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【国宝探訪】下関の旅

この探訪記は2019年8月4日のものです。
2泊3日の広島旅行の際に足をのばして山口県の下関まで行ってきました。以前に下関を訪れたのですが、バスに乗り損ねて住吉神社は少しの時間しか見られなかったのです。功山寺の仏殿もこれぞ禅宗様という建築で、もう一度見たいと思っていました。
この日も暑かったので、寄り道せずに2か所を回って広島に戻ってきました。

まず、新下関駅から近い住吉神社へ。前回はなぜか駅を出てすぐのところにあるバス停を見つけられず、バスに乗り損ねたのですが、今回は余裕で乗れました。ちなみに、あちこち行ってますが、バス停が見つけられずに乗り損ねたのはこの時だけです。

住吉神社本殿

住吉神社の本殿は同じような社殿が五つ並んでいます。正面は社殿の間にも壁があり、まるで一つの建物のように見えます。瑞垣の内側には入れませんので、外から見える範囲だけですが、千鳥破風が5つ並ぶ屋根は美しく、なかなか見応えがありました。今回は時間がたっぷりあって、じっくり観ることができました。
本殿の前に建てられた拝殿は毛利元就の寄進によるものだそうです。

住吉神社拝殿(重文)

住吉神社から功山寺へはタクシーで。運転手さんは、「観光客にはフグだけど・・・」と、ご自身は捕鯨が再開されて、クジラが食べられるのを楽しみにしているそうです。私もフグよりクジラかな。

功山寺は下関でも長府という城下町にあるお寺です。

功山寺仏殿
仏殿正面
花頭窓、桟唐戸などの禅宗様建築の様式が用いられている

国宝に指定されている仏殿は屋根の反り方や花頭窓、桟唐戸などが用いられていることなど、禅宗様の特徴がよくわかる代表的な建築です。禅宗様の建築が好きなので、とても楽しかったです。
境内には元就の孫にあたる初代長府藩主・毛利秀元の墓所もあります。

長府藩毛利家の紋

長府藩毛利家の紋は萩藩毛利家の紋と区別するため、上の一の字が筆で書くような一の字ではなく、四角なんです。

城下町の風情が残る町並みを歩いて、バス停へ。そこから新下関駅へ戻り、広島に早めに帰ってきました。
前回も真夏の猛暑のときに訪れましたが、今回も暑かったです。ただ、木陰は風が通って涼しく感じました。前回、一番暑かったと記憶しているのが唐戸市場と海の間の歩道で、日を遮るものがなかったんです。木陰って大事ですね。
東京から直接行くには遠く、不便な下関ですが、歴史的にもとても興味深い町なので、また機会があれば訪れてみたいです。

基本情報(2024.4現在)
※ ルートは私が探訪時利用したものを基本としています。
住吉神社 山口県下関市一の宮住吉1丁目11-1 
新下関駅からサンデン交通「一の宮」下車徒歩5分

功山寺 山口県下関市長府川端1丁目
新下関駅または下関駅からサンデン交通「城下町長府」下車徒歩15分
公式サイト→ 曹洞宗 功山寺 公式ホームページ (kouzanji.org)


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