食品添加物と電磁波 ―火を見た古代人のように―

(読了目安12分)

「オーガニック教」カテゴリーで投稿します。
今回は少し長めです。


「火・食品添加物」の話がほとんどで、あとは「電磁波・まとめ」です。
ゆっくりとお茶でも飲みながらどうぞ。

・・・

こんな意見を言う人がいたら、みなさんはどう感じるでしょうか。


「火は危ないから使ってはいけない」



きっとみなさんは「それはちょっと違う」と思いますよね。
もちろんそれでいいんです。
火事で犠牲者が出ることがあるのは事実ですが、「火」にはそれ以上のメリットがあるからです。


「それ以上のメリット」というのは、簡単に言えば「人類の繁栄の役に立つ」ということです。
火で命を落とす人より、火で助かる人の方が多いということです。


動物は本来「新しいもの」を警戒します。
それは、簡単に言えば、今ある命を守るためです。
今生きているわけですから、それ以上のリスクを負いたくないわけです。
しかしそれが「命を延ばす」「命を増やす」ということに効果があるとわかれば、積極的にそれを取り入れます。


人間以外の動物は、「火」を恐れますよね。
しかし人類は、勇気を出して火を手に入れました。
火に近づいたら、距離を保てば暖かくて気持ちよかったのかもしれませんし、山火事の後の、焼けた木の実の香ばしさや、焼けた動物の肉のおいしさなどを再現するために、火を手に入れたいと考えたのかもしれません。さらには、火による殺菌効果で、感染症が減ることを発見したのかもしれませんし、他にも、「夜でも明かりがあると便利だな」とか、「火を味方にすれば凶暴な動物から身を守れる」など、さまざまなメリットがあったことは間違いないはずです。
いずれにしても、人類は火を手に入れ、徐々にコントロールしていきました。


昔、人類が火を手に入れた当初、まだ火に恐怖心を持っていた人たちは、

「火をコントロールしきれず火事で命を落とす人たち」

「不完全燃焼で中毒死してしまった人たち」

「やけどをして苦しんでいる人たち」

などを見て、

「悪魔の道具に手を出したからだ」

「やっぱり火を使うのは危険だ」

「そもそもオレたちは火を使わないで生きていけるんだ、なぜ火を使う必要があるんだ」

などと考え、火を否定したはずです。



また、火をうまくコントロールしている人が目の前にいても、火を否定したい気持ちが大きい人たちは、以下のように言ったかもしれません。

「おまえたちは便利さと引き換えに悪魔に魂を売った」

「火を使って焼いた物を食べたら呪われる」

「たしかに病気の死者は減ったが、親が元気でも子供が呪われるぞ」

「ほら病気の子が生まれた、火のせいだ」

「火に手をつけた人類はもう終わりだ」


火を見つけた古代人たちは、しばらくの間、「火は危険だ、絶対にダメだ」
と主張する否定派と、「知恵を使えば人間の役に立つ」と主張する肯定派の間で議論を繰り返していたはずです。


そもそも人類は、火がなくても生きていましたから、火がなくても不便ではなかったんです。
しかしそれでも人類は、


「火の暖かさ」

「焼いた食料のおいしさ」

「病人が減ること」

「夜でも明るいこと」

「危険な動物を撃退できること」

などを優先し、火事による犠牲者を出しながらも、火を使い続けました。


そして、それは正解でした。
今では、火を使わない人類はいません。


ですから、

「火は人を焼き殺す力があるからダメ!」

「火はやけどや一酸化炭素中毒の原因になるからダメ!」

「人類は火を使うべきではない!」

などと言うのはおかしいわけです。


この話を、「食品添加物」に当てはめてみましょう。


もしマスターが以下のように叫んだら、みなさんはどう感じますか?

「食品添加物は人を殺す力があるからダメ!」

「食品添加物は病気の原因になるからダメ!」

「人類は食品添加物を使うべきではない!」



「賛成!さすがマスター!」なんて言わないでくださいよ。
それではあまりにも知恵がありません。


食品添加物だけでなく、水や塩にだって、摂り過ぎたら人を殺す力はありますし、食品添加物には病気を防ぐ力もあります。


初めに書いたように、動物は本来「新しいもの」を警戒します。
それは、簡単に言えば、今ある命を守るためです。
今生きているわけですから、それ以上のリスクを負いたくないわけです。
ですから、わけのわからないものに対して警戒心を持つことは、間違いではありません。


