個々職

日本の手仕事とものづくり支援のお仕事をしています。時々脱線。工芸ソムリエ所属。主にEC…

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日本の手仕事とものづくり支援のお仕事をしています。時々脱線。工芸ソムリエ所属。主にEC事業、中小企業/農業ブランディングの日々。ライティングはスタッフ5名で行っています。

最近の記事

Green Raccoon

今から30年以上前の話になる。 私と友人と、それぞれの彼女を連れて、4人で伊豆大島に旅行に行ったときの話だ。 グループ交際からカップル成立した2組なので、お互いの彼女達もまた、元からの友人である。 伊豆大島への到着時刻は15:00、飯盒などのキャンプ用品などは皆で持ち寄り、食材は現地で調達して夜はバーべキューという計画であった。 フェリーの上でワイワイと、買い出しのリストなどを作るなどしながら楽しく船での時間を過ごした。 15:00 予定通り島に着くと。今まで一緒に船に乗

    • 関西人にとっての上京エピでおまんねんでんねん

      #上京のはなし 私は生粋の大阪人、大阪府大阪市淀川区の出自ですねん。 19で大学も受かってないのに家を出たくて一人暮らし。立川で浪人生活を始めたのが昨日のことのように思い出されるわけでおます。 初日、二日目父親と共に新宿の不動産屋へ行った時の印象が上京の時の印象の全部やねんけども、 〇靴が地味 〇男子がオカマ えー・・・すいません。今考えたら本当に失礼なんですが、19の私にとってこういう印象だったことを鮮烈に覚えています。 今となってはわかることなんですが、関西人の靴

      • パスタ専用フォークで人生を楽しくする

        皆様、パスタフォークはお持ちでしょうか。 「スパゲティ」を「パスタ」に持ち替えて早数十年。(本来スパゲティは「スパゲットーニ」という種類のパスタに冠する言葉、ですね) まだまだパスタフォークの社会的価値は低いと言わざるを得ません。 完璧に美しいパスタの食べ方を極めるのであれば、専用フォークを使用するべきだと私は声を大にして言いたい。 パスタの食べ方マナーとして、4~5本程度巻き付けて、一口で食べられるサイズに仕上げたのちうっとりと一瞥してから 口に運ぶというものがあります

        • 山形鋳物をご存じでしょうか。

          鉄瓶と言えば「南部鉄器」が有名ですが、本日は「南部鉄器」よりも歴史が古く、近年ヨーロッパにおいて人気急上昇中の「山形鋳物」をご紹介させていただきます。 歴史背景の違い 江戸時代、良質な鉄が取れた南部藩では、茶の湯に造詣が深かった藩主のもと、 京都から職人を招き、その釜職人・三代小泉仁左衛門が作ったものが南部鉄器のはじまりと言われており、 南部藩主が、産業育成のため力を入れたといった背景が強いです。 「山形鋳物」はさらに歴史が古く、 平安時代の中頃に源頼義が山形を訪れた際

        Green Raccoon

          草木染

          この黄色いリボン、何で染めたか、わかりますか?  ヒントは、とても身近なお野菜。  ↓  ↓  ↓ 肉じゃが・カレーに使ったり、  ↓  ↓  ↓ 生でもおいしいあの野菜。     ↓  ↓  ↓ そうです。正解は「たまねぎ」です。   食べずに捨ててしまう皮の部分から、こんなやわらかな黄色を染めることができるのです。   現代のように化学染料がない時代、色は自然のもの、主に植物を染料として用いていました。 例えば ○青は藍染に知られるようにタデ科の植物の葉か

          迷惑をかけたくないという思いの正体

          教育や子育ての話で、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日本人は 「人に迷惑かけちゃダメ!」 と子どもに教えることが多い。 それに対しインドでは 「お前は人に迷惑かけて生きているのだから、人のことも許してあげなさい」 と教える ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ という対比の話をよく目にします。 とても良いことだと思います。是非実践していただきたい。 そうやって育てられた人達が造った国の、日常を描いたムービーがこちら

          迷惑をかけたくないという思いの正体

          カトラリーからあふれるデザインのあれこれ

          カフェロワイヤルなるものをご存じだろうか。 昭和純喫茶世代なら「あーあれね」とか、コーヒーマニアであれば「何をいまさら」な 話題ではあるのだが、 平成令和ピープルは知らない可能性が高いので写真。 コーヒー(ブラック)を注ぎ、スプーンに角砂糖を乗せる。角砂糖にブランデーかコニャックを注いで染み込ませる。角砂糖に染みたアルコール分に点火し、アルコール分による青い炎を楽しみ、火が消え角砂糖が溶けたら、コーヒーに落とし、かき混ぜて飲む。 ロワイヤル・スプーンとも呼ばれる先端が下に降

          カトラリーからあふれるデザインのあれこれ