、カードをプレイした後、そのカードがアクションカード(固有カード15枚のメインデッキ)だったか、それともルーツカード(15枚のサブデッキ)だったかで、発動後の処理も異なり、

・アクションカード
→竜人キャラクターの横、HEATエリアに

・ルーツカード
→表向きレスト状態で、エナジーエリアに

となる。
これがどういう事なのか、例を使って分かりやすく説明すると、

これは例としての盤面
『ヒメリア』×『レイン』の組み合わせデッキ
左の2枚は手札として持っているカード
①エナジー1枚をレストして、手札から『カナリア』を発動する。

・カナリア コスト:レスト1
デッキの上から1枚公開し、HEAT(キャラクター:ヒメリアの横)に置く。

こんな感じで『カナリア』の効果で、
HEAT(竜人キャラクターの横)に+1枚。

発動した『カナリア』自体はレスト状態でエナジーエリアに行き、

・次回ターン以降のコストとして使えるカード
・アクティブ状態(縦向き)であれば、エナジーエリアからも発動が可能なカード


として場に残り続けることになる。

②そしてHEATが3枚あるので、ヒメリアの効果で進化!
ヒメリア(人の姿)からHEAT3枚消費して
半竜の姿に進化!!
消費したHEATは捨て札に


③更に手札にある、『崇められた夜明け』を発動する

・崇められた夜明け コスト:トラッシュ2
パワー[4]の攻撃を行う。
「半竜の姿」ならパワー[6]、
「竜の姿」ならパワー[9]に変更する。

『崇められた夜明け』はコストがトラッシュ2なので、
エナジーエリアから2枚を捨て札に送って、発動する。

ヒメリアは先程進化して半竜の姿なので、
『崇められた夜明け』はパワー[6]の攻撃となり、
相手へ大ダメージをぶつけられるように!!

④『崇められた夜明け』はアクションカードなので、
発動後はHEATエリアに。

と、こんな感じで
エナジーエリアにコストを貯めつつ、HEATも貯めてキャラクターを進化させていくのが竜人メインデッキの動き方となる。


・竜人メインデッキのまとめ
展開力の無い竜人は、いかに早く進化出来るかが鍵となる。

アクションカード→HEATの貯蓄で進化に繋げる!

ルーツカード→エナジーエリアからも使って盤面を制圧、妨害して優位に!

アクションカードも、ルーツカードも
使えば使うほど、喰らえば喰らうほど、
強くなっていく姿は正しく竜!!

竜人キャラクターの3人
竜の姿←半竜の姿←人の姿
変化するイラストがとても素晴らしい…!

最終進化まですれば盤面は崩されにくくなり、有利な状況下からの圧倒的な攻撃で勝利を掴め!!


・魔術師デッキで対戦する場合

魔術師デッキの大きな特徴は

・INKを消費して、大量展開!
→固有ワークを大量に展開してからの一斉攻撃!

・メソッド、トラップによる妨害や有利な効果を!
→チャージのタイミングが大事

これが魔術師デッキの特徴点。

"魔術師デッキ"のセットアップ

魔術師デッキは竜人とは異なり、ゲーム開始時からコスト源となる"INKコスト"を所持している。

例として魔術師キャラクター『エーカ』を見てみると、
012/INKとあるので、ゲーム開始時から
INKコストを12枚所持した状態でスタートする

この魔術師キャラクターが持つINKをコストとして支払う事で、手札からワークといわれるモンスターカードや、様々な効果を持ったカードを場に展開していくことができる。

カードの左上には、そのカードをプレイするためのコストが書いており、キャラクターが持つINKコストをINK捨て札に送ってコストを支払い、カードを場にプレイすることができるのだ。

『エーカ』固有のワークカード達
スプレーアート風のワーク達が非常に魅力的!

・ワークカード
所謂モンスターカードで、
召喚する際に支払うINKコスト=そのワークのパワー
となる。
盤面に5体まで出せるので、敵からすれば出てる数だけ厄介なカード達。

・メソッドカード
所謂、魔法カード。
INKコストを支払う事で、デッキからのドローなどで自分を有利にしたり、相手への妨害効果など、様々な効果を持ったカード達。

・フレームカード
所謂、装備魔法カード。
前述したワークが場にいる時、INKコストを払う事でこのフレームカードを装備させ、ワークを強化したり、追加の効果を付与するといったカード達。

これらの種類のカードを駆使し、魔術師は攻撃を仕掛けていく。

前述したように、竜人との最大の差はやはりこの
"最初から消費するコストを持っている"という点で、
INKコストさえあれば、魔術師はワークやメソッドをプレイし放題なのである。

