青空の贖罪

華やかでも
響き届く声でも無くて
記憶にすら残らないような
こんな凡庸な声で
君を振り向かせることなんて
できないと分かっているのに
分かってしまっているのに
どうして
諦められないのだろう
どうして
今日も憧れてしまうのだろう


弱気だと、笑われるだろうが
努力する程に
平凡さが身に染みていく

大丈夫なんて言わせないで
そうじゃないんだ、
ばかり探してしまうから

この先は明るいと
理解している。
諦めるくらいなら、
こんな人生に意味はなかった
と、心の底で思っている。
それが、
支柱として
あるいは大罪として
鎮座している

いっそ
知ってしまわなければなんて
薄情で無責任な
将来設計を選んでしまおうと
出来もしない恐ろしい事を
考えていた

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