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【国宝探訪】天理ギャラリー

昨日、東京・神田の天理ギャラリーに行ってきました。
天理大学附属天理図書館所蔵の国宝の典籍を見るためです。
天理図書館は6件の国宝の典籍を所蔵していて、そのうち3件は奈良の天理参考館まで見に行きました。

天理参考館 2017年に国宝を見に行きました



今回は日中国交正常化50周年ということで、中国の典籍が展示されています。
国宝では「南海寄帰内法伝」と「宋版 劉夢得文集」が展示されていました。どちらも中国にも遺っていない貴重なものらしいです。「南海寄帰内法伝」は8世紀、奈良時代末期の写本です。そんな古い時代の典籍がよく遺っているなと感動しました。「南海寄帰内法伝」を始め、漢文で書かれた典籍にはヲコト点が付いているのですが、今回の展示でもヲコト点の解説があって、「てにをは」もヲコト点から来ていると知り、勉強になりました。他にも「朱引」の解説もあり、今まで気にしていなかったのですが、解説を読んだ後は「真ん中一本線だから名前だ」と興味を持って見ることができました。


天理ギャラリーは入場無料ですので、少しでも興味を持たれたらぜひ行ってみてください。また、秋には天理参考館でも同じ展覧会が開催されますが、そちらには「宋版 欧陽文忠公集」も展示されます。天理参考館の展示に行けば、天理図書館所蔵の国宝は全部見たことになったのですが、なかなか難しいです。
今回の国宝探訪で拝観した国宝は1014件になりました。

天理図書館公式サイト
天理ギャラリー展 - 中国古典名品展 | 天理図書館 (tcl.gr.jp)


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