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第14回クリエイターEXPO2024出展レポ 当日の状況から商談結果まで全部見せます


絶滅危惧種「ライター」出展記

2024年7月3〜5日に開催された、第14回クリエイターEXPOに出展してきました。
お越しくださった方、お声掛けくださった方、本当にありがとうございました。

結論から言えば「出展して良かった」の一言で、もう来年7月分の申し込みも済ませています。

出展のおさらい、用意したものとかかった費用

出展小間料はこちらで話した通り、209000円(えっぐい…)

A4パンフレット印刷はここ

タペストリーはここ

カタログスタンドはこれ
※同じものがクリエポ事務局からレンタルできました……借りればよかった……(家にあるの邪魔……)

パンフレットスタンドはこれ

これに加えて、交通費や当日の飲食代。近隣住まいなので宿泊費用はゼロでした(すごいアドバンテージよねこれ)

どんな人が来場していたか

常連で出展している方や現地スタッフの方によれば、今回(2024年7月)は体感的な来場者がだいぶ少なかったようです。

おそらく背景にあるのは、近隣の宿泊施設の値上げ。

多くの企業が宿泊補助を1万円程度に設定している中で、都内のビジネスホテルは2万円に迫る勢いです。そりゃ企業側もアテンドするメンバー減らすよね。そして来る人だって「遠方から日帰りして次の日出勤」とか嫌だよね……金曜なら自腹で一泊して次の日観光してもいいけどさ……

そんなわけで、特に水曜、木曜あたりはかなりまったりしていたようです。金曜はかなりの人が来てくれて、本気の商談が立て続けになりました。

これに関しては本当に読みを外しました。
・水曜……じっくり商談しに来る高確度客
・木曜……企業出展の人が動向調査に来る
・金曜……外出→直帰で飲みに行くつもりの人がひやかしで来る
みたいな見積もりでいたもので、金曜日にガチ商談がガンガン入るまでは「ひ……人……少ないの……!? 確度上げなきゃ……!!」って焦っていました。
都内の宿泊施設の価格が落ち着くまでは、この傾向は変わらないんじゃないかと思います。

また、商談に来てくださった中で興味深いなと思ったのが「いわゆる業界ではかなり偉い」にあたる人がいらしたことです。
顔が割れている、名前が知られている人は、企業出展にうっかり立ち寄るとその後の営業活動やアフターフォローで周囲がまあまあの大騒ぎになってしまいます。なので、現場にいる人と話す機会が自然と減ってしまいがちです。
そんな人がフラっと来て、ナマな状況について楽しく話をしてくれて、私も業界のマクロな話を聞けて、名刺交換なんかできる……という状況は、後ろ盾のない個人出展者にとって大きな収穫でした。

※これは「私のブースに来てくれた人」の傾向なので、アピールの仕方でかなり変わるとは思います。

また、冷やかし・逆営業・出展を検討している系の方もいるにはいましたが……かなり少なかったと思います。おそらく私のブースがゴリゴリのビジネス仕様だったせいです。

どんな人が出展していたか

これは商売敵というよりも、同じ場所で踏ん張る戦友ですね。このそびえたつペイウォールを乗り越えた仲間……オマエ オレ トモダチ……

激戦ジャンルはイラストレーターで、500余の参加者のうち約半数を占めました。
デザイナーや映像系の方も多く、ライターはなんと10ブース
競合はしにくいものの、あまりにも減りすぎるとライターを探しに来る人が来なくなっちゃうわけで……まあ怖かったですね……
ただ、少ないぶん全員の得意分野を把握できたので、アンマッチっぽいご相談に「それならあちらの◯◯さんがお得意ですよ!」みたいなご案内もできて良かったです。

以下に、特に印象に残った方を挙げます。一部フェイクも入れますのでご了承ください。

版権キャラクター展示してる人

デザインブースだったかな? アニメのコラボカフェなんかで売られる限定グッズを個人出展者として展示している人がいました。
これ関心しました。企業相手の訴求力がものすごく強い。
なにせ
・コンシューマ向けのアニメグッズを作れる
・版権商品の扱いが分かっている
・個人として展示する交渉能力を持っている
つまりビジネスコミュニケーションの能力がしっかり高いということで、依頼するにとってすごい安心感ですよね。
私の商談ブースにも「依頼していたフリーランスに飛ばれた」「コミュニケーションが成り立たなくてトラウマ級に苦労した」みたいな話はチラホラありました(いろんな察し……)。
とまあ、そんな感じなので、真っ当なビジネスコミュニケーション能力を持っていることをアピールする方法として「版権キャラクターの展示」はカッコよかったです。

クライアントワーク未経験の人

まあまあびっくりしたのがこれ。クライアントワーク未経験……つまり、「フリーランスとして企業から受注したことがない」という人が結構いました。
そして、そういった人が「最初の仕事」を掴んでいました。
確かに、経験者しか仕事をもらえないなら最初の経験はどこで積むんだよというチキンエッグ問題は常にあります。そのブレイクスルーの場として機能しているのは、かなり強い。
依頼者側がフリーランスに求めていることをしっかり押さえて、戦略的に出展している人は、ちゃんと仕事を取っているな……という感じでした。ここは社会人経験の見せ所ですね。

ほとんど法人な人

クリエイターEXPOに参加できるのは個人クリエイターのみ……なのですが、まあクリエイターって法人持ってても個人名義で活動してるよね!

という暗黙の了解……っていうか「まあ、せやろな」みたいな認識のもと、おもいっきり法人の強みを生かしている人もいっぱい!
映像系なんかほとんどそうなんじゃないかな、個人事業で回す規模じゃなくない? みたいなリッチなブースばっかりでした。

商談の依頼に来る企業さんもそのくらい十分ご存知で、「studioKOKSさんは法人持ってます?」は何度も聞かれました。
そういう場合は大口の相談だったり、法人契約で口座を開かないといけない企業さんだったりするので個人の私がお手伝いできることはありません(私も現時点では狙っていません)。
なので同時に出展している、対応できそうなブースをご紹介しました。

あとドタキャン(不参加)常連の人もいるようです。
20万払って出展会場に来ないの????毎回?????マジで????

誰もが気になるお金の話

ここまで読んでくださったみなさま、お待たせ~~!!!
でもごめん、かなりあけすけにお金の話を書いてるので有料領域にします。

本気で仕事を取るつもりで出展を検討している人にだけ届けるべき情報だと思い、そこそこハードルのある価格にしています。

※なお、一般的な商倫理や守秘義務に障るような(クライアントや案件そのものの)情報はありません。当たり前ですが。

ただ冒頭で述べた通り「出展して良かった」と心から思っていますし、来年分ももう申し込んでいます。
結論としてはそれだけ。具体的な損益分岐点を知りたい方のみ以下をご覧の上、ぜひご自身の出展戦略にご活用ください。

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