これにより、場に大量のワークを展開して、一斉攻撃による大打点を与えやすい。

逆に裏を返せば、INK切れを起こしたら魔術師は何も出来なくなってしまう。

"チャージ"と呼ばれる特殊なターンを挟む必要があり、チャージを行うターンはカードをプレイする事も、攻撃も出来ない。

また、竜人は毎ターン必ず手札を獲得できるのだが、魔術師は手札切れを起こしたら次のターンまでドローが行えない。

このように、攻めに転ずるターンと、それを補うターンが魔術師には必要になってくる。


・魔術師メインデッキのまとめ

召喚魔法でワークを展開し、自身やワークをサポートする魔法を駆使して戦うスタイルは正しく魔術師そのもの。

序盤から大量展開を狙えて、そのまま盤面を圧制しやすい。

一方で、魔力切れ要素としてINKコストが無くなれば何も出来なくなってしまうため、魔力を練るチャージをどのタイミングで行うかが鍵となってくる。

魔術師キャラクターの3人
インクを使って絵を描くように魔法を使うのため、
それぞれの画風が違うのも魅力的なポイント

INKコストを上手く管理しつつ、どこで攻めに転じ、どこで魔力補給に入るか?

戦略を考え、相手の隙を伺いながら、一瞬の間に大量展開して勝利を掴め!!


・どこで買えるの?

さて、対戦方式を知って、実際に手に取ってみて遊んでみたくなっただろうか?

EAT/PAINTは数枚のカードが入ったランダムパック形式では無く、全てのカードが収録された所謂ストラクチャーデッキといったスタイルで販売がされている。

今回私はゲムマで買ったが、イエローサブマリン等のボードゲーム専門ショップや、YUTRIOのBASEオンラインショップにて販売されている。

竜人『サビル』と『ヒメリア』
魔術師『エーカ』と『リオ』
ルーツカード『アプラ』、『カーシス』、『レイン』
インクカード『レッド』、『ブルー』、『イエロー』
がまとめて1つに全部収録されている。

全248枚のカードとルールブックが収録されているので、これを1つ買うだけでデッキはいくつも作れて、そのまま対戦が行えるので、非常にオススメ!

また、新規追加カードを含めた拡張版として
つい先日発売された『Out of jinX』もオススメ。

竜人『エルト』
魔術師『ミコ』
ルーツカード『フィーグ』と『ピッチ』
インクカード『ブラック』と『ホワイト』
がまとめて収録されている。

同じ竜人同士でも、サビルやヒメリアとは異なる戦闘スタイルを持ったエルトや新規ルーツカード。
同じ魔術師同士でも、エーカやリオとは異なる盤面展開や効果を持つミコや新規インクカード。

単体でも勿論、組み合わせれば更に奥深くなり、面白さも増すEAT/PAINTのゲーム性。

絵柄やこの記事等で興味を持ったら、是非とも買ってみて欲しい。


・まとめ

いやあ〜〜〜!
マジでこのカードゲーム面白いんすよ。

少年時代に遊んでいた遊戯王やデュエマといった、
TGCカードバトル熱が数年ぶりに再熱しており、
いい歳して、とにかくハマってしまっている。

だってデッキを作るのだって、

竜人か魔術師を選ぶ

メインとなるキャラクターを3人の内1人選ぶ

サブデッキ5色から1色を選ぶ

7種類のカードから2種類を抜き取る

これって、
サブデッキ:7C5=21通り。5色あるので105通り。
メインキャラは3人いるので、組み合わせれば315通り。

つまり、竜人と魔術師の双方で315通りも組み合わせがあるのだ。

そんな多彩な組み合わせの中で、自分なりにデッキを構築する面白さはとても奥深い。

更に、デッキの組み方にある程度の制約がある事で、
始めたての初心者としてはデッキを組み合わせやすく、
買ってからすぐに遊べるようになっているのだ。

と、この記事では噛み砕いた要点のみを
ピックアップしているので、やはり実際に遊んでみたら、より本作『EAT/  PAINT』の魅力を体感できると思う。

子供時代にTGCを友達と遊んでいた人にも、
大人になってからもなお、カードバトルが好きな人にも、

本当にオススメの作品なんだ!!

なので、ちょっとでも興味が出たら買ってくれ!
後悔なんて絶対しない!
むしろめちゃくちゃ満足できる作品となってますから!

という事で、『EAT/PAINT』の紹介記事でした。

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