小倉祇園太鼓の400年の歴史と魅力
みなさんこんにちは!
小倉活性化プロジェクトのKokurallyです!
毎週月曜日に、小倉の歴史・文学・産業に関する記事を公開しています。
今回は、小倉祇園太鼓について紹介していきます。北九州市に住んでいる人なら1度は行ったことがあるのではないでしょうか?今年は中止となりましたが、来年は開催される予定なので、是非興味のある方は行ってみてくださいヽ(*^^*)ノ
1.小倉祇園太鼓って?
北九州市内では、7月になると各地で祇園祭が開催されます。その中でも小倉の夏の風物詩、小倉祇園祭は「太鼓祇園」と言われています。
小倉祇園太鼓は小倉城を築城した細川忠興公が、城下の無病息災と城下繁栄を願い、元和3年(1617年)に京都の祇園祭を小倉の地に取り入れたことが起源とされています。小倉のまちで400年続いており、2019年(平成31年)3月に「国指定重要無形民俗文化財」に登録された祇園祭なのです。文化庁によると「神社の祭礼行事が歴史的変遷の中で太鼓芸を中心としたものに発展した希有な事例である」と評価されています。400年という長い期間を経て今もなお、変化しながら継承され続けている歴史ある祭です。また、太鼓芸として重要無形民俗文化財に指定されるのは日本で初めてのことでした!
小倉祇園太鼓は博多祇園山笠、戸畑祇園大山笠と並び、「福岡県夏の三大祭り」と言われるくらい有名な祭りの1つです。
【注】戸畑祇園の「祇」はネ偏に氏が正しいものとなっております。
2.珍しい特徴
小倉祇園太鼓は全国的に見ても珍しい特徴が2つあります!Σ(゚д゚;)
1つ目は太鼓とヂャンガラによる演奏が三拍をひとかたまりと捉えるリズムであることです。まず、ヂャンガラとは手摺鉦(てすりがね)というお囃子で使われる打楽器のことです。小倉祇園太鼓ではヂャンガラが主導となって演奏されます。1人が「ドロ」と呼ばれる周期的なリズムを打ち、1人は「カン」と呼ばれる複数のリズムパターンを組み合わせて構成されるフレーズを打ちます。2つの音をヂャンガラに合わせて、「品良くしかも力いっぱい打つ、地味に叩いて良く鳴らす」というのが正調です。「カン」は「ドロ」と比べて、高音とされていて、この演奏は三拍をひとかたまりと捉える他に例を見ないリズムを持っています。
2つ目は太鼓の両面打ちという演奏形態をとることです。太鼓の側面をそれぞれ1名、計2名で打つ両面打ちは全国でも類を見ない珍しい打法です。表と裏で音も打法が違うのが特色です!太鼓の太さは直径で一尺二寸(36.44センチ)から一尺五寸(45.5センチ)までが定式とされています。一面は甲高い音(カン)、もう一面はやや鈍い音(ドロ)を出すように皮の張り方で調整をされています。太鼓を各町内、団体の趣向を凝らした太鼓山車の前後に取り付け、歩きながら太鼓を打って市中を練り歩き、「天下泰平、国土安穏、五穀豊穣、商売繁盛、無病息災」を祈願します。
全国的にあまり見ることの出来ない、小倉祇園太鼓ならではの特徴がありますね...!
3.祇園祭の行事&見どころ
小倉祇園太鼓は八坂神社の例大祭として、毎年7月の第3土曜日をはさむ金、土、日曜日に開催されます。同月1日が太鼓台開きとして打ち初め式があり、太鼓練習の解禁となります。この日から小倉の街に太鼓が鳴り響きます。
メイン行事は何といっても小倉城大手門前広場で土曜日に開催される「競演大会」です!各町内・団体が子どもたちのお囃子、趣向を凝らした太鼓山車、正調打ちとされる太鼓芸を披露して審査を受けます。少年組、大人組、一般のカテゴリーで、延べ80団体が日ごろの練習の成果を競います。
翌日、正午からは同会場で「据え太鼓競演会」が開催されます。祇園太鼓特有の歩行打ちではなく、据えた太鼓2台を複数人で打ち回し、音の強弱、リズムの緩急を織り交ぜて太鼓芸の個性を表現します。競演大会も据え太鼓競演会も、小倉の太鼓打ちの意地がぶつかる見ごたえのある行事です(^^)/
フィナーレを飾るのが日曜日の日暮れとともに始まる「太鼓広場~廻り祇園」です。小文字通りを交通規制して、提灯の火をともした太鼓山車約70台、約4,000人が集結して巨大な巡行が披露されます。
4.おわりに
みなさん小倉祇園太鼓の歴史はいかがでしたか?
この記事を見て「小倉祇園太鼓に1度は行ってみたいな~」と思ってもらえたら嬉しいです
(*´∇`*)
また行ったことがある人も少し知識があるだけで、違う角度から見ることで新たな魅力に気づき小倉祇園太鼓をもっと楽しめるのではないかと思います。
今年は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、来年は開催される予定です!
みなさん是非、小倉祇園太鼓に足を運んでみてください!(*^∇^*)
【参考文献・引用記事】
小倉祇園太鼓保存振興会
http://kokuragiondaiko.jp/
北九州市役所ホームページ
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kokurakita/file_0101.html
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