たばこ税増税反対!
ハームリダクション(害を少なくする)
喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しています。
厚生労働科学研究の研究班によると、たばこがなければ死ななくても済んだ死者数(超過死亡)は年間21万人にのぼり、経済損失・超過医療費は1兆5300億円、介護費用などを含めた総コストは年間1兆8千億円と推定されています。
喫煙によるがんなどの疾患の主な原因物質はニコチンではありません。たばこと、たばこの煙に含まれるタールなどの多種多様な化学物質が我々の健康リスクを高めています。
2016年に発売された加熱式たばこは、紙巻きたばこに比べて煙も臭いも少ないです。たばこ葉を使用せず適切な量のニコチンのみを添加した液体を使用する「電子たばこ」もあります。喫煙者がたばこの代替として使用することで、喫煙者の健康リスクや副流煙による害を軽減することが可能です。
電子たばこは英国や米国などでは喫煙対策となっています。しかし、厚生労働省はタールのあるたばこ葉を使った製品を管轄外として規制対象から外しているため、合法的に販売されています。
厚生労働省は、ニコチンを毒物及び劇物取締法で「毒物」に指定し、ニコチンを含む製品はその安全性が確認されなければ販売を許可しません。加熱式たばこは、新しい商品で将来的な健康被害が予測できないとしながらも販売されています。そして、ニコチン入り電子たばこの販売を禁止しながら紙巻きたばこが販売され、煙やタール等の少ない加熱式たばこの増税をしようとしています。紙巻きたばこも加熱式たばこもほぼ値段が同じになれば、紙巻きたばこの消費量が増えてしまうのでは?
本来はニコチン入りの電子たばこを使用できるようになれば、喫煙による健康リスクを軽減することで、がんをはじめとする生活習慣病の治療や禁煙外来治療にかかる医療費も大きく削減できるのではないでしょうか?