しかし、食品添加物のメリットが、デメリットを超えていれば、使う価値があるわけです。
上にも書きましたが、食品添加物は「塩」だってそうなんですよ。
食材は、塩で濃く味付けをすれば腐りにくくなりますから、保存食として人類の命をつないできたんです。
塩を食べ過ぎれば命を落としますが、量を間違えなければ多くのメリットがあるんです。
現在使われている食品添加物の目的は、「防腐」だけでなく、食感をより良くしたり、見た目を綺麗にするためのものが多くなりました。
しかしこれらも、安全性を考えられ厳密な検査を経て認可されたものです。
もちろん人間がやることですから、まれにミスをすることがあるかもしれません。
しかしトータルで考えれば、人類にとってプラスになるから、食品添加物があるわけです。
「食感や見た目の美しさなんて関係ないわ、お腹の中に入れば関係ないでしょ」と言う人もいるかもしれませんが、自然の食材をなんでもかんでもミキサーでかき混ぜて、「はい、栄養満点の無添加自然食ジュース、食事はこれだけ」と出されても、喜ぶ人はいません。
生きることにゆとりが出てくると、女性なら化粧やファッションにこだわったり、男性なら、お金をかけて自分の車をいじったりします。
自分の部屋や家の装飾にこだわる人もいるかもしれません。
食事の外見や食感も、女性が化粧をしたり、ファッションに気を使うのと似ているんです。
「化粧しなくても死なないし、暖かければ服なんてなんでもいい」というわけにはいかないわけです。


現代、食品添加物を恐れる人たちは、

「食品添加物を使うのは危険だ」

「そもそも人類は食品添加物を使わないで生きていける

「なぜ危険なものに手を出す必要があるのか」

「天然が一番」


などと言い、食品添加物を否定しています。

また、

「親が元気でも子供に悪影響が出る」

「ほら病気の子が生まれた、食品添加物のせいだ」

などと言う人もいます。


食品は、どれも大量に摂取すれば人の命を奪うものばかりですから、「食品添加物は有害」というのは、ある意味正しい意見です。
しかし、上に書いた「塩」はもちろん、たとえ「水」でも、大量に飲めば中毒死します。
ですから、単純に「食品添加物は有害」と表現するのは本質ではありません。
おそらく実際は、食品添加物で命を落とす人より、食品添加物で命を守られる人の方が多いんです。


「食品添加物は、トータルで人類のメリットになっているから使われている」これは間違いないことだと思います。

ただ、世の中には、

「食品添加物は親から子供に蓄積されていく」

「親が大丈夫でも子供が被害を受ける」

「添加物は子孫に蓄積されていき、いつかなにかが起こる・・・」

などの意見もあります。


これが事実ならとっても怖いですよね。
しかし、現代の科学では、この意見が正しいと証明することはできません。
もちろんこれが間違いだと証明することもできませんから、人類はまだ結論を出してはいけないんです。
わからないことは「要研究」とし、人類のテーマにしておく必要がありますが、上記のような結論を断定してしまう人がいる理由は、2つあります。


まず、1つめは、自分が「不安だから」です。


昔、火を恐れていた人たちは、

「火は悪魔の道具だ」

「火を使うと呪われる」

「子どもが病気になったのは親が火を使ったからだ」

などと言ったはずですが、これと同じ心理です。


次に、他人の不安をあおることで、「お金を手に入れたいから」です。
現代の経済社会では、なにをするにも「お金」が絡むことが多くなってきました。
つまり、みんなお金が欲しいんです。
「情報」というのは、その情報を発信する側に利益が出るようになっています。
ですから、食品添加物を否定して利益が出る人と言えば・・・そう、無添加食品を売る人です。


「食品添加物は親から子どもに蓄積されていく」

「親が大丈夫でも子どもが被害を受ける」

など親の不安をあおり、無添加食品を売ろうとしているわけです。


証明できないことを事実のように言って不安をあおることは、やってはいけないことです。
これは、「先祖の霊を供養することが必要です。5万円です。さもなければ・・・」と不安をあおるのと同じことなんです。


無添加食品を売る人の言葉の本質を見極める方法は2つあります。

「1億円と引き換えにその仕事をやめるか」

「お酒を飲んでいるか」

です。


1億円と引き換えにその仕事をやめるなら、無添加食品を売りたいのではなく、お金が欲しいだけです。
また、「健康のため」に無添加食品を売っている人が、もしお酒を飲んでいたら終わりです。
上記の質問に「イエス」と答える人は、食品添加物を口実に不安をあおり、お金を稼ごうとしている人です。
ですから、そんな人の意見を本気になって聞く必要はありません。


