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掛橋沙耶香へ伝えたいこと

僕は、君の帰りを待っている。

僕はこれまで、乃木坂46の考察をnoteにアウトプットしてきました。

考察というものは基本的に論理的な文章構成になります。しかし、今回のnoteではとにかく論理よりも感情を優先しながら、乃木坂46の4期生である掛橋沙耶香さんに対して想うことやメッセージをアウトプットしていきます。


今、会いたい君へ

2022年7月、人生で初めて乃木坂46のLIVEチケットに当選した。明治神宮野球場で開催される、真夏の全国ツアー2022の最終公演のチケットだ。この公演は3日間に渡って開催されるもので、僕が当選したのは2日目のチケットだった。

いわゆるS席と言って良いであろう、アリーナ席のチケットだった。メインステージが近いし、メンバーが客席の間をカートに乗って通る頻度が高い。間近でメンバーを見られる機会に恵まれている席だ。

せっかく貴重な席で初めて乃木坂46のLIVEを生で観られることになったから、思いっきり楽しみたい。でも僕は乃木坂46のLIVEに必須であろうサイリウムとか推しメンタオルとか、何も持っていなかった。

僕はそもそもLIVEで熱狂できない。理性が邪魔する。たとえLIVE中でも、いつの間にか自分が取り組んでいる仕事や趣味のことを考えてしまう癖がある。そんな僕はLIVEに現地参加するのが苦手で、普段は乃木坂46のLIVEを配信で観ている。だからサイリウムや推しメンタオルなんてものは必要ない環境にいる。

でも、これでは今回のLIVEを思いっきり楽しめないと思った。せっかくチケットが当選したのにもったいない。だから、LIVE当日の他にも有給休暇を取得してグッズの事前販売に行ったんだ。

グッズの事前販売会場は長蛇の列。2〜3時間くらい整列してようやく僕にグッズ購入の順番がきた。

僕は乃木坂46が大好きなんだ。そんな僕は箱推しという属性に分類されるらしい。特定の誰かを推しメンにはせず、グループそのものを愛しているんだ。だから、推しメングッズなんて買おうとは思っておらず、サイリウムとなにかコレクションになりそうな小物さえ買えれば良いかなと思ってたんだ。

でも、僕はいざ購入するグッズを選ぶ瞬間、ふと君のことが頭をよぎって、君の推しメンタオルを買った。僕が強いて推しメンを選ぶなら君なんだ。だから君が28thシングル「君に叱られた」で選抜に初めて入った時は本当に嬉しかったんだよ。

9th YEAR BIRTHDAY LIVEのことを覚えているかい?期別にLIVEが開催されて、君は4期生LIVEに出演していたね。僕はきっと、あの時から君に魅せられていたんだ。

それまでも、乃木坂工事中等の番組で、君が見せる幼さが残る振る舞いや無邪気にはしゃぐ姿が可愛らしいなと思っていた。でも、推しメンにすることはなかった。僕は乃木坂46そのものが大好きで、特定の誰かだけを愛でるような思想はないんだ。

でも、9th YEAR BIRTHDAY LIVEで君のパフォーマンスを観て、僕は本当に幸せな気持ちになったんだ。ちょっと小生意気でやんちゃそうな笑顔で仲間と一緒にLIVEを楽しむ君は本当に可愛らしかったよ。

その時のLIVEで君は「図書室の君へ」という曲でセンターに立っていたね。あの曲で君が見せたしっとりとした表情は本当に魅力的で、今でも頭に焼き付いている。

僕は、明治神宮野球場で歌い踊る君に会いたかった。

LIVE当日、もしも君がカートに乗って僕の席の近くに来てくれた時、僕が君を応援していることアピールしたかった。だから僕は、とっさに君の推しメンタオルを買った。LIVE当日も、君の色でサイリウムを振り続けようと思っていたんだ。

でも、僕はあの夏、君に会うことはできなかった。僕が参加するLIVEの前日、信じられないニュースが飛び込んできた。

君がステージから転落してしまったなんて、本当に驚いたよ。

もし、そこに床があると思って足を踏み出したことで転落したなら、前面から地面に叩きつけられたのかもしれない。あの時、君が感じた恐怖や痛みを推し量ると僕は不安になる。

