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雑記 (2022/10/29) 〜熱が出た〜

冬の朝が好きだ。
隙なく張られたピアノ線のような空気に触れながら、カミソリみたいな空気を吸って、肺の中で温めるのが好きだ。
みんなが息を潜めて歩く。そんな朝が好きだ。

色々あって久々にお熱を出し、例の疫病と関係ないのはわかっているので、ぼんやりと筆を進めている。
子供の頃は熱が出るとすぐに疲れて眠くなったのに、大人になると熱が上がるほど何かをしたくなるのは何なのだろう。生命が危機を覚えて何かを残そうと身体を動かすのだろうか。命の最終目的は何かを残すことだと、なんかの雑誌かゲームで見た。それはまあ、ひどく疲れる人生だと思う。

少し前の寒さに負けて冬布団を出していたので、籠ると暑い。だからこうしてもそもそと抜け出し、コタツに足を突っ込んでダラダラと書いているわけだが、そうこうしているうちにもう朝ではなくなってしまいそうだ。
二十代の半ばを過ぎたあたりから、時が経つのをとても恐れるようになってしまった。何も残せなかった時のことを、命が勝手に考えるのだろう。特別になりたいのだろうか。元気に「はい!」と答えやがったら、それはそれで書いている私が凹むぞ。

そろそろ布団に戻ろうと思う。雑記に付き合わせてしまってあいすまなんだ。幸あれ。

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