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【国宝探訪】茶の湯展@京博+α

昨日は久しぶりに日帰りで関西方面に行ってきました。
いつもの新幹線で京都に9時過ぎに京都に着きました。最初の目的地・奈良県天理に向かう直通電車を待っている間にお土産探しです。夜遅く京都駅に戻ってくる予定だったので、売店が開いてない可能性がありました。
ちりめんじゃこや八つ橋と一緒に昼食用に志津屋のカルネ、そして、旅のお供に出町ふたばの豆餅をゲットしました。出町柳の本店は長蛇の列ですから、京都駅のキオスクは穴場ですね。

天理参考館

さて、天理にある天理参考館では中国古典の展覧会が開催されていました。
春に東京の天理ギャラリーでも開催されていたのですが、1件だけ天理会場でしか展示されない国宝があったのです。
秋に天理まで行けるかわからなかったので、東京で見たんですけど、天理でまとめて見られました。まぁ、「国宝探訪あるある」ですね。


豊国神社唐門

天理から京都国立博物館へ向かう途中、時間があったので、ちょっと寄り道して、豊国神社の国宝の唐門を見に行きました。
かなり久しぶりに見ましたが、西本願寺の唐門とは違って、極彩色というわけでもなく、割と地味でした。

今回の旅のメイン、「茶の湯」展には、茶碗や茶入れ等の茶道具はもちろん、絵画や書等も一般向けではないかもしれませんが、名品が多く展示されています。なぜ一般的ではないかというと、水墨画のような中国の絵画や高僧の書が多いのです。全体的に落ち着いたトーンと言えばいいんでしょうか。
なので、来場者もそれほど多くなく、快適に見ることができました。そうは言っても、10年に一度しか展示されないという噂の「桃鳩図」はこれ目当てに来ていた人が多く、ちょっとした人だかりになっている時もありました。
それでも、「ちょっとした人だかり」レベルです。
「桃鳩図」は中国の皇帝が描いたと伝わっていて、室町幕府の宝物(東山御物)にもなっていました。前回見たのが8年前で、その時はとても気に入ったので、今回も楽しみにしていました。でも、思っていたより地味で、こんな感じだったかなとも思いましたが、鳩の頭から背中にかけての灰色と茶色のグラデーションが自然な感じで素晴らしかったです。
畠山記念館蔵の国宝「煙寺晩鐘図」も国宝の青磁の花瓶と一緒に仄暗い床の間をイメージしたところに展示されていて、絵の雰囲気と合っていてよかったです。
いつもはあまり気にしていない国宝の書も大仙院のものは力強さが感じられました。これだけ見ていればさすがに良さがわかってきたのかなという手ごたえを感じました。
国宝ではないのですが、柿の絵と栗の絵が水墨画で、すごくシンプルなのに特徴が出ていてとても気に入りました。
「茶の湯」展、地味ですけど、名品が数多く展示されているので、お勧めです。ちなみに、これから始まる後期展示のお勧めは「林檎花図」です。

なんとか割のせいで混んでいるかと思いましたが、京都駅はコロナ禍前ほどは混雑していないように感じました。まだ外国人観光客が少なかったです。
このくらいの混雑のままでいてほしいと思うのですが、無理でしょうから、また日帰りで京都に行くことが増えると思います。

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