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フランシス・ホジソン・バーネット『秘密の花園』感想

読了!

タイトルの通り、花園の話。イギリスが舞台で、みんな一度は読んだことのある屋敷もののような何百年も続いている屋敷に閉ざされている庭があって、そこにメアリが入っていって…

人間の中身の変化がとても多い作品。この人はどのように変わっていくのだろう、わくわく、という感じで読み進めた。ちなみにスーパーハッピーエンドです。

自然の描写が多いから心が洗われる。草木花鳥動物。美しい。

400頁くらいあるんだけど、毎日20-30分くらいずつ、1週間半くらいで読めた。ジャンルとしては児童文学だから読みやすい。

これを読みながら考えたのは、なぜ英米文学(作者)は庭に特別な力を持たせたがるのか(または特別なものとして描きたがるのか)、ということ。フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』も同じように庭を特別なものとして描いているし、『丘の屋敷』も変な庭だった(あれは屋敷自体変なのかもしれないが)。庭にまつわる作者の経験なども関わってくるとは思うが、なぜこんなにも〈庭〉にしたがるのだろうか、と。ただ、ひとつひとつの作品において庭の役割は違うから一概にこうですとは言い難いと思う。というわけでのちほど『秘密の花園』における〈庭〉の在り方を検討してみようと思う。

ほんとに美しい作品なので読んでみてほしい🌹

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