ダイエット12 ―運動は?本質編―

(読了目安9分)

今回は写真付きで、以下の内容です。

◎ダイエットは成功する
◎運動は? 本質編
◎その他のポイント

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◎ダイエットは成功する

ダイエットに挑戦するみなさんが希望を持てるように、はじめにひとこと書かせてください。


それは・・・


「ダイエットは成功する」


ということです。


ここはとても大切なところです。
ダイエットは成功しますから、安心してください。


マスターは、他人だけでなく自分の体重のコントロールも含め、30年近くダイエットについて考えてきましたが、失敗する理由があるとしたら、その多くは「心の問題」だと思っています。


それまでに増えた体重は、食べることで得た快楽の結果ですから、体重を元に戻すには、相応の苦痛が伴います。


ダイエットの成功のカギは、「苦痛を受け入れることができるか」ということです。
たとえば、10の快楽を得た結果として太ったなら、元に戻すには、10の苦痛を受け入れることができるか、ということです。


別の表現だと、

「借りたお金は返す」

ということです。



「借りたお金は返すのが当然だ、そのための努力はできる」、こう思える人は、ダイエットに成功します。



◎運動は?本質編

ダイエットを成功させるには、どんな運動をすればいいんでしょうか。
ジムに行って専属トレーナーをつけて、専門的な機械を使った筋トレが必要でしょうか。


・・・ぜんぜんそんなことはありません。


以下、少し長くなりますが、ゆっくり読んでみてください。


以前紹介しましたが、以下の写真を見て、はっきりとわかると思います。
20年前、マスターの妻は、ジムも、専属トレーナーも、そして専門的な機械も使わずに、ダイエットをやっています。

162センチ58キロ→47キロ(11キロ減)




「なにかの競技会に出て優勝を狙う目的がある」など、短時間で効率良く極限まで鍛え上げる必要があるなら、専属トレーナーや高度な器具は必要かもしれません。


しかしみなさんは、写真のような体型なら不満はないはずです。
写真の妻は、身長162センチで、体重は47キロです。
むしろ「痩せすぎじゃないの?」と心配する人もいましたが、興味深いデータがあります。
プールでは50メートルの潜水ができるようになり、2時間休まず泳ぐことができました(写真の1年半前は25m泳げませんでした)。
興味半分でやった一般女性との腕相撲は、64回で無敗でした。
3分以内に「腹筋(頭の後ろで腕組み)」を100回することができました。
仕事も普通にこなし、その後結婚し、2人の子供を産んで育てました。


この程度のダイエットや体力作りなら、ジム通いなどの特別なことをしなくてもできるんです。
ですから、ジムで専属トレーナーや高価な器具の世話になる必要はありません。
どうしてもお金を使いたいなら仕方ないですが、マスターは、高額なジムに通うほど、愛から離れてしまうと思います。
その分の費用を、愛をそそぐために使えるんですから。


商業ダイエットの世界では、ジムに通うこと、そしてジムに通うなら「安全のために・効率の向上のために」と素人に専属トレーナーをつけることを勧めることがありますが、それは、小学生が運動会で100メートル走をするときに、専属コーチをつけタイムの向上を目指すようなものです。
ビデオを使って走るフォームをチェックし、走るごとに、専属コーチからアイシングやマッサージをしてもらう小学生をどう思うでしょうか。


「素人だからこそ危険なんです、安全のために、効率向上のために、専属トレーナーをつけてください」
商業ダイエット業界の人はこう言います。
もっともな話だと思うかもしれませんが、危険を冒すほどのトレーニングを一般の素人が望むこと自体、おかしな話です。
人間ですから、たとえば50万円かけて10キロ太るまでは仕方ないとしても、その10キロを減らすために、さらに50万円かけることがいかに愛から遠いことか、もう一度よく考えてみましょう。
お金を使わないと痩せられない人が、「知恵のある人」と言えるでしょうか。
ここに気づき、本質的なダイエットをしないと、愛は遠ざかります。


・・・


ということで、マスターが思う「ダイエットに必要な運動」について以下に書いてみます。
念を押しますが、マスターは商業ダイエットの業者ではないですから、特定の食べ物も、器具も、スポーツジムも勧めません。
ダイエット関連のバナーに誘導することもありませんから安心して読んでください。


ただ、以下に書く内容は、マスターの20年の経験による「主観」だということも理解してください。
経験上、これをやって倒れるようなことはありませんが、マスターの方法が唯一絶対的なものではありません。
最終判断はみなさんにお任せします。


わかりやすく短めに書きますね。

★体重を減らすのが主な目的なら

体重を減らすことが目的なら、食事を減らし、有酸素運動をするだけでいいです。
心拍数は1分間で120から130程度で1時間、月に20日以上してください。
心拍数がその範囲にあれば、どんな運動でもいいです。
できれば1時間通してやり、ムリなら30分を2回でOKです。
有酸素運動を続けると、体重が減り、持久力がついてきます。


