道草

いつからか
道を外れてしまっていたようで

躓いたあの道も
もう綺麗に舗装されたみたいなのに
僕は
まだあの日からずっと
歩き方すら分からないままで
しゃがみ込んで
俯いて
ただ、時間だけが過ぎていた

止まない足音が
心音と重なった

ぼんやりとした焦燥感は
苦痛だけれど、
確かな原動力だった


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?