あの事故は防げなかったのか、あるいはステージ下にクッションを敷いて、たとえステージから転落しても軽傷で済むような安全対策を実施出来なかったのか、どうしても考えてしまうんだ。

あんなことがなければ、君の乃木坂46としての時間は止まらずに済んだかもしれないのだから。

そしてなにより僕は君の容態を心配している。

乃木坂46の公式サイトでは、最初は意識がはっきりしていて軽傷だって報じられてたけど、後になって切り傷・打撲・骨折が判明したんだってね。そこから君が活動を休止して、もう半年以上が過ぎてしまった。

軽率だった。長くても2、3ヶ月くらいで君は帰ってくると思っていたんだよ。

恐らく、半年もあれば切り傷と打撲は治るだろう。でも、君は未だに帰ってこない。もしかしたら骨折の治療が長引いているのかな。

今でもまだ入院しているのかい?入院中だとしたら、乃木坂46のメンバーとは連絡を取り合うのが精一杯かもしれないね。有名人が入院している病院に有名人がお見舞いに行ったら大変なことになってしまうもの。メンバーのブログや発言の節々から、長い間君と直接は会えていないことが想像されるんだ。

それとも、日常の生活は少しずつ取り戻しながらも通院とかリハビリとかを続けているのかな。それか、治療が終わって完治はしているけど復帰の決心が出来ずにいるのかな。

不安になると、僕は今の君のことをインターネットで調べたくなってしまう。

でも、僕にはそれが出来ない。きっと君が嫌がる。

公式に発表された情報ならまだしも、たとえ悪意が無かろうと自分のことを無闇に調べられるのは良い気分じゃないよね。ことそれが容態であればなおさらだと思う。

僕なら嫌だ。僕は自分がされて嫌なことは他人には極力しないように心がけている。だから僕は、今の君について調べられずにいる。これからも調べることはないだろう。

不安になるとどうしても調べたくなってしまうけど、君の意思による君の言葉で情報が開示されない限り、君の容態に纏わる情報にはなるべく触れないようにしているんだ。

乃木坂46のTwitterでお知らせが流れてくるたびに、君が復帰したことを告げる内容なのではないかと期待してしまうんだけど、なかなかそういう情報は流れてこない。

どんな無益な憶測や影響を生むのか分からない以上、乃木坂46の運営陣やメンバー達は簡単に君の容態には言及できないんだろう。それは仕方ない。だから僕には、今の君のことを知る術がない。君の帰りを信じて待つことしか出来ないんだ。

怪我の治りなんて、自分が思い通りに制御できることじゃない。想定した治療期間より実際の治療が長引いてしまうことなんていくらでもある。

だから、君は全然悪くない。この事故や活動休止において、君が負い目を感じる必要はないんだ。

だから、帰ってきてほしい。最初は活動を制限しながら、出来ることから少しずつ取り組む形でも良いんだ。何も不安がったり心配したりする必要なんて無いんだよ。

もしかしたら、これだけ長期間活動休止してしまったことを申し訳ない思っているのかもしれない。それが尾を引いて、このまま乃木坂46を卒業することまでも考えてしまっているかもしれない。

君が活動休止している間に活躍して躍進する同期メンバーを見て、自分との隔たりを思い知らされて、今さら乃木坂46に戻る意味なんて無いと思っているかもしれない。

つい先日、乃木坂46は11th YEAR BIRTHDAY LIVEを開催したことは知っているだろう?そして、また期別のLIVEや秋元真夏さんの卒業コンサートが開催されていたよね。

これらに参加できなかったことを、君は悔いているのかもしれない。

でもね、繰り返す通り、これにおいても君は悪くないんだ。君が申し訳ないと思う必要はない。誰も君を責めたりしない。君の帰りを、僕が、多くのファンが、メンバーが待っているんだ。