ダイエットを急ぐ人は、毎日やってください。
※「毎日やる」と誓って毎月20回になってしまうなら、毎月20回やると決めて毎月20回やるのが、自分に対しても周囲に対しても「愛」です。


心拍数は、手首に指を当てて訓練すれば、すぐにわかるようになります。
時計の秒針を見て、20秒間心拍数をかぞえ、それを3倍すれば1分間の心拍数です。
もしくは15秒間で4倍、10秒間で6倍という方法でもOKです。
120~130のときのリズムを覚えれば、時計を見なくてもほぼ正確にわかるようになります。


数ヵ月後、目標の体重になったら、あとは維持するだけです。
体重計と相談し、食事の量を決めればいいと思います。
減量中より、維持中の方が、食事の量は少し多くなります。




★体重を減らしながら筋肉を増やすなら


夏、Tシャツが似合うキレのある上半身にするには、皮下脂肪を落としながら筋肉を太くする必要があり、それには高い負荷をかけた「筋トレ」が必要です。


「ダラーっとした上半身はイヤ」という人は、上記有酸素運動に無酸素運動をプラスしましょう。


ダンベルカール・腕立て伏せ・腹筋・背筋、スクワットあたりがいいと思います。
(詳しい筋トレ方法は検索してみてください)


筋トレに特別な器具は無用です。
後に紹介する妻のトレーニング風景ですが、スポーツジムなどの器具は使わず、4キロのダンベルだけしか使っていないことがわかると思います。
4キロのダンベルは、リサイクルショップで、2個で2千円ぐらいで買ったと記憶しています。


妻が実践した腕立て伏せは、10回で筋力が限界になるような強さでやり、ダンベルカール、腹筋、背筋、スクワットは、20回で限界になるように負荷をかけました。
そしてこれを2回繰り返します。
「負荷をかける」というのは、「重いものを持つ」ということです。
負荷をかけなくても規定の回数に到達できない場合は、ただ限界まで頑張り続ければ、いつか必ず筋力がつき、できるようになります。
腕立て伏せが一度もできない人でも、練習すればいつかできるようになります。


筋トレは、上記の内容を1日おきに繰り返します。
有酸素運動と重なる日は、やる順番はどっちでもいいです。
「少ない食事と有酸素運動」に並行して、無酸素運動(筋トレ)を続ければ、1ヶ月で効果が見え始め、3ヶ月ほどではっきりわかります。


目標体重になったら、あとは筋トレを半分に減らして維持します。


「有酸素運動」も、「無酸素運動」も、方法は様々です。
ウエストを細くするなら有酸素運動が有効ですし、ヒップアップやバストアップなどには無酸素運動があり、本気で取り組めば、人により多少の差こそあれ、効果はあります。
いろいろと検索し、自分なりのトレーニングメニューを決めてください。
ひとつ気をつけるべきは、「急に」ではなく、「徐々に」です。
急にやると身体がついてこれなくなり、ケガの原因にもなります。


念のため、以下のページが初心者向けのようでおもしろいです。
ただし、どの情報も、情報発信者のバイアスに気を付けながら本質を見極めてください。
それができれば、どんな情報もあなたにとって有意義なものになります。
http://www.kintore.info/



では最後に妻の筋トレ風景です。
自宅の中で、小さなスペースでできます。


<ダンベルカール> 
重さが足りなくなり、ポリ袋に電話帳を入れて重くしました

重さを増すために電話帳



筋トレ直後は腕がパンパンになります

筋トレ後の様子



腹筋も4キロのダンベルを使いました





背筋も同じく4キロのダンベルで




そしてダイエットの結果が以下です。
第1話でも掲載しましたが、もう一度掲載しますね。
みなさんの刺激になればと思います。


ダイエット前 58キロ

162センチ58キロ




ダイエット後 47キロ
筋トレ直後ではなくても筋肉のラインが出るようになります
もっとソフトなラインなら、さらに短期で達成できます

162センチ47キロ




商業ダイエットとは無縁なので、かかった費用は市民プールの料金だけでした。
食費が節約できた分で服を買うこともできます。


余談ですが、たとえば下のバイクが40万円です(中古です)。
バイクに乗ると多くの出会いがあり、世界が広がるのは間違いありません。
人生そのものが娯楽になりそうだと想像できると思います。
ダイエットジムに50万円使うのと、どちらが有意義と言えるでしょうか。

バイクはスズキデスペラード400X





◎その他のポイント

体重計には毎日乗り、体重を記録しましょう。
そうすることでモチベーションを保つことができます。


ダイエット初日の写真を撮っておき、毎週一枚、同じアングルで撮り続けてみてください。
きっと変化が楽しくなってくるはずです。


ダイエットは、「やればできる」ということは、これまでにマスターが体験してきました。
減量も、筋トレも、やれば必ず効果が出ます。
あとはやる気を維持することや、成功後のリバウンド防止ですが、これは、「ダイエットの動機に愛があるかないか」で決まります。

今回は以上です。
次回は下記の内容を予定しています。

◎流行のエクササイズについて
◎食べる喜びは最大の喜びか
◎簡単な復習
<おわりに>

・・・

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