「ふぁん」全曲レビューその① 1~3曲目
皆さん、おはこんばんちは。
さて、予告ておりました「ばってん少女隊(ばっしょー)」のオリジナル3rdアルバム「ふぁん」の全曲レビューを始めたいと思います!
「ふぁん全曲レビュー その①」
マガジン「ふぁん」(予告編含む)
その①では、まず1曲目から3曲目までをレビューいたしま~す。
4分で分かる「ふぁん」全曲視聴ティザー映像
それでは。
音楽の真髄を極めた訳でもなく、専門家でもない私が、ただ単に曲の感想を述べるだけのブログですが、どうか最後までお付き合い頂ければ幸いです。
1. ふぁんtasy
(作曲・編曲:久下真音)
1曲目の「ふぁんtasy」は、歌詞のないインストロメンタルのアルバム導入曲です。
宇宙か四次元の空間を飛行しているようなイメージの効果音とメロディ。その向こうに、ばっしょーメンバーたちの声で「ふぁん…」と言ってるのが聴こえます。
ばっしょーちゃんのアルバムには、この導入曲が入るのは定番でして、1stアルバム「ますとばい!」には「but-show TiME」、2ndアルバム「BGM」には「Prologue -Message from Outta Space-」という曲が入っています。
但し、ますとばい!の「but-show TiME」は、アルバムの冒頭ではなく一番最後に収録されています。
「but-show TiME」は、ばっしょーちゃんのライブが始まる時のオープニングアクト曲なので、「ますとばい!を聴いた後に、ライブに来てくださいね!」という意味を込めて、最後に入れてあるんですね。
久下真音さん
この「ふぁんtasy」を作・編曲したのは、久下真音。←これで「くした・まいん」と読みます。
Wikipediaからプロフィールを引用します。
久下さんはそのお仕事で、楽曲提供や編曲などAKBグループから坂道グループ、スタダ(スターダストプロモーション)、ハロプロ(ハロー!プロジェクト)まで、数えきれないくらい手掛けていらっしゃいます。
申し訳ないんですけど、これまで私は久下さんのことは全く知りませんでした。
しかぁし!(笑)
私はこの「ふぁん」によって久下真音信奉者になりそうです。なぜなら、
1.ふぁんtasy=作曲・編曲
4. OTOMEdeshite=作詞・作曲・編曲
5. でぃすたんす=作詞・作曲・編曲
7. Dancer in the night=編曲
11. Just mean it! =作詞・作曲・編曲
13.Happy=編曲
と、なんと13曲中ほぼ半分の6曲に携わっているんです!
今までのアルバムでも複数曲担当してる作家はいましたが、こんだけこなしているのは全く始めてのケースです。
それでね。
この6曲がまた全部、イイ仕事してるんですよ!
それはレビューの中で追々書いて行くことになりますので、ひとまずここはこの辺りで😉
2. スウィンギタイ
(作詞・作曲・編曲:AKIRASTAR)
AKIRASTAR大先生
さあ、実質1曲目には、我が敬愛するAKIRASTAR大先生(!)が、元気の出る一曲を提供してくれました。
もうね。
AKIRASTARさんは、私の中で
「大先生」
と敬称を付けるほど尊敬してやみません。
そのAKIRASTAR愛は以前、このブログでも書いていますので、ぜひ読んでみてください。
好きな歌詞フレーズ
「スウィンギタイ」も、その期待に違わぬいい曲です。
スウィンギタイとは一見イミフメなタイトルですが、歌の冒頭で意味が解ります。
♪一、決心したなら 必ず実行すべし
♪頂き目指して Swingin' Time Swingin' Time
この「Swingin' Time」の日本語表記が「スウィンギタイ」ですね。
この文を書きながら、改めて聴いて思ったんですけど「Swingin' Time」って「スウィングする時」の英語を、スポーツでよく言われる日本語の「心技体」に引っかけているわけです😆
ばっしょーちゃんたちの歌声も「しんぎたい〜」にしか聞こえませんよね。
「一、決心したなら」の「一、」は「ひとつ」と読んで、決意書とか、所信表明とか、言いたいことを箇条書きにする時に使われます。
それを楽曲の歌詞に使うなんて、さすがAKIRASTAR大先生!(笑)
歌詞は全体的に元気が出る、元気をもらえるフレーズばかり!
特に好きなフレーズは、
♪僕がもっともっともっと強くなって
♪ピカピカのメダルGETしたあかつきに 勇気を届けたい
(2番のサビCメロ)
とか、好きですね~。
↑上の絶賛ブログにも書いている「ますとばい!」や「さよならDestiny」にも、なんか泣けてくるようなフレーズが散りばめられているんですが、この曲もそんな歌詞が満載です。
曲の構成
曲の構成も面白いんですよ。
♪一、決心したなら…
のフレーズが2回リフレインする「A」メロのあとの「B」メロが、
♪不確か確かに感じられたんだよ(おっしょい!)
この「おっしょい!」の時には、電車に乗っていようが、道を歩いていようが、つい拳を握ってしまいます!(笑)
そしてサビの「C」メロが、上に挙げた、
♪僕がもっともっともっと強くなって
のフレーズで、1番、2番とも泣ける歌詞と盛り上がるメロディが融合したパートとなっています。
そして曲のオーラスは冒頭の、
♪一、決心したなら必ず実行すべし
♪頂き目指して Swingin' Time Swingin' Time~
で終わるという、この終わりかたも最高!
「AKIRASTAR大先生、やる~!」
の一言!
いやいや、素晴らしい1曲です!
3. MILLION SUMMERS
(作詞・作曲・編曲:小野武正 / 5週連続リリースシングル)
独特の歌詞とフレーズ
この曲目もテンポが良くて、ノリノリ楽曲の2連発です!