君は、乃木坂46に、そして4期生に必要な存在なんだ。11th YEAR BIRTHDAY LIVE遠藤さくらさんも言っていたじゃないか、君は4期生に必要不可欠だって。

4期生LIVEでも「図書室の君へ」が披露されたのは知っているかい?その時は誰もセンターに立っていなかった。君が立つべき場所、君が帰ってくるべき場所は残してあるんだ。

そして4期生のメンバーは君を惜しんで涙を流していたんだよ。

本当ならセンターに立っていたはずの君の姿を思い浮かべて、一緒にあのステージに立てなかったことを悔いているんだ。そして同時に、次こそは一緒にステージに立ちたいと願っているんだよ。

君を必要だと言う仲間がいる。これこそ、君の居場所、帰る場所は乃木坂46であることの何よりの証拠なんだ。

2021/06/30の猫舌showroomに、君は弓木奈於さんと2人で出演していたね。その時弓木奈於さんが話したエピソードに、僕は4期生における君の功績や存在感を見出したんだ。

4期生は乃木坂46の中でも特殊な期だよね。11人の4期生が乃木坂46に加入して、その約2年後に新4期生が5人加入して、合計16人となった期だ。

11人の4期生にとって新4期生は事実上の後輩と言っても良いだろう。それにも関わらず、16人の立場は同期になったんだ。

4期生にはプライドがあっただろうし、それまで一緒に活動してきたが故の結束もある。後から加入したメンバーと同期として扱われることを簡単には受け入れられないのは理解できる。

恐らくそれが原因で、最初のころは4期生と新4期生の間にわだかまりがあった時期があるんだってね。これは人間の営みの上では致し方ないことなのかもしれない。

でも君は、そんな中でも新4期生に壁を作らず、最初からずっと新4期生と行動を共にしていたんだってね。その立ち振舞いに新4期生がどれだけ救われていたんだろう。

君は、4期生と新4期生を繋ぐ架け橋になったんだと思う。君がいたからこそ、今の4期生16人の絆はこれほどまでに強くなったんだよ。

こんな立ち振舞い、誰にでも簡単に出来ることじゃない。たいていの人は勇気を振り絞ってようやく出来ることだ。人懐こくて、誰に対しても分け隔てなく接する君だからこそ最初から出来たことなんだ。これこそ、君が必要不可欠と言われている所以なんだと思う。

4期生のメンバーは、きっと君にすごく感謝していると思う。そしてもっと君との時間を過ごしたいと思っているはずだ。

何より、君が4期生や乃木坂46のメンバーとこれまで過ごしてきた時間が、こんな形で終わりを迎えて良いはずがないじゃないか。

もし君がこのまま乃木坂46を卒業すべきかどうか悩んでいるのだとしたら、なぜ自分が悩んでいるのかを考えてほしい。

それは君が乃木坂46の4期生としての人生をまだ全うしていないと感じているからじゃないのかな。まだ乃木坂46に未練があって、仲間と共に生きたい時間がそこにあるからじゃないのかな。

このまま卒業なんてしたら、君は間違いなく一生後悔する。

何万人が受験したオーディションを通過して勝ち取ったチャンスを活かしきれなかった後悔、君を必要とする仲間と心底納得できる別れ方が出来なかった後悔、君を心配して帰りを待つファンに背を向けてしまった後悔、例を挙げればキリがないね。

僕は君に幸せになってほしい。だから、君が幸せになれると確信してこのまま卒業することを決めたなら、その決定は尊重するつもりでいる。

でもね、こんなにも色々な心残りがある状態で乃木坂46を卒業して幸せになれるはずがない。一生の後悔を抱えるくらいなら、君は乃木坂46に帰ってくるべきなんだ。君は乃木坂46で幸せになるべき人間なんだよ。

4期生が君の帰りを待っている。乃木坂46が君の帰りを待っている。君に背中を叩いて気合を入れてほしいと思っている後輩がいるんだ。

そして僕は、君の幸せそうな、にんまりとした笑顔が見たい。
裸足でSummer」のサビで君の推しメンタオルを掲げたい。

僕はまだ君に会えていない。
君に会いたい。

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