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Kokugo Note #1 高1国語総合

20200111 

授業のおさらい


1.アンケート調査結果よりクラスの4分の3強が古文が苦手と判明しましたが、
 先生が思うに、これは食わず嫌いだなという感じです。
 まだ面白いか、面白くないか、まで入り込んでいない。
 廊下側の野球部の彼が話してくれたように「野球の魅力はやってみないと判らない」と同じで、古典の魅力も、読み解く道具を揃えてルールを覚えてからではないと、その楽しみは解らない、「やってみないと判らない」のです。

1-1.苦手意識はどうやって生まれるか?の分析
  ①文章中の単語の意味が解らないから。
  ②文法が現代語と違うので、理解しにくいから。
  ③ひらがなが多すぎて、文が長すぎるから。
  ④内容がダラダラして、何を伝えたいのか解らないから。
  ⑤その時代の常識や文化、考え方が解らないから。
  先生の経験上、こういう声がほとんどでした。この①〜⑤はおそらく英語の学習にも現代文の学習にも当てはまります。単語、文法、漢字、文章構造、その時代・場所の社会常識、この5つをマスターしないと、基本的に文章は読解できない仕組みになっているのです。

1-2.苦手意識はどうやって払拭できるのか? ※上の①〜⑤に対して。       

  ①単語帳で調べて、ちび付箋(ふせん)を挟む。一度に漏れなく暗記することは難しいので、また忘れたら調べるという繰り返しで対応をしましょう。
  ②動詞を追いかける!これについては後述します。
  ③単語と文法が判れば、ひらがなだらけの古文でも、意味を捉えるための区切りを入れられるようになるので、大丈夫です。
  ④古文は現代文のように論理的に筋道を立てて書かれていないのですよ、実は!特に平安時代の文学については顕著にその傾向が見られます。例えば、「スイッチを押す→蛍光灯がつく→さてと、勉強するかな」というのが現代の文章(原因と結果の流れがある)だとしたら、古文は、「部屋が明るくなったのは、スイッチを押すと、やる気が出たのであって、、、」という感じです。あれれ、それぞれ独立していて、うまく繋がっていないぞ⁈と感じたと思います。こういう仕組みになっているのを知らないから、うまく読めないのです。
  ⑤古文では、古典常識と言って、このテーマだけで単語帳が販売されています。国語便覧や古典単語帳にも、当時の人々の生活や習慣などがまとめられているので読んでおくと良いでしょう。こちらもまた授業で説明しますね。


2.内容に入る前に、まず文法を!
 2-1.文法とは何のこと??
  文法とは文章のルールのことです。
  例えば、日本語なら述語、動詞は文末に来ますが、英語なら主語のすぐ後に位置するといった具合です。英語で5文型を勉強したと思いますが、英文を読めるようになるには、あの5文型、それぞれの文の中に見つけ出さないといけないし、逆に言えば、求められているのは、それだけと言っても過言ではありません。(いや過言ですが、ここでは大枠を捉えるのが目的なので、ざっくりと表現させてください。汗)
 これが文法を学ぶということです。文法を学べば、文章の枠組みを理解できるので、どこを読めば文意が伝わるかを見抜くことができます。
 
 2-2.単語の特徴とはどういうもの??
  1学期に既に勉強したように、10の品詞があります。
  動詞、形容詞、形容動詞という用言、名詞という体言、助動詞、助詞、副詞、連体詞、接続詞、感動詞、です。品とは、性質や特徴のことで、詞とは、言葉のこと。上の10の品詞はそれぞれ文章中の役割や性質、特徴が異なっています。何がどのように異なっているのかは、今後、学んでいきます。

 2-3.活用する、とは??
   簡単にいうと、活用するとは「形を変えられる」ということです。後に続く語によって、本来の形を変えて、意味を伝えることができます。
  授業で、例を挙げたように、動詞「する」は、「しない、します、した、するとき、すれば、しろ」と形を変えて意味を伝えられますね。けれども、名詞「ポテト」は、「ポテらない、ポテリます、ポテった、、」などと変えられません。
  生活指導部からの注意で「最近、下校時に歩きながらポテっている者がいると近隣から苦情が入っています」とか言われたら、あぁ、先生は疲れているのだなと思うことでしょう。具体的に身近なもので表現してみると、「なんとなく解る」から「はっきりと解る」に変わっていきます。言葉には、形を変えられるものと、変えられないものがあると知るだけでも、ひとつ前進できましたね。

 今回はこの後、『平家物語』冒頭文「祇園精舎」で、活用する言葉、動詞・助動詞・形容詞・形容動詞(今回は形容動詞はなかった)を、蛍光ペンでチェックして、授業は終了です。

 他には、源平合戦の内容については、YouTubeや学習漫画『日本の歴史 鎌倉時代』などを視聴して、時代背景を学ぶ上でも予習?しておいてください。もし母ちゃんに叱られたら、古典の宿題で仕方なく観ているのだと言えばよろしい。

 次回から文法を確かめていくので事前にスタディサプリ古文ベーシック講座で、動詞や助動詞を視聴できます。平家物語についても、中2国語で講義がアップされていたので、観てみてください。

 また、解りにくいことがあれば、授業で質問してくださいね。黙ってノートを取り続けるのは、勉強になりません。皆さんの頭脳を活性化させるためには、自分なりに工夫してまとめるというトレーニングをしなくてはいけません。キレイなノートでなくて良いので、正確な理解をするための工夫をしてください。

お疲れさまでした。また次の授業で会いましょう!


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