余談:
ちょっと考えてみましょう。
たとえ食品添加物が身体に蓄積されるとしても、人類は将来、それを乗り越えることができます。
たとえばマスターが、「スマホは目が悪くなるからダメ」と言ってもみなさんは使いますよね。
視力が落ちるとわかっていても、スマホを使いたいわけです。
マスターも、視力が落ちるのがわかっていて、毎日パソコンに向かっています。
そして視力が落ちても、今の人類には、眼鏡、コンタクトレンズ、レーシックなどの発明があり、視力の悪さを克服できます。
最近では、寝ている間に眼球の形を変えるコンタクトレンズや、つけているだけで視力の回復が見込めるコンタクトレンズもできました。
近い未来は、人工の眼球や、カメラの映像をそのまま神経に送り、脳に映し出す技術も実験中です。
これと同様、仮に食品添加物が身体に蓄積されても、それを取り除く方法や、より先進的な解決方法が必ず見つかります。
みなさんは、スマホが目に悪いとわかっていても使い続けるのと同じように、仮に食品添加物が身体に悪いとしても、おいしい物をたくさん食べたいわけです。
そして実際に身体がおかしくなったとしても、未来の人類は、現在のみなさんが考える以上の方法で、それを克服します。
ですから、みなさんはスマホをやめる必要もありませんし、食品添加物に怯えてストレスを溜める必要もありません。
人類の未来は明るいですから心配しないでください。


以下、食品添加物系で参考になりそうな記事です(タイトルで検索してみてください)。
マスターはこれらは本質に近いと感じました。
興味がある人は読んでみてください。
興味がない人は飛ばしてOKです。

風評に惑わされるな! 「食品添加物は危険」のウソ


“無添加食品”ブームに専門家異論 「逆に健康損ねる可能性も」

食品添加物は本当に危険なのか。
我が家なりの避けるべき理由とその付き合い方について考えてみました




◎肯定派と否定派に挟まれて


みなさんは、「おいしいものを食べなさい」という飲食業界と、「美しくなるために痩せなさい」というダイエット業界の言葉に挟まれて、太ったり痩せたりしながら、お金と信用と時間をなくしていく女性をどう思いますか?


マスターは、「知恵がない女性」だと思います。


目標の体重をキープしていれば、食べ過ぎる必要もダイエットする必要もなく、お金も信用も増えていくんです。
それができない女性に知恵があるとは言えませんよね。


食品添加物についても同じことが言えるんです。

「食品添加物は危険です」

という意見が増えると、

「無添加はかえって危険です」

という意見も増えてきます。


その情報を調べようとするほど、添加物関連の本が売れるんです。
儲かるのは食品業界と出版業界です。
消費者は、業界の言葉に右往左往しながら疲弊していきます。
これでは知恵がある人とは言えませんよね。
極論すれば、不安をあおる役割と、それを否定する役割の人たちは、裏で手を組んでいるかもしれません。
そういう意味からも、自分の軸を持ち、胸を張って堂々と生きることが知恵だと思います。


◎電磁波


さて、「電磁波」についても短く書いておきましょう。
オーガニックに興味がある人の中には、「電磁波」と聞くと不安になる人もいます。
しかし、電磁波は、自然界に存在していて、昔から人間は関わってきました。
気になるのは、人工的な電磁波だと思いますが、人工的な「電磁波」についても、「火」や「食品添加物」と同じ概念です。


「電磁波は人を殺す力がある」

「電磁波は病気の原因になる」



これは事実かもしれませんが、やはり「火」や「食品添加物」と同じ考え方をすれば、問題はないはずです。
人類は強力な電磁波を発生させることができますから、殺傷のために利用することは可能かもしれません。
しかし、使い方を間違えなければ、メリットにもなるんです。
スマホから出る電磁波で救急車を呼ぶことができ、医療機器から出る電磁波で、レントゲン撮影ができます。
スマホから出る電磁波で、LINEができます(感情トラブルの原因にもなるようですが・・・)。
電子レンジのおかげで火事という悲劇が少なくなり、火を起こす時間を、より便利なアプリの開発に充てることができます。
電磁波を上手に使えば、人類は、火と出合ったときと同じように、より命を守り、命を増やし、便利な生活を楽しむことができます。


◎まとめ

「火事で人が犠牲になる」というデメリットだけに注目し、火を否定するのが知恵ではないのと同様、食品添加物や電磁波などのデメリットだけに注目し、否定するのも知恵ではありません。
「オーガニック」で言えば、農薬に対する考え方も同様です。
農薬のデメリットだけを見て否定するのは知恵ではありません。
未知のものや新しいものに対する不安や恐怖は当然ですが、頭から否定することなく、「トータルでどうなのか」という判断ができれば、それが「知恵」です。


また、食品添加物や電磁波、農薬に対して細かいことを気にする人が、お酒やタバコをやっていたり、夜更かしをしていることもよくあります。
これでは愛をそそぐことはできません。
長く愛される人は、常に愛をベースに行動できる人です。


「火」を見た古代人は、未知のものに対して、おそらく否定派と肯定派に意見が分かれました。
食品添加物や電磁波と出合った現代人は、未知のものに対してどんな反応をするんでしょうか。


人生の目的は、食品添加物や電磁波を避けることではないはずです。
みなさんは、愛のある判断をして、それを行動に移してください。

・・・

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