楽器演奏なしで始まる
♪la i la i la i la
♪la i la i la i
♪MILLION SUMMERS
がイントロとも言えるし、1番2番の繋ぎ役もしていて、印象的なフレーズです。
歌詞には「MILLION SUMMERS」としか書いてないんですけど、実際には
♪ミリ、ミリオンサマー
と、ミリを繰り返して歌っています。
このあと1番に入るんですけど、歌詞もメロディのフレーズも独特なんですよね。
著作権法に違反するんで歌詞を全部書けないのがもどかしいんですが、
Aメロ=MAKE A SUMMER あっかんべえ…
から
A´メロ=ダンシング太陽が溶かしちゃったアイスクリーム…
の次に来るBメロの部分が、
♪MILLION SUMMERS どげんしよったや?
♪トロピカル暑かね お客様…
と、言葉が機関銃みたいに繋がるんですけど、ラップっていうのとちょっと違う感じの、本当に独特のフレーズなんです。
そしてサビのCメロは、
♪泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて笑ってんだ
♪100万回咲く花火
♪今日の次の日の明日の昨日だって
♪廻り続けてく
と、ここでようやくタイトルの「MILLION SUMMERS」の意味が分かる「100万回咲く花火」というフレーズが出て来ます。
「今日の次の日の明日の昨日」って結局「明日」なんですけど、この歌詞も面白い!
それに、ばっしょーちゃんたち何気に歌いこなしてますけど、この部分歌うのめちゃくちゃムズいですよ!
摩訶不思議な2番
そして、イントロの
♪la i la i la i la
♪la i la i la i
♪MILLION SUMMERS
から間奏を挟んで2コーラス目に入るんですが、この2番の展開も摩訶不思議で楽しいんです。
Aメロ=WE ARE SUMMER あっちっちー…
のあと、
次は展開が違うA´´メロの最後で、
♪…星空が吸い込む…
と急に曲調が変わり、1番のBメロと同じように、言葉の繋がりが凄いテイストは全く失ってないのに雰囲気は全然違ってるという、この構成はお見事ですね~!
このB´メロ、ホントに面白くて、
♪「肝試し? おばけ怖くないし」
♪「“わっ!”て驚いた?」
のところとか、いちばん好きなのは最後、ちゃんちゃんの
♪溶けない灯火
の切ない歌い方!
このあとサビのCメロが、まず1番とは違う歌詞で
♪ちょっと待ってなんて言って振る炭酸ソーダ シュワシュワな想い出…
と盛り上げておいて、1番のリフレインとなる
♪泣いて泣いて泣いて泣いて泣いて笑ってんだ
♪100万回咲く花火
♪今日の次の日の明日の昨日だって
♪廻り続けてく
と続き、大団円を迎えます。
飽きさせないアウトロ
ところがですよ。
このサビのCメロでフェイドアウトして終わっても充分なのに、またもやイントロの
♪la i la i la i la
♪la i la i la i
♪MILLION SUMMERS
が繰り返され、ギターソロが印象的なアウトロが入ります。
そして曲の最後の最後は、テーマである花火のひゅ~、ドンドンという効果音が入って、メンバーたちが
「おぉ~!」
と歓声をあげているところで終わるという、いやいや、最後まで飽きさせない構成ですね~!
歌詞の面白さ、その面白い歌詞を乗っけるメロディ、そして構成の巧みさ。
どれをとっても一級品の仕上がりになってますね。
KEYTALK 小野武正
作詞・作曲・編曲の小野武正さんは、バンド「KEYTALK」のリーダーで、このバンドはCMとか主題歌とか多くのタイアップ曲を手掛けてる人気グループです。
小野さんは、ばっしょーちゃんたちにこれまで2曲提供してくれてます。
1曲目はメジャー2ndシングルの「よかよかダンス」で、これはアニメ「ドラゴンボール超」のエンディングテーマに採用されました。
もう1曲は、2ndアルバム「BGM」に収録されている「BDM」という曲。
BDMとは、「バッテン・ダンス・ミュージック」の略で、疾走感のあるロックチューンです。
「よかよかダンス」はもろアニメっぽい曲だし、「BDM」はロックナンバー、そしてこの「MILLION SUMMERS」はまた全然違うテイストになっていて、提供してくれている3曲はバラエティーに富んでいます。小野さんの才能が如実に表れてる作品群だと思いますね。
「ピンクのカーネーション」
そして、最後にひとつ。これは私の推測の域を出ない事柄なんですけど、どうしても書いておきたいことです。
この曲自体が、本当ならこの歌詞のような夏を迎えられたはずなのに、新型コロナウイルスのせいで全く普段通りに過ごせなかった私達への、「夏」のプレゼントですよね。
そして、2番のサビの部分にある歌詞に、
♪ずっとずっともっともっと
♪ピンクのカーネーション
♪輝き続けるよ ah
とあるんですが…。
この「ピンクのカーネーション」とは今年4月にグループを脱退してしまった西垣有彩ちゃんのことだと、私は思っています。
「ピンク」は、ありっさー(有彩ちゃんの愛称)のイメージカラーでした。
この歌詞はデビュー当時からばっしょーに関わってきた小野さんが、自分の道を見つけるためにグループを離れていった有彩ちゃんに
「輝き続けてほしい!」
と送ったエールだと、私は固く信じています。
という訳で。
ようやく一回目が終わっただけですが、疲れたー(笑)
その②以降も、書きたいことは山ほど積もっております😉
どうぞ、お楽しみに。
それでは。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
次はまた、全曲レビューその②(4~5曲目)でお逢いしましょう。
また逢えるから、この言葉が言えるんですよね。
ごきげんよう、さよならDestiny!
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