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【国立小受験に向けたベストな住所】都内国立小学校受験のためにはどこに住むべきか?

今回は都内国立小学校受験を志すにあたって知っておくべき「国立小受験に向けたベストな住所はどこか?ということで、都内国立小学校受験のためにはどこに住むべきか? 」について書いていきます。

国立小学校受験の住所による受験資格制限

東京都内には以下の6校の国立小学校が存在しますが、時々勘違いもあるのですが、東京都民だからといって全ての学校を受けられるわけではありません。むしろ東京都民であっても住んでいる地域によっては、1校も受けられない地域もあります。

今回は各校の住所による制限を説明した上で、どの居住地が国立小学校受験にとって望ましいか、について書いていきます。

・筑波大学附属小学校
・お茶の水女子大附属小学校
・東京学芸大学附属大泉小学校
・東京学芸大学附属小金井小学校
・東京学芸大学附属竹早小学校
・東京学芸大学附属世田谷小学校


国立小学校各校の住所による受験資格制限

まずは、各校の住所による受験資格制限がどうなっているか、見ていきます。

・筑波大学附属小学校

受験可能な地域:東京都23区内、西東京市、埼玉県和光市(下記の地図は都内のみ記載)

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・お茶の水女子大学附属小学校

受験可能な地域:東京都23区内

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・東京学芸大学附属竹早小学校

受験可能な地域:東京都23区内

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・東京学芸大学附属世田谷小学校

受験可能な地域:世田谷区、目黒区、大田区のうち、指定された地域
学校ウェブサイト上に詳細な丁目まで記載されていますのでご確認下さい。(学校の通学区域に関するリンクはこちら)

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・東京学芸大学附属小金井小学校

受験可能な地域:全域が可能な市区、および一部の区域のみを認めている市区(一部区域のみの詳細は毎年の公示をご確認ください)
全域が認められる市区⇒杉並区、中野区、昭島市、国立市、小金井市、国分寺市、小平市、立川市、調布市、西東京市、東久留米市、東村山市、日野市、府中市、三鷹市、武蔵野市
一部が認められる市区⇒世田谷区、練馬区、新宿区、福生市、稲城市、清瀬市、八王子市、東大和市

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・東京学芸大学附属大泉小学校

受験可能な地域:通学時間40分以内の場所に居住する者

電車やバスの各主要駅への所要時間が学校側で定められており、かなり厳密なルールとなるため、募集要項に基づいて自宅からの通学時間を計算する必要があります。(学校発表のリンクはこちら)
なお、学芸大大泉では転居を前提とした受験が認められていることが特徴的で、転居することを約束すれば、上記の40分の範囲外でも受験することが可能になります。
下記の地図は駅名等から通学可能地域が含まれると思われる市区(都内のみ)を記載しているものです。(もし漏れや誤解がありましたらご指摘頂けると幸いです)

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どの居住地域が国立小学校受験にとって望ましいか

下記のマップは「東京都内の各市区町村ごとに国立小学校を何校受験できるか」、を示したものです。(なお、学芸大世田谷や学芸大小金井のように市区の内一部のみ認めているケースや、学芸大大泉のように市区単位ではなく通学時間で縛りを掛けているケースなど、一概に市区町村だけできっぱり分けられるわけではありません。下記の地図では一部でも可能なエリアがある場合は可能な市区としてカウントしていますので、あくまで参考として頂ければと思います)
また、基本的には転居抜きでどのエリアが何校受験可能かについて書いていきます。

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・6校全て受験可能なエリア:なし

基本的に転居なしで6校受験可能なエリアはありません。
ただし、(この理由でピンポイントで住む方はいないと思われますが)世田谷区の代田1丁目・3丁目は学芸大小金井も受験可能ということで、この地域に住んでいる方が学芸大大泉について転居前提で出願した場合には6校全てに出願可能となります(ただ、後述するように実際に全部受験することは難しいかと思います)。

・5校受験可能なエリア:杉並区、中野区、練馬区

このエリアは「茗荷谷3校+学芸大大泉+学芸大小金井」を受験できる可能性があるエリアです。転居なしで都内では一番受験可能な校数が多いエリアと言えます。

・4(~5)校受験可能なエリア:世田谷区、目黒区、大田区、それぞれの一部エリア

このエリアは「茗荷谷3校+学芸大世田谷」を受験できる可能性のあるエリアです。(転居前提で学芸大大泉に出願すれば5校となります)

・4校受験可能なエリア:板橋区、北区、豊島区、文京区、新宿区、千代田区、それぞれの一部エリア

このエリアは「茗荷谷3校+学芸大大泉」を受験できる可能性のある(転居前提であれば確実な)エリアです。

・3(~4)校受験可能なエリア:上記以外の23区

このエリアは「茗荷谷3校」のみを受験できるエリアです。(転居前提で学芸大大泉に出願すれば4校となります)

・3校受験可能なエリア:西東京市

西東京市は市部で唯一3校受験出来るエリアで「筑波+学芸大大泉+学芸大小金井」を受験できるエリアです。

・2校受験可能なエリア:武蔵野市、三鷹市、小平市、東久留米市、東村山市、清瀬市

このエリアは「学芸大大泉+学芸大小金井」を受験できる可能性のあるエリアです。

・1(~2)校受験可能なエリア:(全域)小金井市、国分寺市、国立市、府中市、立川市、昭島市、調布市、日野市、(以下は一部エリア)稲城市、八王子市、福生市、東大和市

このエリアは「学芸大小金井」のみを受験できるエリアです。(転居前提で学芸大大泉に出願すれば2校となります)


留意点(実際に受験可能な学校数)

留意点ですが、最大で5校に出願可能だからといって全部を受験できるか、というとまた別の話となります。
なぜならば学芸大系の4校が同日に試験が行われるためです。よって、学芸大系を同日に併願するとしても2校が限界かと思われますので、実際に受験できる学校数は「筑波+お茶の水+学芸大系2校」の計4校かと思われます。


まとめ

都内の国立小学校は受験時点の住所で受験できる学校が決まってしまうことを理解頂けたかと思います。国立小学校受験のためだけに転居するか否かは家庭ごとの考え方があるかと思われますが、もし本格的に国立小学校を目指すのであれば、出来るだけチャンスを多くするためにも居住地域も検討されると良いかと思います。

個人的な考え方としては、茗荷谷3校は1次抽選での通過確率も低いため(特にコロナ禍の2021年度以降)、最初の抽選なしで受験できる学校を確保する意味でも「茗荷谷3校+1校(学芸大世田谷 or 学芸大小金井)」(+学芸大大泉は望めば転居前提で出願可能)を受験できる区域が良いと考えています。つまり、世田谷区、目黒区、大田区、練馬区の一部、ならびに杉並区、中野区となります。

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