溜まり場

雑多な、けれども最低限の秩序はある
密やかな拠り所であったはずのそこは、
すでに存在意義を失っていて
もはやただの荒地と化していた

僕が清廉になったのか
程度が下がったのかは分からないが
大きく、広くなってしまうと
理解し合えないのは仕方がないんだろうね
それにしても酷すぎるとは思うが

すこしだけ、
優しくなれたならいいのにと思いながら
自分には関係は無いと
ただ、その地を去った薄情者だ

ほんの少しの違和感に
憎悪という名を付けた
そうしたら、全てが憎く見えてきた
感情なんてそんな曖昧なものなのに

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?